水嶋 純也 さん(29)
引きこもりからの逆転劇
受験回数 | 5回 |
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出身大学 | 静岡大学 情報学部情報科学科(中退) |
受講講座 | 2011年新15ヵ月合格コース<春生> 2012年実践力PowerUp合格フルパック 2013年精撰答練レギュラーパック 2014年精撰答練レギュラーパック 2015年パーフェクトローラー合格ライトパック |
保有資格 | 行政書士 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
ネットで資格と検索すると、資格を取って人生大逆転!といった宣伝文句を見たことがある人が多いのではないでしょうか。客観的に見て、私は資格を取って逆転しかけているうちの一人に入るのではないかと思います。資格を取ってからが勝負というのは百も承知ですが。恥ずかしながら私は司法書士の勉強をする前(正確には行政書士ですが)は大学にろくに通っておらず、かといって職に就くことも無い、いわゆる引きこもり、ニートにあたる生活を約2年半していました。当時を思い出すと、自分が何故大学に通っているかよく分からなくなり、かといって人間不信だった私は誰にも相談できずにいた結果家に引きこもるようになってしまいました。引きこもりはじめてから2年半ほど経ったある日、転機となったのは土地家屋調査士である叔父の一言でした。叔父から行政書士の勉強してみないかと誘われたのです。当時は法律系の職業は弁護士以外全く知りませんでした。とりあえず、ということで行政書士の勉強を始めたものの、勉強のモチベーションを保てなかったり、そもそも勉強に手をつけていない時期がかなり多く、結果は散々たるものでした。どうしたものかと途方に暮れながら士業の情報収集していたときのこと、ふと司法書士の情報が目につきました。最初は行政書士と名前が似ているなとしか思っていなかった司法書士ですが、調べるうちに興味を持ち始めるようになってきました。まず第一印象として良いなと思ったのが『街の法律家』という庶民的で親しみやすい二つ名でした。学生時代教師を夢見ていた時期もありました。知識を駆使して勉強に困っている生徒を助けるという姿に憧れていたのです。そういった教師の姿と被り、法律知識を駆使して困っている人達を助ける……そういった司法書士に憧れるようになってきました。自分で言うのも何ですが、正義感が強い性格なので法律家というのも悪くないかなとも思いました。あとはそれまで引きこもり生活していた自分の経歴を振り替えって行政書士だけでは資格で食べていくのは難しいかなと思ったのも理由の一つです。それから、難関試験を突破して自信をつけて見返してやりたいという気持ちもあり、司法書士試験を受けることを決心しました。
LECを選んだ理由
最初は独学で勉強しようと思いネットで情報収集したは良いものの、そもそもどのように勉強すれば良いのか分からないし、参考書も難しそうなものばかりでよく分からなかったので資格予備校に通うことに決めました。いくつかの予備校を調べたところ、LECが自宅からの距離が比較的近く実績もあったためLECに決めました。
カリキュラムの良かった点
新15ヵ月合格コースは司法書士試験の勉強する上で丁度良い期間と分量だと思います。専業かつ勉強のやる気やノウハウがある方は速習コース等を選択した方が良いと思いますが、そうでないならば新15ヵ月合格コースでじっくり学んだ方が挫折しにくいかと思います。講師は樋口講師を選択しました。話が分かりやすい上に面白く初学者の私でも楽しく勉強できました。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
何と言ってもありがたかったのは提携校です。私の場合、家ではなかなか勉強できなかったため、頻繁に提携校に通い講義を聞いたり自習室代わりに使っていました。落ち着いた環境で集中して勉強できたため非常に助かりました。
中上級講座の良かった点
五年目に「何としてでも合格する」と思い択一&記述パーフェクトローラー講座を受講することにしました。前評判通りパーフェクトローラーの講座のテキストも秀逸な出来でした。また担当の根本講師も説明がとても分かりやすく、時折入る寸劇で笑ったりと辛い受験生活も時折楽しく思えました。五年目は択一&記述パーフェクトローラー講座の図表暗記と理解を徹底的に行いました。
○○講師のここが良かった!
樋口講師は話が分かりやすいのは当然ですが、勉強法やおすすめの六法なども指導してもらいました。また復習時どの過去問をやるべきか毎回指示してくれたため、復習が効率よく行うことができ非常に助かりました。根本講師は指導に熱がこもっておりこちらも気合いが入りました。説明も論理的で今まで丸暗記で済ませていた分野の理解が大きく進みました。
模試の良かった点や学習への役立て方
五年目には他校を含め計七回模試を受けました。まず必ずするべきことは時間配分の練習です。特に午後は時間が全く足りないため自分なりに時間配分を考えることが絶対に必要です。私は午後はまず択一から始めるのですが、計七回の模試で必ず60分以内に解くようにしていました。最初はケアレスミスも多かったのですが、慣れていくうちにスピードにも上がりミスも減っていくようになりました。本試験では午後択一は42分程度で終わり、午後28問(基準点24問)と合格に十分届く点数を取ることができました。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
一番のメリットはやはりいつでも自分のペースで勉強でき、一時停止や繰り返し視聴する事も可能ととにかく便利だということです。デメリットは基本一人で勉強するため勉強のモチベーションが続かずだれやすく、精神的にもきついということです。近くに提携校がある方は提携校に通うことをオススメします。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
まずは基礎の徹底を目指し、基本的な立法趣旨や法律用語の理解、図表暗記していきましょう。例えば根抵当権の元本確定事由や募集株式発行の決議機関といった基本テキストに必ず書いてあることは趣旨を理解した上で考えずとも瞬時に出せるようにするべきです。こうやって書くだけなら非常に簡単ですが、実際やるとなると大変苦痛が伴います。この苦痛に耐えるのが司法書士試験合格の条件と言えるでしょう。それから、短期合格する人の合格体験記には1日12時間勉強したとか寝る時間以外ずっと勉強してたとかものすごく勉強してる人もいますが、そのようなことは誰にでも出来る事では無いと私は思います。無理して勉強し続けてある時挫折して勉強をやめた、という方は多くいるかと思います。私もそうなりかけた時期もあります。出来ない日は1日1時間でも30分でも良いから、無理しすぎず勉強のペースを保ち少しずつでもいいからコツコツ勉強することが合格への必要です。勉強は量も必要ですが、それ以上に質が重要です。1日12時間勉強しなければ合格できないわけではないのです。無理しすぎず、コツコツと勉強を続けていけば合格が見えてくるはずです。
ニート・引きこもりから一発逆転するために
ずっと勉強も仕事もしていないということは想像以上に苦痛を伴います。そのような方達へのアドバイスですが、受験勉強と並行して簡単なバイトを始め、お金を貯めると共に自信を取り戻す、ということです。例えば週3回4時間程度の簡単なバイトをしながら勉強を続けるということならまだ無理もないし、専業で勉強するよりもずっと続けやすいはずです。私も週3回ほどバイトを続けながら勉強を続けてきました。社会復帰と並行しながらコツコツ勉強を続けていく。これがニート・引きこもりから一発逆転するために必要かつ堅実な手段だと私は思います。