T・H さん(28)一発合格
司法書士を目指す覚悟はあるか
受験回数 | 2回 ※お試し受験含む |
---|---|
出身大学 | 早稲田大学 理工学術院基幹理工学研究科 |
受講講座 | 2015年新15ヵ月合格コース<秋生> |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は、父親が司法書士なので、司法書士の仕事についてはなんとなく知っていました。親の跡を継ぐという考えも頭の片隅にはありましたが、法律に全く興味がありませんでしたし、事務所を経営できる自信もなかったため、理系の大学へ進学し、卒業後は某メーカーの技術職として働いていました。そこでは大変やりがいのある仕事をさせてもらっていた一方で、組織で働く以上、自らの責任と判断で行動する機会が少なく、変化のスピードが速い時代にこのような場所で過ごすのはリスクが高いのではないだろうかと考えるようになりました。そんな中、自分の責任で仕事をし、自分の力が良くも悪くもダイレクトに反映される司法書士という仕事が非常に魅力的だと感じるようになりました。そういった訳で、この際方向転換して司法書士を目指してみようかという考えに至りました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
勉強の取りかかりとして、とりあえず図書館で民法の本など借りて読んでみたのですが、もともと法律に興味がなかったのでさっぱり頭に入って来ず、これは予備校を利用した方が手っ取り早いだろうという結論になりました。この頃は本当に司法書士を目指そうかまだ決めかねていた部分があり、予備校選びはあまり真剣に考えていませんでした。LECを選んだ理由は、大学時代によく見かけたから、というのが正直な所です。次に講座ですが、当初は働きながらお試しで受けてみようという気持ちだったので、軽い気持ちで受けられる通信講座を選択しました。また、私は森山先生の講義を受けることにしましたが、これはWebの無料講義を見てフィーリングで決めました。初学者なので内容の良し悪しなんて分かりませんし、1年以上にわたって講義を受けるわけですから、相性が一番大事だと思ったからです。
初学者向け講座の良かった点
私は、新15ヵ月合格講座を選択しましたが、多くの【一発合格】者を輩出しているだけあって、「カリキュラムが洗練されているな」という印象を受けました。兼業でも無理のないペースだと思いますし、適切なタイミングで適切な勉強ができるように設計されていますので、初学者でも、この講座についていけば、まず間違いなく合格レベルに到達できると思います。
カリキュラムの良かった点
私はそんな高い志で始めたわけではなく、スケジュール通りにカリキュラムを進めることはできませんでした。序盤はついていけたのですが、仕事の内容と資格の内容がかけ離れていたため、うまく気持ちの折り合いをつけられず、勉強を中断してしまいました。その後、やるなら本気で司法書士を目指そうと決意し、仕事の方を辞め、父親の事務所で補助者として働かせてもらいながら資格の取得を目指すことにしました。兼業受験の難しさを感じた時でもありました。勉強を再開したのは5月に入ってからでしたが、時間には割と余裕ができたので遅れを取り戻すのは比較的容易でした。
ブレークスルーテキストの良かった点
ブレークスルーテキストには合格に必要なこと以上のことが書かれていますので、これをすべて覚えようとすると消化不良を起こすと思います。講師の先生の説明があることで文章に濃淡がつき、初めて完成するテキストです。また、過去問のほぼすべての肢について対応する解説が記載されていますから、テキストを一通り読めば過去問にほぼ当たったことになります。過去問とテキストを上手にリンクさせて勉強すれば、効率的に学習を進めることができると思います。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
私はチューターへの質問をたまに利用していました。結構深いところまで答えてもらえると思います。また、副次的な効果ですが、質問を文章にすることで頭が整理され、答えが分かることが結構ありました。
森山講師のここが良かった!
この試験は最終的には自分で勉強しないと受かりません。初学者の段階で先生に教えてもらうべきことは、法律の全体像と重要論点、学習のポイントだと思います。この点、森山先生は非常にはっきりしていました。また、通信講座というのはどうしても単調で受け身になりがちですが、森山先生の講義は工夫されていると感じました。例えば、寸劇を交えた事例の説明であったり、あえて受講者に疑問をもたせるような講義の進め方であったり、記憶に残るような仕掛けが施されていました。個人的には、やはり先生との相性が良かったというのが一番良かった点です。
模試の良かった点や学習への役立て方
一人で勉強していると周りの様子が分からないので、答練や模試で順位が分かるのはありがたかったです。私の場合は、自分の客観的な位置が分かることで目標がはっきりし、やる気につながりました。私の場合、予習はテキストをざっと読むくらいで、復習は一応全肢確認していました。が、これは面倒くささの割に身にならなかったのでお勧めしません。それよりも、間違えた肢についてなぜ間違えたか分析することが大事です。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
通信講座のメリットは、通学の時間がかからないこと、自分のスタイルに合わせて勉強ができることの2点だと思います。デメリットは何といっても周りの様子が分からないことです。勉強方法など、独りよがりになってしまいがちなので、その辺のアンテナを張っておくことは大事かなと思います。私も合格者のブログだったり、LECの無料講義だったり、チェックしていました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
一点目。覚悟をもつこと。兼業受験でも専業受験でもそれぞれに辛さがあります。司法書士になってからもハードです。その辛さに耐えてでも司法書士になりたいという覚悟がなければやめた方がいいです。逆に、覚悟ができれば合格のために何をすべきか、自ずと見えてくるはずです。
二点目。難しい試験だと決めてかからないこと。合格率3%だからといって全問正解する必要もないわけです。難しいという先入観は合格を遠ざける要因です。
三点目。自分の限界を知ること。人が一日に使えるエネルギーの量は決まっていると思います。特に最初の段階では、机に向かうだけでも結構なエネルギーを使うはずです。勉強を続けられなくても、エネルギー切れなんだと思って前向きに諦めること。長丁場の試験なので、意外と重要なことです。
四点目。自分の感性を信じること。法律は社会通念を明文化したものです。勉強が進めば知らない肢でもなんとなく○×を推測できるようになります。知識も必要ですが、知識一辺倒だと本番には対応できません。バランス感覚を大事にしてください。最後に、勉強の目的は本試験で合格点を取ることです。過去問を解くのも、テキストを読むのもその手段にすぎません。周りに流されることなく、合格のために自分は何をしたらいいか、常に考え続けてください。以上です。頑張ってください!
どのような司法書士になりたいか
勉強するうちに法律の面白さを知り、また今まで自分がいかに無知だったかということを思い知らされました。今は補助者目線から司法書士の仕事を見ていますが、いろんな境遇の人に出会えてサポートもできる面白い仕事だなと感じています。今後は、まずは司法書士として信頼してもらえるよう努力し、将来的には、司法書士という枠にとらわれず、社会で必要とされること、自分にできることをやっていきたいです。