野口 信哉 さん(36)一発合格
「途中参加」、「1年足らず」でも覚悟決めれば【一発合格】はできる!
受験回数 | 2回 ※お試し受験含む |
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出身大学 | 大阪大学 経済学部 |
受講講座 | 2015年全日制本科コース |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は大学卒業後、大手金融機関に10年間勤めていました。現場の管理職にも登用されましたので、給与等の待遇面では本当に恵まれていたと思います(その分、本当によく働いておりましたが笑)。ですが、そんな中で私が転職をしようと思った大きな理由は以下の3つです。①内勤業務(企画・資料作成等)よりも現場営業(コンサルティング業務)にやりがいを感じたこと②裁量労働制に対する不満(労働時間や成果は直接的には還元されない)③老後不安(退職後のセカンドライフ・将来の年金制度等)要するに、自分のやりたいことは「人と相対し、その人に喜ばれる仕事」であり、そのためならいくらでも働ける自信がありましたので、どうせなら成果主義(独立自営)の中に身を置くことで自己成長・自己実現を果たす方が自分には合っていると感じていましたし、結果として、一生涯を通じて働くことができるという点で今後の不透明な老後の年金制度に対する不安も自分自身で解消していけると思ったのです。そして、金融機関で働いている時に「相続」関係のコンサルティングが得意であったこともあり、その経験を少しでも活かせる職業に就きたい、また、社会人として働く中で一般的な法律知識の必要性を感じていたこともあり、法律関係の仕事に就くことで自分自身を守り、また人のためにもなれるという点に非常に魅力を感じ、司法書士を目指そうと決心したのです。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
当初は何も予備校業界のことを知らなかったのですが、友人に「司法書士を目指すならLEC」と聞いて、とりあえずその友人と一緒に申込みました。実際、模擬試験の受験者数や本試験後の択一成績診断の登録数からみても友人の認識通りで相違なかったかと思います。また、LECの講座の中でも私が新全日制本科講座を選んだのは、LECの窓口担当者と話をしたり、自分自身でインターネットであれこれと調べていく中で「根本講師のその第一人者的な存在」を知るに至ったからです。
初学者向け講座の良かった点
新全日制本科講座は初学者向けということもあり、LECの司法書士講座の中では最も講義回数・講義時間の多い講座ですが、初級的な知識についてもできるだけ細かい論点まで網羅されている点において、私のように法律を一から学ぼうとする人にとっては本当に分かりやすい、なじみやすい講座だと思います。そして何よりも、担当の根本講師と出会えたことが法学初心者の私が【一発合格】できた最大の要因だと、今、心より感謝しております。
カリキュラムの良かった点
私の場合は途中から講義を受講したということもあって、カリキュラムのペース・授業間隔等については何とも申し上げられませんが、アウトプット・インプットの「質」・「量」については短期合格に足る申し分ないものだと思います。
メインテキストについての感想や良かった点
テキストについては、他の講座あるいは他の予備校の使用教材を知らないので比較はできませんが、私が勉強していて感じたのは、とにかく「分厚い」です。言い換えれば「何でも載っている」ということだと思います。実際、重要な条文については章の巻頭に必ず掲載されており、テキストを見て六法を引くということも不要でしたのでとても勉強しやすかったです。デメリットはその分厚さゆえに「重たい」という点ですが、必要なもののみ持ち運びするようになるため、かえって一日一日の勉強計画をしっかり立てることにつながったと思います。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
私はこのフォローアップ制度の1つである「教えてチューター」制度をよく利用していました。なぜなら、質問することによって、①不明瞭であった論点を抽出し文字で残すことができ、②自分で調べて考えこむ時間を短縮することができ、また、③人とやりとりしたことは記憶に残りやすいといった大きな利点があるからです。たしかに自分で調べることも大事だとは思いますが、あまりに考えすぎて迷宮入りしそうになった時は思い切って、また積極的にこの教えてチューター制度を活用することをおすすめします。この制度は本当に使いやすく、私の場合、時には複数件の質問を同時にすることもありましたが、どんなに多忙であっても最後までお付き合い頂いた根本講師には心から感謝しております。
根本講師のここが良かった!
