森田 隆明 さん(24)短期合格
正しい努力で掴んだ合格
受験回数 | 3回 |
---|---|
出身大学 | 岡山大学 法学部 |
受講講座 | 2013年新15ヵ月合格コース<春生> 2014年パーフェクトローラー合格フルパック 2015年実践力PowerUp合格パック |
保有資格 | 行政書士、宅建 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は高校生の頃から何となく士業というものに憧れを抱いていました。それはかなりあいまいなものでしたが、大学の法学部に進学して進路について本気で考えていくうちに、一般企業や公務員に比べて自由で、直接的に人を助けることができ、かつ受験資格もなく研修期間も短い司法書士という資格に照準を定めました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
大学の先輩がLECの生クラスで現役【一発合格】を果たしており、実際にLECで受講相談をさせて頂いたうえで、自分も同じ道をと考えました。
初学者向け講座の良かった点
生クラスであったために疑問点があればすぐに講師に質問することができ非常に助かりました。また、同じ受講生との交流もでき、士気を高めることもできました。
カリキュラムの良かった点
私は大学3年生のときに講座を受講したため、大学の勉強と所属していた運動部の活動、またそのための費用を稼ぐための掛け持ちの飲食店のバイトをこなしつつの勉強となりました。主に隙間時間を利用しており、復習もろくにできないまま講義が進んでしまっていた時期もありましたが、講義自体がわかりやすく進行速度もちょうど良かったため、少なくとも講義には必ず出席するという意識だけでも、おいて行かれることなく最後まで講義に付いていくことができました。
ブレークスルーテキストの良かった点
ブレークスルーテキストはとても読み応えのあるテキストでしたが、読むべき部分と読まなくてもよい部分を講師が指示してくれて、またこのテキストをマスターすれば十分、という指標にもなり非常に優秀なテキストだと思います。2年目以降も適宜参照しました。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
1年目はとにかく時間がなく、自習室に移動する時間が惜しかったため家での学習がメインでしたが、2年目以降は自習室をたくさん利用しました。自習室へ通うことで他の受験生との交流ができ、自分の勉強方法の見直しの機会となったことが合格の大きな要因となりました。
中上級講座の良かった点
私は2年目で択一&記述パーフェクトローラー講座(海野講師)、3年目で実践力パワーアップ講座(海野講師)を受講しました。2年目以降、すべての分野の勉強を平らに行ってしまっていた自分にとっては3年目の実践力パワーアップ講座、そして海野先生の用意してくださったセルフレクチャーを非常に重宝することとなりました。パーフェクトローラーは非常に優秀な講座だと感じますが、ある程度実力のある受験生向けであり、かつ使い方を誤らないことが大切だと感じました。
海野講師のここが良かった!
海野先生の中上級講座では、先生が講義の内容と関連する実体験や、実務的なお話をたくさんしてくださったため、講義内容のイメージがわきやすく、また士気を高めることもできました。雑談を含めたすべてのお話が面白いため、毎回の講義を楽しみにしていました。
答練の良かった点や学習への役立て方
一発合格を目指す場合は1年目から精撰答練[実力養成編]を受講することをオススメします。最初は全然解けませんし、初学者向け講座との兼ね合いも大変になってきますが、記述の問題にいち早く慣れるためにも、多少の無理は必要だと感じます。
模試の良かった点や学習への役立て方
勉強をするうえで模試との付き合い方は非常に重要であると感じます。私は1、2年目に関してはLECの答練・模試のみを活用していましたが、合格した3年目は他の予備校の模試も広く利用しました。私は1年目の公開模試で一度だけS判定を貰うことができましたが、残念ながら平成25年度は午前25問、午後30問と、午前が基準に3問足りず合格できませんでした。2年目の模試はS判定を安定して出せるようになりましたが、私はこの判定や順位を意識しすぎ、また順位を上げることが面白くなってしまい、2年目で勉強時間の確保が容易になったことも相まって、A、Bランクの問題はもちろん、Cランクの問題までかなりの勉強時間を費やしました。そのため模試では満点を出すこともでき、模試の順位はどんどん上がっていきました。しかし、合格を確信していた私が平成26年度の本試験で出した得点は、午前23問、午後29問と、午前に関しては1年目の模試も含めた過去最低点となりました。