H・O さん(43)午前の部1位
継続は力なり!
受験回数 | 8回 ※お試し受験含む |
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受講講座 | 2004年新15ヵ月合格コース<春生> 2005年精撰答練レギュラーパック 2006年精撰答練レギュラーパック 2009年精撰答練ファイナルパック 2012年精撰答練レギュラーパック 2013年精撰答練レギュラーパック 2014年全国公開模擬試験パック 2015年全国公開模擬試験パック ほか |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は大学卒業後、ご縁があって、現在も勤務している司法書士・土地家屋調査士・行政書士の業務を広く行う事務所に入所しました。入所当時は主に、土地家屋調査士・行政書士・測量業務をサポートし、境界立会や土地分筆・建物表題登記・許認可申請手続き等を補助していました。そんな中、事務所の先輩が司法書士試験に合格し、独立開業されることになったので、その先輩の代わりに今度は私が司法書士業務の補助者として業務を担当することになりました。そして、その頃から司法書士試験に合格したいとぼんやりとではありますが思い始めました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
大学時代は経済学部に所属し、計量経済学や金融工学を主に学んだ私にとって、法律は全くの未知の世界でした。そこで、どのように司法書士試験の勉強を進めていけば良いのか全く分からなかった私は、予備校の力を借りるのが効率がよく無駄がないと思い、何らかの講座を受講することを決めたのですが、数ある予備校の中で、迷うことなく最大手のLECの新15ヵ月合格コースを選びました。理由は簡単です。大手が大手たるゆえんは、合格のノウハウを沢山持っていて、たくさんの人たちに支持されているからであり、法律の初学者の私にとっても、優しく分かりやすい講義が期待できると思ったからです。駅の近くにあって通学に便利だったことも理由の一つです。
初学者向け講座の良かった点
講義では担当講師が、法律の初学者である私でも理解できるように具体例を挙げながら説明されたり、時折、冗談等も交えた説明をされたので、退屈することなく、いつもあっという間に3時間が過ぎてしまいました。正常な経済が機能するには、法律の存在が不可欠です。そういった意味では、経済と法律は全く無関係というわけではなくて、ある意味、密接にリンクしているところもあるんだなぁとその当時、思ったりしていました。私はLECの講義のおかげで、すっかり法律が好きになったのです。
カリキュラムの良かった点
何かの縁か、私の受講した講座の担当講師は、私が勤務する事務所の所長の知り合いだったこともあり、親近感をもって受講することができました。独特の柔らかい口調と相まって、非常に聞き心地が良かったです。なるほど、初学者への配慮も感じられる講義でした。だから、兼業受験生だった私も何とか、講義についていくことができました。
ブレークスルーテキストの良かった点
ブレークスルーテキストの第一印象は、「二色刷りで見やすいけど、分厚いなあ。」でした。同時に司法書士試験で習得すべき、知識の量は半端ないと思った瞬間でもありました。ただ、このテキストに合格の全てのエッセンスが含まれているんだと思うと、俄然やる気が出ました。ブレークスルーと心中するつもりで学習に臨みました。ブレークスルーの良い点は、論点ごとに重要度ランクが記されているので、どの論点がどれだけ重要かというのが一目瞭然であることです。また、過去問番号も記されているので、ここは頻出論点だなとか、ここの論点は全く出題されていない等メリハリのついた学習ができるところも良い点です。
フォローアップ制度の利用方法や良かった点
LECのフォローアップ制度は充実しており、たとえライブ講義でなくてもライブ講義と遜色ないバックアップ体制があるので大変心強いです。
模試の良かった点や学習への役立て方
