S・M さん(43)短期合格午前の部1位合格者
失敗から学んだ私の勉強方法〜絶対に諦めない強い信念と適切な勉強法があれば合格できる!!〜
受験回数 | 3回 ※お試し受験含む |
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受講講座 | 2011年スピードマスターコース 2014年公開模試パック 2015年精撰答練レギュラーパック |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は、前職は金融会社に勤務していましたが、業界全体の不振から将来に対する不安を覚え、景気に左右されず自分の力ひとつで勝負できる仕事に就きたいと考えるようになりました。そこで、司法書士の存在を知り、その広範な職務と社会的意義、何より独立開業の道が開かれている点に魅力を感じ、一念発起して受験することを決めました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
受験することを決めてまず、独学で勉強するか予備校を利用するかを検討しました。私は、前職では企業の法務課に在籍していたものの、大学の法学部で学んだ経験もなく、法律知識はほぼ初学者に近いレベルでしたので、独学では難しいと考え予備校を利用することにしました。幾つかある予備校の中からLECを選んだ理由は、その高いネームバリューと確かな合格実績にあり、周りにLECを利用して資格を取得した先輩が何人かいたことも決め手となりました。講座の選択については、当時既に40歳手前で年齢的に遅くからのチャレンジであり、どうしても短期合格がしたい私には『スピードマスターコース』の一択でした。
初学者向け講座の良かった点
『スピードマスターコース』は9ヶ月での合格を目指す最短コースでありながら、全129回に及ぶ本論編の講義と合格までに必要な答練や模試等が1パックになっており、『新15ヵ月合格コース』と比べても遜色のないボリュームで、講座・教材とも充実しています。実際に受講してみた感想は、短期合格を目指すコースのため、学習範囲は翌年度の出題予想範囲を中心として極限まで絞り込まれており、合理的に学習を進めることができますが、それでも初学者にとってはかなりのボリュームであり、1日の勉強時間をたっぷり確保できる専業受験生に最適なコースだと思います。
カリキュラムの良かった点
『スピードマスターコース』は、自分で学習スケジュールを立てなくてもカリキュラム通り学習を進めていけば必要な知識を身に付けることができる点や、膨大な試験範囲の中から講師の先生が頻出論点や出題予想論点を中心に講義を進めて下さるので、無駄のない学習ができる点が初学者に適していると思います。
ブレークスルーテキストの良かった点
ブレークスルーテキストが届いた時にはその分厚さに面食らいましたが、その中身は図形や表が多用されていて読み易く、基本論点からマイナー論点まで幅広くカバーされており、六法とブレークスルーがあれば他の基本書は必要ないと思います。ただし、私も陥りましたが、ブレークスルーの隅から隅まで読み込もうとすると、膨大な情報量に押し潰されますので、講義の中で講師の先生が指摘された箇所を重点的に学習し、範囲を広げ過ぎず、講義ノートとブレークスルーを上手く併用して効率よく学習を進めることがポイントだと思います。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
私は、通信クラス(WEB講義)を選択し自宅学習を続けていたのですが、自宅学習生は特に、1年間高いモチベーションを維持し続けることが困難です。自分一人で勉強し続けることは辛く、ついつい怠けがちになったり、どうしても学習意欲が沸かない時もあるものです。そんな時は、LECの自習室を活用することをお勧めします。環境を変えることでリフレッシュでき、また同じ目標を目指すライバルの存在を身近に感じることで、焦りや競争心も覚え、下がりかかったモチベーションを復活させるのに効果的です。インターネットフォロー制度については、『オンラインスタディ』画面に他の受講生の平均進捗率が表示されるため、自己の学習スケジュールのペースメーカーとしたり、ライバルの進捗率と比較競争することでモチベーションを上げる材料にもなりました。また、周りに即座に質問できる人がいない自宅学習の環境下では、疑問点を自分で調べても解決しない場合、そのままうやむやにしてしまうことがあります。そんな時『教えてチューター』を利用して質問することで、疑問点をそのままにせず解消することができました。
鈴木講師のここが良かった!
