T・K さん(33)
試行錯誤しながら何とか合格
受験回数 | 5回 |
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受講講座 | 2014年精撰答練演習フルパック 2015年パーフェクトローラー合格ライトパック |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は学生の頃から法律に興味があり、大学も法学部へ進学しました。しかし、大学に進学した私は遊んでばかりで、ろくに法律を学ぶこともないまま、すぐに大学を中退してしまいました。その後しばらくアルバイトをしながら生活していましたが、20代半ば頃、自分の将来について不安を感じはじめました。大学を中退した私が就職するには何かアピールする点が必要だと考え、それまで遊び呆けた分も勉強して難関と言われる資格を目指す決意をしました。そこで、興味のあった法律系の資格の中で見つけたのが司法書士でした。
LECを選んだ理由
初学者向け講座は他の予備校で受講しました。勉強時間があまりとれなかったこともあり、2年半ほどかけて基礎を勉強しました。その結果、最初の受験では午前の部は基準点を突破し、午後の部で足切りという結果でした。これで私は自分の実力を過信してしまったのです。その後は独学で過去問を中心に勉強しましたが、午前午後とも最初の受験を大きく下回る結果が続きました。択一足切りが続き独学に限界を感じた私は、予備校の中上級講座を探し始めました。そして、私と同じように伸び悩みながらも合格を勝ち取った受験生が絶賛していたのが、LECの択一&記述パーフェクトローラー講座と担当の根本先生でした。
中上級講座の良かった点
択一&記述パーフェクトローラー講座は学習経験者を対象にした講座ですが、多少基礎にも触れてくれることで、基礎から応用へとスムーズに知識を結びつけることができました。また、根本先生の熱のこもった講義により、強く記憶に残るものになりました。そして、何よりもテキストの「暗記」のマークに助けられました。その名のとおり、暗記すべき項目に付されたマークですが、これを暗記することで知識がぶれることなく得点が安定し、問題を解くスピードも格段に上がりました。特に時間が足りなくなる午後の部では、すべての肢を検討しても時間内に問題を解き終えることができるようになりました。
根本講師のここが良かった!
根本先生は、はっきりと物を言い切ってくれるところが良かったです。テキスト内の読まなくて良い部分や読まなくて良い条文などをはっきりと言い切ってくれます。反対に大事な部分にはペンでグルグルと丸をつけるように指示をくれます。また、パーフェクトローラー講座が学習経験者を対象としているためか、事あるごとに基礎の重要性を説いてくれました。思えば、私が2度目3度目の受験で成績を落としたのも基礎を疎かにしていたから他なりませんでした。そういった自らの失敗に気づかせてくれたことにも感謝しています。
答練の良かった点や学習への役立て方
答練は本試験よりも難しいと感じました。ただ、知らない肢でも見方を変えると答えが導き出せる肢もあります。これは本試験でも大いに役に立ちます。1年に1回の本試験を通常の精撰答練[実力養成編]と択一&記述パーフェクトローラー講座の問題集を繰り返し回しました。私は問題文を暗記するくらい問題集ばかりを回していたので、根本先生のアドバイスに従い、いっさい過去問には手をつけませんでした。
模試の良かった点や学習への役立て方
模試に関しては、時間配分の調整や本試験の雰囲気の疑似体験に尽きると思います。なので、できれば会場で受験することをおすすめします。そして、多くの先生や合格者が言っていることですが、結果を気にしてはいけません。ただ、そうは言われても気になるものは気になる、という心理もよくわかります。私もそうでした。これはもう早い段階から「結果は関係ない」と自分に言い聞かせるしかないと思います。現に私は直前の模試でD判定を取りましたが、模試が始まる前から「結果は関係ない」と言い聞かせていたおかげで、それほどダメージを負うことはありませんでした。また、直前期に新しい教材に手を付けることに抵抗があったので、模試終了後に正解肢を確認することはあっても、復習はしませんでした。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
通信講座のメリットは、やはり場所や時間を選ばずに講義を受けることができる点です。デメリットとしては、モチベーションの点。「いつでもどこでも」ということは、「明日」でもできるため、最初の数回だけ講義を視聴して、次の講義を永遠に「明日」に回して挫折してしまう方も多いと聞きます。なので、通信講座では自分なりのモチベーションを維持する方法の確立が必要だと思います。
仕事と勉強の両立のコツ
コツというよりも心がけの話になりますが、仕事をされている方は、専業の受験生に比べて圧倒的に勉強できる時間が限られていると思います。限られているからこそ、勉強方法についても基礎を徹底しましょう。それは予習、復習、問題演習を疎かにしないことです。また、条文はできる限り六法を引くと良いと思います。テキストに載っているとは思いますが、勉強に動きがあると眠気覚ましにもなるし、記憶にも残りやすいのではないでしょうか。
気持ちの持ち方について
- モチベーションの維持
- 私が最も苦労したのがこのモチベーションの維持です。試験勉強に何度も何度も疲れました。そんな時期になんとなく司法書士という仕事について書かれた本を読みました。司法書士の仕事内容、試験科目、試験日、試験合格後の流れ等、司法書士という資格を紹介する内容です。この本でやる気に満ちていた初心を取り戻しました。おそらく、試験勉強中に最も多く読んだ「教材」だと思います。試験勉強に疲れたときにはお近くの本屋さんでそういった本を眺めてみてはいかがでしょうか?
- 平常心
- 私は、本試験で多くケアレスミスをしていました。緊張しすぎて頭の中がパニックになっていたのだと思います。そこで私は、本試験当日の会場での復習をやめました。当日に詰め込もうとすることによって「いよいよ試験だ」という過度の緊張を生んでいる気がしたからです。会場周辺で各予備校が配布している「直前チェック」の冊子も含め、復習する道具は何ひとつ会場に持ち込まず、平常心で臨めるよう携帯電話でゲームをやっていました。周りの受験生にしてみれば、さぞかし生意気な奴に見えたことでしょう(笑)。しかしその結果、ケアレスミスは一問だけでした。(ゼロでなくてすいません。)適度な緊張感は大切ですが、「あれだけやったんだから大丈夫」と普段通りの気持ちで臨むこと、また臨める人こそが合格できる人なのではないかと思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
司法書士試験は範囲も広いため、勉強時間も膨大になるかと思います。なかなか理解できないところもあるでしょう。でも、まずはカリキュラムに沿って勉強を進めていきましょう。司法書士試験に必要な知識は、ある時パッと部屋中の電灯が灯るような感覚で理解できるものです。1周目の勉強では気が付かなかった部分も、2周目3周目と進めるに従って新たな発見があるはずです。そんな風にたくさんの知識が密接に絡み合っています。もしも手応えを感じることがなくても、地道に反復継続していくことで必ず電灯が灯るときがやってきます。決して諦めないでください。
どのような司法書士になりたいか
合格したことによって長く険しい勉強の日々が終わったと思いましたが、合格の先には長い研修が待っていました。まずは、この研修を無事に乗り切ること、またその後の認定考査に合格することが目標です。それが終わったら少しのんびりしたいと思っています。そして十分に英気を養ったところでダブルライセンスにも挑戦したいと思っています。