松本 秀大 さん(27)一発合格
信じることが合格への近道
受験回数 | 2回 ※お試し受験含む |
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出身大学 | 大阪市立大学 法学部 |
受講講座 | 2015年新15ヵ月合格コース<春生> |
司法書士を目指した理由・きっかけ
以前、私は知的障害の方々が日中に通う生活介護事業所で働いていました。障がいの分野では、利用者の高齢化に伴い、その擁護者である親の高齢化が進み「親亡き後の生活」をどのように支えていくかが業界の大きな課題になっています。利用者を理解し、また現場の立場も理解できるような後見人に自分自身がなり、支えていきたいと考えるようになり、利用者を守ることができる力を身につけるために司法書士になることを決意しました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
業界最大手で評判も良かったので、まずは無料講座を視聴しました。いくつか見ているうちに自分に合った講師を見つけたのでその講座を選びました。私は法学部出身ではありますが、お恥ずかしながら政治分野が中心だったので法律の知識はほとんどありませんでした。一から基礎を身につけたいと考え、新15ヵ月合格コースを選びました。
初学者向け講座の良かった点
最初の民法は過去問の復習まで余裕をもってすることができ、これなら楽に勉強できると感じていました。しかし、不動産登記法に入ると知識に加えて申請書の雛型を覚える作業が加わり、急に忙しくなりました。年内には何とか不動産登記法を終わらせ、年明けから会社法・商業登記法に入りましたが、慣れない会社の知識と雛型を覚える作業がだんだんと追いつかなくなり、余裕がなくなりました。3月にようやくマイナー科目に入りましたが、3月中には終わらせないといけないので完全に駆け足での勉強となりました。「直前期まではとにかく講義と復習に追われた毎日だったな」と振り返って思います。前に進むしかない環境であったことは、結果として勉強に集中することに繋がったのかなと感じました。
カリキュラムの良かった点
学習科目の順番や学習計画は的確だったと感じます。重要な科目には時間をかけ、それ以外の科目はスピーディーに進行していくので学習のメリハリがつけやすかったです。また、直前期の答練等もセットになっていたため、必要な講義がそろっていた点もよかったです。
ブレークスルーテキストの良かった点
必要な情報はすべて網羅している印象を持ちました。初学者向け講座の間はそこまで感じませんでしたが、直前期に入って知識の確認のためにブレークスルーテキストを使用した際には、改めて大変よくまとまっていると感じました。特に横断図表が多く乗っている会社法・商業登記法のテキストは最後の最後まで使用して振り返りました。また、各章導入部にあった寸劇のような会話が個人的には気に入っており、「新しいことをこれ以上勉強したくない!」という気持ちを紛らわせることができました。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
基本的にはわからないことは自分で調べて解決できていたのですが、商業登記法の記述過去問でどうしてもわからないことがあり、一度だけ教えてチューターに質問をしました。数日で返答をいただけたので助かりました。
海野講師のここが良かった!
私が【一発合格】をすることができたのは良い講師に巡り会えたからです。通信ではありましたが、初学者向け講座の海野先生の講義があってこその合格です。海野先生の講義で特筆したいのは、毎回のセルフレクチャーで、講義の中でどの部分を優先的に抑えなければいけないかを示してくださったことです。初級の講座を通して直前期に知識を積み上げるための土台を作る必要があるとの話で、セルフレクチャーを続けることで私はその土台を作ることができたと感じています。受講中は半信半疑でしたが、直前期の勉強を重ねるうちに知識が積みあがっていくのを実感し本当に驚きました。ほかにも、過去問の使い方や雛型の暗記法、直前期の勉強法などについても、するべきこと、してはいけないことを明確に示してくださり、大変参考になりました。特に直前期の成績の上がりかたについての話は、くじけそうになった時の心の支えになりました。というのも、4月の答練でEやDの判定が多かったので「あれだけ勉強してきたのこれだけしか点数がとれないなんて」とショックを受けた時期がありました。しかし、「一年目の人は最後の最後で一気に成績が伸びる」との先生の言葉を信じ、過去問を回し続けた結果、最後の模試でS判定まで出すことができました。良い講師とは、教えるのが上手いだけでなく、生徒のモチベーションも上手にコントロールできる人のことを言うのかなと感じました。早口と先生ご自身で言われていましたが、その分情報量が多かったのもよかったです。2倍速でも十分聞き取れました。
答練の良かった点や学習への役立て方
精撰答練[ファイナル編]を受講しましたが、ここでの成績が悪かったことが逆に直前期の勉強意欲に繋がったと感じます。知識が足りないのか、理解が足りないのか、ケアレスミスをどう防ぐか、時間配分はどうするか、などを毎回確認することができたので後々に繋がったと思います。
模試の良かった点や学習への役立て方
時間配分を確かめる上で大変参考になり、順位や判定がでるのも勉強意欲につながりました。
直前期の講座について
直前期の勉強法に自分はとても不安があったので、まずは過去問絞り込み講座と的中記述式講座を受講しました。内容もとても役に立つものでしたが、何より安心感を得ることができました。その後、成績が伸び悩んでいたので、直前期の出題予想論点ローラー大作戦講座や記述の予想論点最終チェック講座、マイナー科目の予想論点最終チェック講座なども受講しました。「そんなにたくさん受講したらまたお金がかかってしまう」と考える人もいると思いますが、私は「もう一年勉強するよりも、いまやれるだけのことをやって合格してしまった方が結果的にお金はかからない」と考えました。考え方は人それぞれですが、どの講座も大変参考になったので、迷っている方は受講してみてはどうかと思います。
通信講座の利用方法やメリット・デメリット
通信のメリットは時間を選ばないことと、再生速度が調整できることです。デメリットは自由であるがゆえに、強い意志をもっていないと勉強を怠けてしまいがちになることです。
仕事と勉強の両立のコツ
いかに効率よく勉強時間を確保するかが重要だと思います。私の場合、通信だったので2倍速で講義を聞くことができ、その分多くの時間を復習にあてることができたことが良かったのではないかと思います。それでも追いつかない部分があるなら、重要じゃないと考える部分を切り捨てるという英断も時には必要かもしれません。私も、実は時間がなかったので択一の「科目別到達度チェックテスト」は全くできませんでした。もちろん全てできるに越したことはないのですが、最優先にすべき勉強が遅れてしまい、最終的にあきらめることになるよりは良いのかなと思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
まず、なぜ司法書士になりたいのか、司法書士になってどのようなことをしたいのかを考え、明確に決意する必要があると思います。漠然となりたいと思っているだけでは直前期の猛勉強を乗り切ることができず、短期間の合格は難しいのではないかと感じます。私も、勉強がつらいときは、未来の自分を思い描いて気持ち奮い立たせました。次に、自分に合う講師を見つけることが大切だと思います。その2つが決まれば、あとは自分自身と講師を信じて突き進むだけです。信じ抜けば短期合格も夢ではありません。諦めずに頑張ってください。
どのような司法書士になりたいか
福祉現場経験と社会福祉士としての経験を活かし、自分にしかできないサービスを作り出していきたいです。福祉に携わったものとして、顧客一人一人の話をしっかりと聞き、その意思を尊重し、共に望むべく生活を作り出していくことを理念としていきたいです。