各予備校それぞれ特色のある答練模試があると思いますが、私はLEC以外の答練模試を受けたことがありません。よく、慣れ親しんだ予備校(私の場合はLEC)以外の模試も受けるようにと聞きますが、模試はあくまでも模試であって、本試験の予行演習です。学習の進捗状況の確認という意味よりも、時間配分の確認や記述で言えば自分が構築した解法なんかを試す場だと思うんです。私は昨年も今年もLECの模試ではS判定を頂きましたが、昨年は午前は基準点にも達することができませんでした。そのとき私は思ったのです。模試の結果は本試験にはあまり関係ないと。むしろ、模試で良い判定を頂いて油断するとかえってマイナスになることもあるので注意しなければなりません。私は昨年の本試験終了後、家に帰ってもう一度同じ問題を解き直してみました。すると、本試験で間違った問題のうち、何問かは難なく正解することができたのです。なぜ、本番で間違えてしまったのか。それは実力不足だったからなのですが、もう少し具体的に表現すると、普段の実力を出す実力が不足していたからなのです。そして私は平常心を維持できなかったことが大きな敗因だったと分析しました。試験においての必勝法はいかにして平常心を保てるかが勝負です。昨年と合格した今年で私が一番違うところはそこです。学力も確かに去年よりも少しは向上したでしょうが、それだけではありません。私は今年の本試験を第3回全国スーパー公開模試と位置付けて臨みました。模試では良い判定を頂いていたことにあやかったわけです。模試だと思えば緊張もしません。
仕事と勉強の両立のコツ
私は、兼業受験生でしたので、兼業受験生の方の勉強時間の確保の難しさは痛い程、理解しているつもりです。実際、私自身も思うように勉強時間を確保できずに、言いようのない焦り、苛立ちを少なからず抱いていました。このように兼業受験生が司法書士試験を目指すについて、まず立ちはだかる壁は勉強時間の確保でしょう。兼業受験生と言っても、様々な方がいらっしゃいます。9時〜5時で退社できる方、毎日残業で帰宅が夜10時、11時の方。完全週休二日制の方。兼業の方が心がけることは、勉強の効率化です。細切れ時間、移動時間は勉強時間に充てるのは当然ですが、その中でも徹底的に無駄をなくして、時間不足を効率化でカバーするしかありません。私は、基本的には一度覚えたことは直前期まで一切見直すことはありませんでした。どうしても、暫く目に触れないと忘れてしまうのではないかという不安にからたりもします。そして、実際、その通り、忘れてしまったりもします。でも、それでいいんです。一度、覚えたことは直前期に見直すとすぐに思い出して、記憶に再度定着するものです。直前期までは徹底的に基本書などでマスターしていない箇所を失くすことを考えました。マスターした論点を不安だからと見直す時間なんて、兼業受験生の私にはありませんでした。
睡眠時間、眠気覚ましについて
これは人それぞれですが、私自身は経験上、最低5時間は必要でした。5時間を切ると勉強するにも睡魔や疲れで集中力が大幅に低下しますので、逆効果でした。可能であるならば、効率をさらに上げるには、やはり6時間の睡眠時間が必要なのではないでしょうか。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
まず、司法書士試験合格のためにはある一定の勉強時間を確保しなければならないのは当然ですが、勉強「時間」だけではなく、勉強の「効率」をそれ以上に重視すべきだということを、合格することができた今、改めて思います。合格に関係のない無駄な勉強はするべきではないというのは、当たり前の話ではあるんですが、私自身、去年まではこのことが意味する本当のところを理解できていなかったように思います。勉強方法については、弱点をなくしていくことが受験の基本ですが、私の場合はテキストをひたすら読み込み、理解と記憶が曖昧なところを消えるボールペンでチェックし、理解と記憶ができればそれを消していくという作業を繰り返しました。理解と記憶ができても自分がよく忘れる論点なんかはマーカーを残したままにしておきました。ゴールは、マーカー箇所をなくすことです。一度理解し、記憶した箇所を何度も見直すのは時間の無駄です。そこを見直すのは直前期だけで十分です。受験生活の中でいろいろと不安になることは、たくさんあります。でも、それでも、前向きにポジティヴな思考の癖をつけておくと不思議と良い結果が引き寄せられます。マイナス思考に陥ると、マイナスの結果が現実化してしまいますので、よく言われることですが、プラス思考でいることは受験レベルに限らず、人生においても有効です。
どのような司法書士になりたいか
私は、司法書士という枠にとらわれることなく、広い視野で職務を遂行できる司法書士になりたいと思います。お客様がいいと思われていることがお客様にとってベストだとは限らないので、よりベターなメニューを提案できる底力、1を聞いて10を実行する力を身に付けなければいけないと思っています。