白川 大介 さん(33)
受験生活を振り返って
受験回数 | 5回 |
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出身大学 | 中央大学 法学部 |
受講講座 | 2010年新15ヵ月合格コース<春生> 2011年直前ファイナルパック 2012年直前ファイナルパック 2013年パーフェクトローラー合格ライトパック 2014年直前ファイナルパック 2015年精撰答練記述強化パック |
保有資格 | 行政書士、宅建、司法試験受験 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
中学生の頃から法律関係の仕事に就いて、社会的に弱い立場の人を助けられるような人間になりたいという思いがあり、大学時代は司法試験の勉強をしていましたが、経済的な事情により司法試験の勉強を断念し、民間の不動産会社に入社しました。その後は法律の勉強からは遠ざかっていましたが、仕事上、司法書士の方と接する機会があり、司法書士の仕事について調べていくと、登記関係だけではなく、成年後見や債務整理など幅広い権限が与えられている事を知り、法律関係の仕事に就きたいという思いが蘇ってきました。そこでLECの初学者向け講座の申込みをし、受講していましたが、正社員の仕事と勉強の両立が思うように出来なかったため、アルバイトに職を変え、本格的な受験生活が始まりました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
大手予備校という事で信頼出来た事・受講相談にのって頂いた職員の方が親切だった事・自宅から近くにあった事からLECを選びました。
初学者向け講座の良かった点
私は初学者向け講座は新15ヵ月合格コースを受講しました。法律に馴染みはあったものの、予備校の講義を一から聞くという事をした事がなかった私にとって、樋口講師の説明はとても分かりやすく、新鮮でした。またポイントとなる部分に時間をかけ、あまり試験に出ない所はさらっと流すというように、試験合格を意識したメリハリのある講義で飽きが来る事はなかったです。
カリキュラムの良かった点
司法書士試験の勉強を始めた当初は仕事との両立が難しく、講義についていく事が出来なかった為、本格的に講義を聴き始めたのは、職をアルバイトに変えた後です。とりあえず講義を全部消化しようと思い、しばらくはひたすら講義を聴いて、ブレークスルーテキストを読むという勉強をしていました。これによって全体を見渡す事が出来たので収穫があったと思います。
ブレークスルーテキストの良かった点
ブレークスルーテキストについてはとても網羅性が高く、これを読み込めば大丈夫だと感じる事の出来る安心感のあるテキストでした。また情報が豊富なので、辞書代わりにも使え、逆にこれに書いていない事は合格する為に必須の知識ではないという事が分かり、メリハリのついた勉強をする事が出来ました。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
仕事の都合などで講義を休みがちな私にとって、フォローアップ制度は必要な制度でした。また1回聴いただけでは、よく分からない部分を何回も聴き直す事が出来たので、理解が深まりました。
中上級講座の良かった点
勉強を本格的に開始してから2年目までは午前択一の基準点を超える事が出来ず、途方に暮れていましたが、択一&記述パーフェクトローラー講座を受講してから飛躍的に択一の点数が伸びました。テキストの素晴らしさはもとより、根本講師の理解重視の講義は頭に残り、講義を受けていても全く飽きが来ませんでした。自分がこの講座を受けていて重視した点はとにかく1言1句根本講師の言う事は聞き漏らさない、重要だと思う事は全てメモを取る、復習の時はパーフェクトローラーテキストの内容を全て頭に叩き込むつもりで読み込むという事です。これらを実践する事により3年目からは本試験の択一で合格基準点+αを取る事が出来ました。
思い出に残っている講座
私は的中記述式直前答練を受講しました。この答練は情報処理量が多いという意味で難しい部類の答練になると思いますが、この答練に真剣に取り組む事によって本試験の記述問題の分量について、さほど苦に感じなくなると思います。
根本講師のここが良かった!