私は『スピードマスターコース』の鈴木クラスを受講しましたが、鈴木講師の講義は聴き易く、結論だけでなくそこに至るプロセスまでも、理由付けをすることで分かり易く解説して下さるので、単に知識のみでなく法的思考力をも身に付けることができる、初学者にも優しい講座だと思います。徹底した理由付けの解説により法的思考力が養われたことで、応用力も高まり、初見の問題でも慌てず落ち着いて解答できるようになったと思います。また、2年目及び3年目は、本試験直前に行われる出陣式に必ず出席しましたが、出陣式における根本講師の熱い講義は必見です(笑)。特に、出陣式で根本講師が毎年明かされる「どうしても解けない時の○の法則」には随分助けられました。
模試の良かった点や学習への役立て方
公開模試は、本試験の予行練習として、外部会場若しくはLEC本校で受けることを強くお勧めします。私は、1年目は公開模試を自宅で受講しましたが、本番では会場の雰囲気に呑まれ思う様に実力が発揮できなかった反省から、2年目以降は必ず外部会場又はLEC本校で受講するようにしました。公開模試は、直前期における自分のレベルを判断することも目的の一つでしたが、それよりも本試験の予行練習としての効果が大きかったと感じています。私の場合、自宅で一人で勉強することに慣れていたせいか、周りに人が大勢いる状況での模試では、他の人の問題を読む声や鉛筆の音が気になってしまい、試験に集中することができませんでした。そこで、本試験では耳栓をして挑んだ結果、周りの音に気をとられることなく試験に集中することができ、勉強の成果を存分に発揮することができました。また、私は2年目の本試験直前まで、午後の部を時間内に解き終えることが出来ず、毎回記述の途中で時間切れとなっていたのですが、本番と類似した状況での数回の公開模試の中で時間配分や解答方法を試行錯誤することで、本番ではなんとか時間内に解き終わることが出来ました。また、全国スーパー公開模試特典の『自分でセレクト!15分で聴く残しがち論点』も秀逸で、本試験直45前2週間前に聴くことで、手が回らなかったマイナー論点を補充することができ、実際の本試験でもここで取り上げられた論点が何問か出題され、これを直前期に聴いていたことで、午前の部満点での合格という結果を得ることができました。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
通信講座のメリットは、自宅学習が可能なため通学時間もかからず、多忙な受験生でも自分の都合で学習スケジュールを立てることが出来る点にあります。また、通信講座はライブ講座と違い、講義の途中で疑問を感じたらその場で巻き戻して何度でも聞き直すことができ、また講義スケジュールに追われることなく納得いくまで理解を深めてから次のコマに進むことができるため、じっくりマイペースで勉強に取り組める点も挙げられます。その反面、先にも述べましたが、自分一人で学習することは辛く、ついつい怠けがちになり、いかに高いモチベーションを維持し続けるかが重要な課題となります。私は、たまにLEC本校での無料講義や答練に参加したり、図書館やLEC本校の自習室を活用したりして、モチベーションの維持を図っていました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
司法書士試験は、出題範囲が広く、合格率は毎年3%前後と低く、国家資格の中でも間違いなく難関です。しかし、司法書士試験は年齢、学歴、職業の差別なく門戸が開かれており、誰でも適切な方法で勉強すれば合格できるチャンスはあります。年齢や法律初学者であることは大したハンデではありません。司法書士試験の勉強は、学習すべき科目は多く、覚えるべき知識の量も膨大で、合格までの道のりは長く孤独な闘いであり、生半可な覚悟ではとても勉強を継続することができません。それでも、受験すると一度決めたからには、合格するまで絶対に諦めないで下さい。合格に必要な要素は、適切な勉強方法をとる事や、学習環境等色々と挙げられますが、一番重要なことは、たとえ何年かかっても合格するまで決して諦めない強い信念を持つことです。司法書士試験で勉強する法律の知識は、資格を取得しなければ、それを発揮する機会は(特定の職種でもない限り)そうそう訪れません。しかし、資格を取得すれば、独立開業等、夢は無限に広がります。将来の夢を糧として、モチベーションを高く保ち、合格までの試験勉強を乗り切ってください!!
どのような司法書士になりたいか
私の目標は、独立開業し司法書士として独り立ちすることですので、試験に合格した現在、やっとスタートラインに立ったところです。資格を取得した後も、日々勉強することは多く、実務を習得する中で自分の強みとなる分野を見つけ、いずれはその分野においては一番となれるよう成長していきたいと考えております。