中垣 良祐 さん(30)短期合格午前の部1位
受験勉強を振り返って
受験回数 | 3回 |
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受講講座 | 2013年新15ヵ月合格コース<春生> 2014年精撰答練レギュラーパック |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は、大学院を卒業後、一般企業で働いていましたが、働いているうちに、自分の価値観が明確な形で分かるようになってきて、自分自身のことを深く理解するようになりました。そして、自分に合った満足度の高い人生や職業生活を模索する中で、高い自律性を持ちながら個人で活動できる職業を志向するようになりました。その後、一般企業を退職し、司法書士事務所の補助者の仕事に就いたのですが、その実務の現場を見る中で、司法書士になろうという決意が固まりました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
LECの司法書士講座の内容は、王道を行く標準的な内容なので、そこを好感を持ちましました。勉強をするうえでは、セオリー通りの勉強をちゃんとやることが重要です。LECは、そういった堅実な指導内容の上に、講師の先生方の多彩な個性があり、安定感があるように見えました。
中上級講座の良かった点
今から当時を振り返って思うのは、新15カ月合格コースによって、骨太な基礎力を養うことができたということです。新15カ月合格コースは早期完成を狙う講座ではありますが、基本的な事柄については、これ以上ないというほどしっかり学べました。私は、そこで得た盤石な基礎力のおかげで、2年目以降、余裕を持って受験生の間で差がつくような論点にまで勉強を広げ、得点力を向上させることができました。
カリキュラムの良かった点
インプット講座を修了した後に答練に臨むという流れは、かなり理にかなっているように思います。インプット講座は、理論と基礎を重視し、答練は実践と応用を重視するものですが、受験生の間で差がつくような論点ほど、個別的な事例として一個一個つぶしていかなくてはいけないようなものなので、答練という形と適合的です。そういった答練を試験慣れ目的を兼ねて最後に置くというのはよくできていると思います。
ブレークスルーテキストの良かった点
合格に必要な最低限の知識はブレークスルーテキストで尽くされているのではないでしょうか。大体のことはブレークスルーに載っています。2年目以降は余り使いませんでしたが、分からないことなどを調べるのにちょくちょく戻っていました。
森山講師のここが良かった!
森山先生…新15カ月合格コースを受講しました。分かりやすく論理的・明るく軽快な講義はバランスのとれた端正なものであり、かつ骨太です。私の原点です。根本先生…解説を担当されていた答練を受けました。根本先生の講義の面白さは尋常ではなかったです。そして、気づいたら知識が頭に入っているという不思議な現象が起きます。
答練の良かった点や学習への役立て方
合格に必要な知識は、過去問知識などの絶対知っていなくてはいけない知識の部分(A論点)と受験生の間で差がつく知識の部分(B論点)に分けられると思います。そして、レベルアップしてくると、B論点の知識をどこから仕入れるかということが大事な問題になってきますが、答練は、それへの堅実で間違いのない王道だと思います。実際私は、2年目以降は、答練を受けたその日にやった問題を見直し、その日の答練の中で出てきた論点のうち、後日復習する価値のあるもの、知識として覚えておきたいものについては、問題の各肢に赤ペンでチェックをつけ、チェックをつけた問題のページは解答と共に、ファイルに綴じました。LECの答練では、各問題の頭に「03e」などという形で、問題分野ごとの整理番号がついているので、同じ分野の問題と一緒に綴じることができます。そして、それを続けていると、どのような市販の問題集をも凌駕する、自分に最適にカスタマイズされたB論点問題集が出来上がるのです。そしてその問題集を何度もやるのです。この答練ベースのオリジナル問題集の効果はぜひ強調しておきたい部分です。答練に出てくる論点は、普通に本試験にも出てきます。特に大事なことに、受験生の間で差がつく知識の部分として、どういうわけかLECの答練で出た論点がよく出ます(実体験)。そういう問題で、肢を一つでもより多く切れるようになっている状況がいかに強いものであるかは言うまでもないでしょう。
模試の良かった点や学習への役立て方
LECの公開模試は、受講生の数が各予備校の中で一番多く、またスーパー全国模試の2回目については実際の本試験会場で受けられるので、受験生なら一度は受けるべきものだと思います。実際の本試験会場で受けられるというのは、時間のない直前期に本試験会場の下見をする時間を省けるという意味でも実利的です。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
私はWEB講座を受講していました。WEB講座の最大のメリットは、効率的な時間の使い方ができるところにあると思います。WEB講座は、自分の都合に合わせ好きな時に講義を見ることができますし、再生スピードを速めることもできますし、一瞬聞き逃した部分があってもすぐそこに戻ることもできるので、自由自在な時間の使い方ができます。また、校舎に行くまでの時間や交通費をカットすることもできます。さらには、自宅などでリラックスした状態で受講できるので、知識のインプットとしても効率的なのではないでしょうか。デメリットについては、私は特に感じませんでしたが、講師に直接質問する機会がない、仲間ができにくいといったことが挙げられるでしょうか。
家庭と勉強の両立のコツ
私は専業受験生でしたが、いい年をした大人が毎日家にいると、どうしても同居の家族は不安になるものです。そういった家族の不安には、それを一つ一つ汲み取る細やかな行動が必要だと思います。そのためには、時間をとって(あるいは食事の時になど)しっかり話し合うのが一番いいと思います。私が思うに、そういう時に大事なこととしては、家族の気持ちを聴取しつつ、はっきりと、自分がなぜ司法書士を目指そうと思ったのか、司法書士になって何をしたいのか、といったことを説明し、さらに、具体的に日々どのようなことを考えているのか、どのような勉強をしているのか、それでどのような成果が出てきているのかといった事を実況中継することだと思います。そうすることで、家族は不安になるどころか協力的にすらなると思います。他にも、勉強の妨げにならない程度に家事を分担することも良いことだと思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
- 本試験前日の不眠に注意。
- 本試験までに虫歯は治しておこう。
- 自分が試験に合格することは(それが来年なのか今年なのかは別として)可能であるという事を勉強期間中いつでも根拠を挙げて自己説得しよう。
- PCのデスクトップの背景に暗記したい図表、文言などを使おう。部屋の壁やトイレの壁に、覚えたいことを書いた紙を張ろう。
- 記述を軽視することなかれ。良い解法にできるだけ早く出会うこと。
- 会社法、民事訴訟法、民法(できれば民執、民保も)は条文をちゃんと読もう。LECから出ている択一六法がおすすめ。
どのような司法書士になりたいか
人々の期待するものを的確になすことのできる良き職業人になりたいと思います。