運が悪かったとも言えるかもしれませんが、私の上記のような模試との付き合い方は完全に間違っていたといっても過言ではないと思います。私は完全に間違った努力をしていました。今だから言えることですが、模試は知識の確認と演習の場であり、問題を解く際の思考回路や知識を正確に引き出すことができるかをチェックするためだけのものであって、表面的な点数や判定、順位等にはほとんど意味がありません。大事なことは基本的な知識を使いこなせたか、他の受験生が間違えない問題を自分も何の滞りもなく解くことができたかです。LECの模試ではすべての問題の重要度を◎○△で示してあります。これは非常に使いやすく、私は△の問題は無視し、◎○の問題だけを意識しました。2年目と3年目では模試の点数に大きな差はありませんでしたが、2年目は◎○△をまんべんなく失点していたところ、3年目はほぼ△のみの失点となりました。もちろん2年目には解けていたはずのCランク問題が解けなくなったり、昨年よりも順位や点数が下がったりして不安に感じることもありましたが、すべては本番で笑うためと自分に言い聞かせて、△の問題を捨て続けました。そして、平成27年度本試験では午前33問、午後32問、記述50点を得点することに成功しました。
宅建と行政書士との併行学習の仕方
私は平成26年度の本試験を終え、当日の解答速報会での自己採点により不合格を確信したため、このまま負け癖をつけるわけにはいかないと思い、宅建と行政書士の受験を決めました。宅建については試験日が10月ということもあり、7月中には勉強を開始しました。司法書士試験で午前の部で基準点付近の点数がとれていれば、民法については全く勉強をしなくても点数を取ることができると思います。他の科目については勉強が必要ですが、基本書一冊と過去問を回すだけで十分合格レベルに達すると思います。行政書士の勉強と司法書士の講座との併行勉強となりましたが、勉強の息抜きにちょうど良い日程と難易度でした。ただし、もし不合格となれば精神衛生上非常にまずいので、受験される方はきちんと対策されることをオススメします。行政書士については、宅建の基礎がある程度完成してから8月中には行政法の勉強を始めました。宅建の試験が終わるとすぐに行政書士の勉強に切り替え、とにかくひたすら行政法を詰め込み、民法の対策は司法書士試験のテキスト、過去問で行いました。行政書士試験については6割取れれば合格できるものの、問題の難易度自体は司法書士試験と変わらないか、あるいは司法書士試験よりも解きづらい問題が出題され、また一般知識と肢切りという課題もあるため宅建に比べると難易度が高いと思います。学習範囲も広範かつあいまいで本番まで不安をぬぐいきれない試験となりますが、司法書士試験と同様に基礎を大事に勉強を行えば必ず合格できると思います。受験回数が少ない方は本試験に慣れるために、また回数を重ねている方は成功体験を積むことで自信とポジティブな姿勢を取り戻すためにもぜひ併行受験されることをオススメします。私自身、この二つの資格を同時に取得できたことで、完全に喪失してしまっていた自信を取り戻すことができました。
学生生活と勉強の両立のコツ
私は学生時代、大学、部活の練習場、バイト先、予備校のそれぞれが離れた場所にあったため、移動時間にかなりの時間を費やしていました。そのため朝起きたらすぐに家から出るギリギリの時間まで勉強していたり、各場所の中継地点にあるカフェなどで少しでも勉強時間を稼ぐ努力をしました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
この試験は努力をすれば誰でも合格できる試験です。ただし、このことは正しい努力を続けた場合にしか当てはまりません。自己満足でしかない努力を続けていても合格はできません。とはいっても、合格者の勉強法はそれぞれ違っており、絶対に正しい勉強法というものが存在するかどうかは分かりません。何が正しく何が間違っているか、自分が何をすべきかは自分で考え、見つけるしかありません。多くの講師や合格者、他の受験生の意見を聞き、自分と似ている合格者や、それぞれの言葉の共通項を探し、自分に合う、正しい努力の方法を見つけることが必要です。そして、直前期には自分の出した答えを信じ続けてください。1年目の方は特に、模試の成績や他の受験生の言葉に惑わされてはいけません。他の人と自分を比べず、過去の自分とだけ闘ってください。正しい努力は必ず報われます!
どのような司法書士になりたいか
私は地元での開業を目標としているため、地域の特色や時代のニーズにあった業務を積極的に行っていきたいと考えています。