根本講師の講義はその噂に違わぬ、本当に「楽しく」、「記憶に残る」講義でした。根本講師の代名詞とも言える「寸劇講義」は、ただ言葉で説明するだけではなく、寸劇を交えて説明して下さるので、誰でも容易に頭の中でその事例を描写することができ、結果としてその映像・イメージが鮮明に頭に残ります。やっぱり「ただ聞く」のみではなく「聞く+見る+楽しい」のほうが当然記憶に残ります。例えば歴史の勉強をし始めた時に、まずは漫画を読んで理解を深めた経験がある方も少なくないかと思いますがそれと同じだと思います。根本講師が長年、初学者向けの講座を担当していらっしゃる理由がよく分かりました。
模試の良かった点や学習への役立て方
公開模擬・全国スーパー公開模試については、本当にためになったと思います。はっきり言って、合格者の中でLECの模試を受けていない人はほとんどいないのではないでしょうか。他の予備校の模試と比較しても受験者数が圧倒的に多いのは事実ですので、現状の自分の相対的位置づけをより正確に把握することができます。また、出題される問題の難易度・傾向・ニュアンス全てにおいて本試験を最もリアルに捉えたものだと思います。実際、私の場合は過去問とLECの模試しか勉強していませんでしたが、逆にそれだけに絞り込み、徹底的にやっていたおかげで、【一発合格】はおろか上位合格さえ果たすことができました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
今年度、運よく合格できたからといって1回しか受験していない私が、それ以上に勉強し、挑戦し続けている方々に対してアドバイスなんて到底できません。むしろその継続的な努力に対して心から敬意を表します。ただ、今回初めて司法書士を目指そうといている方に対して、1点だけアドバイスをさせて頂きますと、ぜひ「【一発合格】」に拘ってやられた方が良いと思います。私は野球が好きなので、あえてプロ野球で例えるなら、一発合格とは「新人王」だと思っていました。要するに、チャンスは1度しかないということです。確かに、大学受験で言う「○浪」したからといって社会的評価にそう差があるわけではありません。しかし、自分の中での一つの勲章となるのは間違いありません。その勲章は今後何かを実現しようとする時に必ず自信になると思います。また、その【一発合格】への挑戦と拘りが、長く苦しい受験生活を支えるモチベーションにもなると思います。ぜひ【一発合格】を目指して頑張って下さい。
どのような司法書士になりたいか
どんな司法書士になりたいかについては今はまだ明確なビジョンがありませんが、漠然と今後伸ばしていくべきだと思っている2つの軸はあります。1つは「信頼(正確かつ迅速さ)」であり、知識と経験を増やしていくこと、もう1つは「営業力(仕事量)」であり、個性を磨く、人脈を磨くということです。どちらか一方にだけ偏ってしまっては面積が最大限に広がっていきません。面積とは、少し数学的になりますが、この2つのベクトルの総和であり、自身の社会貢献度だと思います。そしてこれを指し示す指標が、とどのつまり「収入」と言えるのではないでしょうか。私は、収入とは社会貢献度の裏返しだと捉えています。決して収入ありきではありませんが、一定の収入を得られなければこのお仕事を続けていくことが厳しくなってしまいます。また、収入が増えるということは、それだけ多くの方々の権利の保護に寄与(社会貢献)できていることになります。だから私はこの2つの軸の伸長・安定化を図り、しっかりと収入を伸ばせる司法書士になることが目指すべき道筋だと思っています。また、今後の展望については、最終的には独立開業を目標にしていますので、まずは勤務司法書士として、できれば複数の事務所でできるだけ幅広い分野の経験を積み、その中で自分はスペシャリストを目指すのか、それともゼネラリストを目指すのかの方向性を模索していこうと思っています。とにかく、まだまだスタートラインに立ったばかりであり、これから始まる各種司法書士会の研修や簡裁代理認定考査等、また新たな挑戦が始まりますが、一日でも早く司法書士として独り立ちできるようこれからも精進していきたいと思います。