Y・M さん(33)短期合格
長きにわたる受験勉強に終止符を打つ
受験回数 | 3回 |
---|---|
受講講座 | 2013年新15ヵ月合格コース<春生> 2014年実践力PowerUp合格パック 2015年新全日制本科講座 |
保有資格 | 行政書士、司法試験受験 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は法曹を志して法科大学院に進学・修了し、司法試験を受験していた身でした。短答式試験には合格するものの、論文式試験での不合格が続いて受験回数を使い果たしたとき、「やはり法律家として人生を歩みたい」と考え、司法書士試験を受験することにしました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
司法試験の受験経験があるとはいえ、司法試験と司法書士試験で重複する科目であっても試験種が異なれば、問われる内容は異なり、また勉強したことのない科目も多かったことから受験指導校を利用することにしました。私は、2013年合格目標の新15ヵ月合格講座を受講して、1度目の受験をしましたが、択一での不合格がLECの解答速報会の時点で明らかとなりました。ほどなくして2014年合格目標の実践力PowerUp講座に申し込み、受講するのですが、今振り返ると、これら初級・中上級講座の受講中、真面目に勉強に取り組んではいませんでした。ただ単にテキストを読み、過去問を一応は解く程度のものでした。理解ができない事項や過去問は、ひたすら暗記するしかないのだろう、とも考えていました。そのような状態で、14年受験の直前期に突入した5月、実力不足をひしひしと感じていた私は「このままでは絶対に14年合格は無理だ」と半ば確信していました。「けれど、司法書士試験には合格したいし、15年には何としても合格したい。これを最後の受験にしたい」、そう考えたときに、頭に思い浮かんだのが根本正次講師でした。私は14年受験に向けて、根本講師が新宿エルタワー本校で実施されていた、出題予想論点ローラー大作戦講座を受講しており、その際に趣旨・理由から丁寧に説明し、一見すると分かりにくい過去問も図示したり、要件を解きほぐしたりして、受講生に理解させようとする数々の工夫を目の当たりにしていたからです。その場で初めて趣旨・理由が分かり、理解できたことも多々あり、視界が開けていくような思いをしていました。そして私は、根本講師の講座を受講するのなら、14年の筆記試験後に開講する中上級生向けの択一&記述パーフェクトローラー講座ではなく、初級生向けにすでに開講している15年合格目標の新全日制本科講座にしよう、と決めました。会社法や午後科目を中心として、これらに対応する基礎的な力の不足を実感していたからです。
初学者向け講座の良かった点
根本講師の新全日制本科講座は、新15ヵ月合格講座の1.5倍の講義回数をとっており、各科目について丁寧な説明を受けることができました。趣旨や理由から説き起こすことに時間をかけ、必要とあればそれを繰り返すことも厭わず受講生の理解を深めてくださいました。また、根本講師は過去問を解くことを重視されており、毎回の講義終了直前に解くべき過去問を指摘してくださいました。これによってインプットした知識のアウトプットの仕方が分かり、再度インプットに戻る際のポイントがつかめ、また最終的なアウトプットの目標も把握することができました。
カリキュラムの良かった点
新全日制本科講座の利点は、年内に択一のインプットが終了する点です。年明けからは択一対策として、過去問コンプリート講座と精撰答練・模試を受け、応用的な知識を身に付けるためには、この1月?3月を如何に過ごすかが重要であると実感しました。年内のインプット講義の最終盤には「ブラッシュアップ編」が設けられ、科目横断的な理解が必要な事項や、不動産登記法や商業登記法の総論など、まとめて学習したほうが効果的な事柄が集中的に扱われます。たとえば、平成27年筆記試験午後の部第17問(不動産登記法)で出題された職権更生・職権抹消登記についても、この「ブラッシュアップ編」で取り上げられ、本試験に近い時期に学習できた私は比較的容易に正解が導き出せ、試験場で根本講師に感謝しながら問題を解いていました。また、記述レベルアップ講座も、実際に根本講師がどのように記述問題を解いているのかを生講義で実況してくださり、みずからの記述の解き方を確立するために大いに参考になりました。記述問題に対する苦手意識は最後まで拭いきることはできませんでしたが、解き方を確立すると、取り組み方が分かり、過度に恐れることはないと思えました。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
根本講師の新全日制本科講座では、根本講師ご自身がインターネットでの質問に回答してくださいます。担当講師が直接回答してくださることから、一度利用すると大変に利用しやすく感じ、また、そのご回答も早いときには数時間で、基本的には1?2日以内にはいただけて、非常にありがたかったです。根本講師が全国の各本校をガイダンスで回られるときなどには事前に、回答が遅れるかもしれない旨を告知してくださり、その点も行き届いた配慮がなされていると感じていました。
根本講師のここが良かった!
