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2015年度合格
林 英樹さんの合格体験記

林 英樹さん

林 英樹 さん(29)

大学時代から勉強を始め〜専業受験生〜
司法書士事務所補助者を経て合格

受験回数 6回
出身大学 大阪学院大学 法学部法律学科
受講講座 2008年新15ヵ月合格コース<春生>
2009年精撰答練レギュラーパック
2010年実践力PowerUp合格ライトパック
2011年全国公開模試
2012年全国公開模試
2013年全国スーパー公開模試
2014年京都神戸オリジナルコース
2015年パーフェクトローラー合格ライトパック ほか

司法書士を目指した理由・きっかけ

私が司法書士を目指すきっかけとなったのは、中学生の時に見た法律ドラマでした。それは、司法書士を舞台にしたものではありませんでしたが、将来法律家として自分の事務所を持ちたいという夢を持ちました。そして、大学で実際に法律を学ぶ中で、司法書士の資格に出会いました。紛争解決法務を主な仕事にするより、予防法務を中心とする専門家として、国民の権利を守る司法書士の仕事が自分の性格に合っていると思い目指しました。

LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由

他の予備校のテキストや市販のものと見比べた時に、比較の表やまとめ表が豊富で、レイアウトも非常に見やすいと感じたため、LECのテキストで勉強したいと思いLECを受講しました。

初学者向け講座の良かった点

法学部生だったのですが、学部の講義はその場ですぐに理解するのが難しく、消化不良のまま単位を取得している状態でした。しかし、新15ヵ月合格講座で海野先生の講義を受けた時に、教えるプロ講師の講義がこんなに分かりやすいものなのかと、感動しました。講義が非常に分かりやすかったので、苦に感じることなく最後まで受講する事ができました。

カリキュラムについての感想や良かった点

新15ヵ月合格講座の秋生を受講しました。インプット講義が本試験のある年の春に終了するカリキュラムのため、私は年内にインプット講義を終わらせて、半年間本試験への準備をしたいと思いました。そのため、最新の秋生講座ではなく、前年に行われている15ヶ月講座をDVD受講しました。そうすれば、早い段階で全ての講義教材が届くので、年内に講義を全て受講し、試験前半年間の間で、全教科を回してく期間を作りました。インプットの回数・アウトプットの回数が充実しています。合格に必要な情報は、15ヶ月講座で得られる内容になっていると感じました。

ブレークスルーテキストの良かった点

ブレークスルーテキスト記載量が非常に多く、比較やまとめの図表も充実している為、合格に必要な基礎知識は十分含まれていると思います。ボリュームが多いため、知識が定着していくまでは、読み進めていくのに時間はかかると思いますが、しっかり読み込みをすることができれば、合格できる知識が身に付くと思います。

中上級講座の良かった点

実践力PowerUp講座のテキストは、ブレークスルーテキストより記載量は少ないですが、合格に必要な情報は備わっている為、読み込みがしやすく重宝しました。自分でテキストに載っている情報を取捨選択するのは難しい為、赤松先生が講義の中で、テキストに載っている全ての情報に重要度のランクを指摘して頂いたのは、直前期等メリハリを付けて読込むにあたってすごく役立ちました。

根本講師のここが良かった!

択一&記述パーフェクトローラー講座で、根本先生の熱意溢れる講義は分かり易く、根本先生が話された事例や解説は記憶に残っている事が多かったので、本試験の時にも根本先生の話が頭に浮かびながら、本試験を解いていました。

模試の良かった点や学習への役立て方

模試は、受験者の母体がLECは多い為、模試を受けることで受験層の中で自分の立ち位置がどこにあるのか指標になると思います。点数や順位に一喜一憂する必要はないですが、弱点や自分の立ち位置を把握する事で、弱点補強や勉強計画の変更等、本試験で合格点を取るために自分が修正すべきところが見つかるのは良いと思います。さらに、第1回2回と模試を受けて本試験が近づく実感をする事で、モチベーションが自然と高まっていくので、そういった面でも有益だと思います。

仕事と勉強の両立のコツ

僕は、学生時代から勉強を始めて、学業との両立や専業受験生をした時期もありました。そして、合格した今年は司法書士事務所で補助者をしながら勉強し、本試験に望みました。やはり、専業受験生の時に比べると圧倒的に勉強時間は少なくなります。しかし、専業で勉強している時は、時間を確保できる分、完璧な状態で試験に挑み合格したい気持ちがより強くなると思います。テキスト・過去問・条文・答練模試を全て完璧な状態にしたいと思い、勉強を欲張り過ぎてしまう事がありました。そうすると、最終的に知識量は多いけれども、知識が散漫な状態で本試験を迎えてしまう、それでは合格点を取るのは厳しいと思います。そういった点では、仕事をしていると欲張りな勉強をしている時間はありません。私の場合は、アウトプットの量を減らし、テキストに情報を集約したものをひたすら読み込む、そういった割り切った気持ちで勉強しました。

