水野 菜木 さん(32)短期合格
法律知識ゼロからの司法書士試験合格
受験回数 | 3回 |
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出身大学 | 横浜市立大学 商学部経済学科 |
受講講座 | 2013年新15ヵ月合格コース<春生> 2014年実践力PowerUp合格パック 2015年パーフェクトローラー合格フルパック |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は6年間銀行に勤めておりましたが、会社の方針や社会情勢によって、携わる業務や融資審査基準、販売推進商品がコロコロ変わることに違和感を覚えていました。銀行は信用が大事で、倒産した場合の影響は大きいですから、保身やリスク対策も重要で、そのため必ずしも顧客利益第一ではありません。その程度が自分の許容範囲を超えており、もっと本当にお客さんのためになる仕事はないものかと模索していました。そんな中、住宅ローンの決済の立会いに来ていた司法書士の先生たちと出会い、自分の知識と身体ひとつで困っている人を助けることが出来て、商売の世界で勝負出来る司法書士という資格があることを知り、私もその職業に就きたいと思いました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
たくさんある予備校の中からLECを選ぶきっかけになったのは、知名度の高さと通学に便利な立地だったからです。私が受講した当時は「法学部出身でなくても合格出来る」とのキャッチフレーズで講座を売り出していて、商学部卒の私はそれに魅かれました。最終的に受講申し込みに至った理由は、講座を体験出来る生講義を受講し、その感触が良かったからです。
初学者向け講座の良かった点
初学者の私がまず受講したのは、新15ヵ月合格コースでした。スタート時点で法律の知識がない人でも、15ヵ月で司法書士試験科目の全てを網羅出来る優れた講座だと思います。私は通学コースを選択したのですが、カリキュラムが組まれていることで自然と計画的に学習出来、また毎回の授業に生講義ならではの臨場感があってとても有意義でした。何より通学コースにして良かったと思うのは、志を共通にする友達が出来たこと。それぞれの事情で受験を中止したクラスメートもたくさんいますが、最後までともに戦った仲間たちとは、ありがたいことにこれからも長い付き合いになりそうです。
カリキュラムの良かった点
新15ヵ月合格コースは、次回、または次々回の試験での合格につなげるための講座ではなく、あくまで1回で合格することを本気で目指す講座でした。試験日から逆算すると、どうしても学習時間が限られてしまいます。そのため、受験に必要な知識を効率的に身に付けることを重視したつくりになっていて、1発合格を目指していた私にとってはその点が良かったです。
ブレークスルーテキストの良かった点
初学者にとって、ブレークスルーテキスト以上にうってつけのテキストはないのではないかと思います。2色刷りで重要な箇所が分かりやすく、難易度が高いものは少し小さい文字で記載してあって、視覚的に学習しやすく重宝しました。出題実績のあるところには、過去問の番号も書いてあって、語弊を恐れず言うと、ズボラに学習できます。各ページに意図的に余白が設けられており、メモを書き込めるところも好きでした。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
LECの自習室はかなり使わせてもらいました。私は自室では勉強に集中出来ない性格でしたので、講座が終了してから試験日までの間、ほぼ毎日自習室に通いました。講座受講生なら無料で利用出来る自習室は、使わないと損です。他の資格の受験生たちも数多く利用していますので、彼らのがんばっている姿を見ることも、いい刺激になりました。通うのに片道50分かかりましたが、その時間は単語帳での暗記にあてました。
中上級講座の良かった点
2回目受験の年は実践力PowerUp講座、3回目受験の年は択一&記述パーフェクトローラー講座を受講しました。私が受講した当時、実践力PowerUp講座ではウェブで3名の精鋭講師たちの講義を聴くことが出来るという、大変お徳な講座でした。私は全ての講義をもれなく拝聴させて頂きました。中級者向けとあって、新15ヵ月合格コースより一歩、二歩と踏み込んだ内容でした。1年目では理解が曖昧だった判例も、より詳細に学習することが出来、リーガルマインドを培うことが出来たと思います。テキストも黒字のみで、初歩的な事件については詳細は記載されておらず、基礎は頭に入っていることが前提でつくられている等、緩急がつけられて工夫されていました。択一・記述パーフェクトローラー講座ではさらにそれが顕著で、テキストは圧倒的に薄く、最重要もしくは学習が手薄になりがちな論点の図説がメインでした。講義も頻出かつ得点率の高いところは個々の学習に任せ、学習経験者だからこそ混乱してしまう部分に解説の的を絞るという進行でした。受講者の理解力を信頼しているという点で、個人的にはとても好きな講座でした。
赤松講師、鈴木講師、根本講師のここが良かった!
私はインプットに関して、3名の講師にお世話になりました。赤松直哉先生、鈴木大介先生、根本正次先生です。赤松先生は、ご自身も1回で合格されている先生ですので、膨大な法律の知識の中から、いかに短期間で効率的に身につけるかを常に考え、緻密に計算され尽くした講義を提供してくださいました。赤松先生は通学の講義も受講させて頂きましたので、分からない過去問から直前期の不安の取り除き方まで、質問させて頂きました。クールな先生ならではの、シンプルで的を射たお言葉により、本当に救われました。鈴木先生、根本先生は関東在住の先生ですので通学は叶いませんでしたが、毎日ウェブで講義を拝聴しておりました。鈴木先生は理路整然と要点を教えてくださり、さらに法律のなんたるかも踏み込んで教えてくださいました。最高裁の判例に対して評価を下される等、リーガルマインドを私に教えてくださった先生です。根本先生は少年漫画の主人公のように情熱を隠さない方で、私はとても好きでした。ご自身も私と同じく3回目の受験で合格されたそうで、長期受験の苦悩を話されることもあり、一方的に感情移入して励みにさせて頂きました。根本先生の一番良かったところは、重要箇所が出てくる度に暗記を指示してくださるところです。事実、暗記をすることで本試験で得点出来た問題がいくつもあります。お金を払ってプロの講義を受講して良かったと思いました。
模試の良かった点や学習への役立て方
公開模試は正直内容よりも、会場の雰囲気になれることと、時間配分の練習に使わせてもらいました。司法書士試験は午前2時間、午後3時間と長丁場の試験で体力も必要です。本試験と同じタイムテーブルで受けることにより、本番のイメージトレーニングが出来たと思います。復習については極力時間を割かず、正答率が高いのに自分が落としてしまった問題のみに絞りました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
司法書士試験合格は決してやさしい道のりではありません。目指すには相当な覚悟がいると思います。ですが腹をくくるだけの価値はある資格です。合格までに何年かかろうが、その過程で得るものもたくさんあります。私はこれまでの人生で、こんなに自分と向き合ったことはありません。つらく長い道であろうとも、必ず光にたどり着きます。がんばってください。なお、何となく将来この分野で勝負したい等を、考えながら勉強するのも楽しいと思います。合格してからがまた新たなスタートです。机に向かう自分も将来お客さんと向き合う自分も、全てはつながっていて、無駄な時間は何一つないと私は思います。
どのような司法書士になりたいか
世間の多くの人たちは、能動的に法律に触れる機会があまりないと思います。法律は言い回しが難しく、敬遠しがちになり、大半は法律に疎いです。そんな人たちが人生でのあらゆるトラブルに直面した時に、分かりやすく、かつその人にとって最善の法的サービスを提供出来る司法書士になりたいです。そのために、相手の不安を引き出すヒアリング能力と、正確な知識を研鑽し続けたいです。