根本講師の趣旨・理由から説き起こす講義はもちろん、やたらとテキストに線を引かせず、講義で触れた箇所をマークさせるにとどめる指導法も私には合っていました。講義がテキストに線を引く作業の時間とならず、説明を聞き、ポイントを書き込むために有効に使え、その場で理解できた事項も多かったように思います。根本講師の特長として、板書が多いことも挙げられます。考え方の流れを示したり、要点を簡潔にまとめたりした、その板書は学習にあたって効果的でした。不動産登記法や商業登記法では、申請書記載例や登記記録を用いて書き込みを加え、ビジュアルで把握できるような工夫をされていたのが印象的です。また、根本講師といえば、講義内での寸劇が衝撃的ですが、これも受講生を飽きさせることなく、かつ記憶にしっかり定着させるために有効に用いられており、素晴らしい方法だと感じました。出題予想の講座を担当され、それに長けた根本講師は、新全日制本科講座でもそれを生かし、受験する年に出題が予想される事項を重点的に講義で扱ってくださり、その点も学習の助けとなりました。
答練の良かった点や学習への役立て方
答練では、精撰答練[ファイナル編]では、おさえるべき未出の知識や出題予想論点も含まれており、その旨が解説講義で告知されるごとにブレークスルーテキストに書き込みをしたり、意識的に覚えたりする作業もしました。いわゆる捨て問についても解説講義で示され、その点も学習の便宜となりました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
司法書士試験は勉強方法を間違えず、地道に学習を続けていれば、合格の結果は得やすい試験だと、今は考えています。根本講師は、「受験生活が長くなっていいことは基本的にない。あるとすれば、忍耐力が身につくくらいで、長くなればなるほど時間とお金と信用を失う。短期で合格しましょう。その努力をしましょう」とブラッシュアップ編の最終回で仰いました。司法試験を含めて受験生活が長い私は、その通りだと、胸に突き刺さる思いがしました。これから司法書士試験合格を目指される方には是非、根気強く学習を続けることと、短期で合格してやるという意識を強く持っていただくことをお願いしたいです。直前期や本試験の受験中など、最後の最後に自分を奮い立たせ、背中を押してくれるものは、その決意や気力だと思います。ただ、常に強い意識を持ち続けるのも実際には困難なことであり、むしろ疲れてしまいます。本試験の日は思ったより遠く、また近づいたと思ったときには時間がもう残されていないと焦りがちです。そこで、本試験当日という最終地点より手前に、様々な締め切りを設け、それに向けて学習を続けていただきたいです。講座を受けている間であれば、復習と過去問を解くことはつぎの講義までに終えるとか、答練・模試を受ける時期であれば、その前にここまでは終えるなど、近いところで目標を設けることは、日々の勉強を続ける一助になると思います。皆さんの奮闘を祈念しています。
どのような司法書士になりたいか
私はようやく法律家としてのスタートラインに立ちうる資格を得ることができました。今後は、実務の経験を重ね、依頼者の方に気軽に相談をしてもらえるような、身近に感じてもらえる司法書士になりたいと考えています。長い受験勉強には終止符を打つことができましたが、ここからそのための真の勉強が始まるのだ、と感じています。ここまで拙文を読んでくださった皆さんに感謝申し上げます。