根本講師の講義は熱く、寸劇を交えたりして記憶に残る講義をして下さるので、復習もとても捗りました。またこれまで覚えていただけの論点についても、根拠をしっかり示してくれた為、理解が深まり、記憶の維持が出来ました。
答練の良かった点や学習への役立て方
答練は精撰答練・模試の成績をかなり重視していて、実力養成編では全てA判定を目指していたのですが、A判定を取れたのは全12回中、6回でした。というのも試験範囲が決まっている為、択一の平均点が高く、択一で高得点を取った上で、さらに記述で差を付けないとなかなかA判定を取る事は難しかった為です。そのため択一をいかに早く終わらせて、記述の時間を設ける事が出来るかが重要なポイントでした。この演習を繰り返した成果もあり、その後のファイナル編・模試ともに全て最高の判定を取る事が出来、本試験でも合格点を取る事が出来ました。ファイナル編では実力養成編と比べて、未知の肢が多くなり、判断に迷う問題もありましたが、実力養成編で基礎が出来ていた為、軸となる肢をベースにして、ある程度、正解を導く事が出来ました。本試験も同じような感覚だったので、本試験の良い予行演習となりました。実力養成編の問題については復習時に全肢検討しました。問題を解いた時点で曖昧な肢や判断を間違えた肢については印を付けておき、直前期に見直しました。実力養成編の肢は大部分の肢が基本だと思っていたので、隙間なく完璧に覚えるよう心がけました。ファイナル編の復習は今まで見た事のある知識で曖昧な部分のみ復習し、未知の肢は復習しませんでした。
模試の良かった点や学習への役立て方
LECの模試は本試験と同様に1つの問題について基本となる肢と未知の肢をバランスよく織り交ぜており、本試験の予行演習として最適だと思いました。また成績表は他校に比べても、かなり詳細な成績表なので、自分の立ち位置がよく分かり、勉強へのモチベーションアップにも繋がりました。模試の復習は精撰答練ファイナル編と同様、未知の肢は触れず、曖昧な部分のみ復習し、知識を固めました。
宅建資格後になぜ司法書士を目指そうと思ったか
宅建試験に合格する前までは国家試験を保有していなかった自分にとっては宅建試験に合格する事により自信が持て、昔から心に描いていた法律家になりたいという気持ちが蘇り、司法書士試験を目指すきっかけの1つになりました。
行政書士との併行学習の仕方
私は司法書士試験の勉強を開始してから3年後に行政書士試験を受験しました。ある程度、司法書士試験の勉強をしている事もあったので、択一対策に関しては、行政法と一般知識と憲法の勉強に重点を置き、他の科目は過去問を解くに留めました。教材に関しては市販のテキストと問題集を1冊ずつ購入しました。また記述問題に不安があったので、1冊市販の記述問題集を購入し、それを解きました。結果、独学3カ月で合格する事が出来ました。司法書士試験の択一の基準点を超えているレベルの方であれば、行政法・一般知識に重点を置き、他の科目は見直す程度でも大丈夫だと思います。
仕事と勉強の両立のコツ
私は勉強期間の多くはフルタイムでアルバイトをしながらでの勉強でした。働きながら司法書士試験の勉強をするというのは本当に大変な事だと思います。両立のコツはまず「この大変な事を自分はやり遂げようとしている」という事を自覚する事だと思います。そうした自覚を強く持つ事で、つらい時でも「そんな事は想定内だ」と自分に言い聞かせて、仕事の後でも机に向かう事が出来ると思います。また私は仕事は最低限の生活を維持する為の手段に過ぎないと思い、司法書士試験に合格する為に仕事をしているんだという気持ちを常に持っていました。効率的な勉強の方法論は書籍などに書いてあると思いますが、それ以前に「絶対に仕事をしながらでも司法書士試験に合格してやるんだ」という気持ちを強く持つ事が出来るかどうかが仕事と勉強の両立が出来るかどうかにおいて重要だと思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
司法書士試験は超難関試験ですが、正しい勉強方法により、粘り強く勉強すれば、必ず合格できる試験だと思います。私は主にLECで学びましたが、LECの講師の方々の言う事を信じて勉強すれば、方向性を誤る事はないと思います。大変な試験ですが、その分、合格した時の喜びは並大抵のものではないです。頑張って下さい。
どのような司法書士になりたいか
今後の展望としては、何年か司法書士事務所で勤務司法書士として働いた後、開業したいと思います。勉強を始めた当初は登記にそれ程、興味がなかったのですが、司法書士試験の勉強をしている内に登記法の奥深さを知る事が出来、登記業務を極めたいという気持ちが強くなったので、まずは登記実務をしっかり学んでいきたいと思います。その後、成年後見や債務整理など社会貢献的な業務も行っていきたいと思います。