長期化している受験生の方へ

何年勉強しても模試や本試験で知らない判例等は出てきます。不合格になった原因が知らない判例があったから、マイナー論点の問題が解けなかったから等、まだ知識が足りないから不合格になったと錯覚に陥りがちです。そして、来年はもう落ちたくないという不安から、マイナーな判例や論点までもっとたくさん勉強して、全てを完璧にしようと手を広げてしまいます。私は実際そうでした。そういった方は、一度立ち止まって、今年の本試験の自己分析をしっかりしてみてくだい。本当に自分の知っている知識が足りなかったから不合格となったのか、それとも手を広げすぎた為に、知っている知識を整理し、固めることができずに不合格となったのかを検証してみてください。きっと、後者の方が大半だと思います。特にLECのテキストを使用している方であれば、テキストに載っている情報と過去問の情報で、十分に合格できる知識は網羅されていると思います。不合格の年は、テキスト、過去問答練・模試を全て完璧にしようと欲張りになっていました。しかし、今年はテキストに全て情報を集約し、大半の時間をテキストの読み込みに費やしました。受験回数を重ねるごとに試験への恐怖・不安が強くなります。それに打ち勝つのは自分しかありません。手の広がった勉強を削る勇気も必要です。繰り返しますが、予備校のインプット講座を受講し、複数回受験している方であれば、合格に必要な知識量は足りています。あとは知識量ではなく、どれだけ知識を整理し、固められるかに尽きると思います。同じものを何度も何度も繰り返し、頭の中でページの内容が鮮明に浮かぶくらいまで徹底的に反復してくだい。そして、長期受験生での大きな壁は、モチベーションの維持です。周囲の雑音や年齢、将来への不安等、たくさんの見えないものとの戦いもあります。そういった中で、複数回受験していると、また今年も過去問を解くのか、また民法総則の基礎から勉強し直すのかと、私自身本当に苦しかったです。3回目以降、試験が終わった直後は、過去問の表紙を見るだけでも拒否反応が止まりませんでした。何回心が折れそうになったか数えきれないです。それでも、必死に自分を奮い立たせて諦めなかったからこそ、司法書士になることができました。司法書士を目指す限りは、必死に勉強をして合格するしか、その苦しみから脱出方法はありません。合格すれば、道は開けます。これまで多くの時間勉強し、司法書士になるために人生を使ってきたと思います。最後の一歩、同じ気持ちを共有できる受験仲間と切磋琢磨し、司法書士のビジョンなどを日々巡らせる等、なんとか自分を奮い立たせて、誰よりも合格する強い気持ちと誰よりも勉強するという強い気持ちで、絶対に合格してやりましょう。合格すれば受験回数も年齢も関係ありません。司法書士は司法書士です。

これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス

司法書士試験は、モチベーションとの戦い、とにかく諦めない気持ちで勉強を継続する強い信念があれば合格できる試験だと思います。当然、努力する方向を誤れば、私みたいに受験が長期化することもあります。しかし、勉強法が正しくても、頭が賢い人でも、付け焼刃の勉強で合格できる試験ではありません。物凄く努力したからといって、来年の試験に合格する保証はありません。しかし、必死の努力なしに合格された方はいませんし、合格された方は、必死に努力したから合格できたと自負された方ばかりです。それくらい勉強をして、初めて合格者レベルの人たちとの戦いのスタートだと思います。合格するまでは、仕事や外せない予定以外の時間は、全て勉強に捧げてください。常に勉強するのが当たり前、勉強していない時間がもったいないと感じる習慣を身に付けて、諦めず必死に勉強し続ければ、最終的に結果はついてきます。

どのような司法書士になりたいか

司法書士は自分自身が商品であり、自分の知識・経験がお客様の利益・利益保護になるものであります。人脈を築き、営業力を身につけることも大切だとは思います。しかし、何より依頼して頂いたお客様に、最高の法務サービスを提供する為、常に勉強し自分を向上し続ける事で、誰にも負けない知識経験を身に付ける事が1番の司法書士だと考えています。林に相談すれば何でも答えてくれる、何でも知っている、林に依頼すれば間違いないと思って頂ける司法書士になります。

最後に

私は、大学生の時から勉強を始め、学生・専業受験生・司法書士事務所の補助者を経て、ようやく合格することができました。家族や受験仲間や友人等、たくさんの人の支えがあったからこそ、諦めずに勉強を続けてこられたのだと感謝の気持ちでいっぱいです。そして、近くで司法書士の先生を見て、自分も補助者として司法書士業に携わる中で、司法書士資格の重み・重責というものを感じてきました。今の感謝の気持ちや初心の気持ちを忘れず、これから司法書士として恥じないよう、重責を全うできるように一生精進していきます。

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