渡邉 護 さん(23)一発合格
大学のゼミ仲間と協力しあって合格
受験回数 | 2回 ※お試し受験含む |
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出身大学 | 北海学園大学 法学部 |
受講講座 | 2014年新15ヵ月合格コース<秋生> |
司法書士を目指すまでの生活
一年生の頃、北海学園で行われている法職講座で臼杵先生の非常にわかりやすい民法の講義を聞き、その頃からぼんやりと法律家になりたいと考えていました。しかし私は割とダメな大学生で、3年の夏くらいまでは大した勉強もせず遊び呆けていました。
遊びながらも、一応市販のテキストを読んだりはしていたのですが、全く実力も付かず、悲しい気分で生きていました。
司法書士を目指した理由・きっかけ
そんな時に友人がLECの臼杵先生の講座を勧めてくれました。彼は私より一年早くLECに通っており、臼杵先生の講座の魅力を色々と語ってくれました。
一年生の頃に臼杵先生の法職講座で講義の面白さを体験していたこともあり、それをきっかけに真剣に司法書士を目指すことにしました。
新15ヵ月合格コースについて
臼杵先生の講義のわかりやすさもあって、一回一回の講義の復習をきちんとやっていれば初学者でも十分一発合格が可能なカリキュラムだと思います。私もほとんど初学者のような状態で始めたのですが、専任や学生なら5月6月くらいには余裕をもって完成させられると思います。完成してからの期間は反復や調整に時間を使えるかと思います。ただ一回でも講義の復習を怠ると、そこからずるずると遅れてしまうので、そこだけは注意が必要です。何かの事情で遅れが出てしまった場合は、気合を入れて遅れを取り戻しましょう。
ブレークスルーテキストについて
非常に情報量が多いテキストです。既出の論点はほとんど載っていますし、解説もわかりやすいです。ただ量が膨大すぎて一人でこのテキストを使いこなすのはとても難しいです。臼杵先生の講義では、難しい箇所にはわかりやすい面白い解説を追加してくれたり、読みやすいよう重要ポイントには線を引かせてくれたり、複雑な事例では図表を板書してくれたりと、ブレークスルーテキストをフル活用できるようにしてくれました。
ちなみに私は心配性なので、六法を見てブレークスルーテキストに載っていない条文や判例を探して、マークして覚えたりしていましたが全くの無駄でした。今年の本試験はブレークスルーテキストに載っている内容をちゃんと理解していれば9割近い点数をとることができる問題でした。マニアックな知識を追求するよりも、おとなしくブレークスルーテキストの内容を繰り返す方が賢明かと思います。
担当講師について
担当講師は臼杵裕美先生だったのですが、前述の通り講義の内容はとても面白いしわかりやすいものでした。臼杵先生自身が実務で経験したためになる話や、勉強について印象に残りやすいエピソードや語呂合わせなど、毎回の講義に必ず非常に面白い小話が挟まれるので、講義であると共に勉強の良い息抜きになっていました。時々全然面白くない小話もありますが、それも良いアクセントになって講義を楽しむことができました。
それに臼杵先生は生徒同士の仲やクラスの空気などを大切にする方で、時には飲み会を催してくれることもありました。お互いに問題を出し合う自主ゼミなども推奨していて、他の予備校生と仲良く勉強していくことができました。良い友達がたくさんできました。
また、講義の合間の休憩時間や講義が終わったあとも、勉強の質問や相談にも親身になって対応してくれるので、勉強や人生に不安を感じてもすぐに解消することができました。
臼杵先生の教えてくれた方向性で素直に勉強を進めて行ったので、一発合格することができたのだと思います。臼杵先生本当にありがとうございました。
大学生活と勉強の両立の仕方
大学では司法書士を目指す人間が集まるゼミがあったので、そこに参加することで良い刺激をもらっていました。勉強の疑問点を共有したり、知識を教え合ったり、時には競い合ったりと、司法書士受験生には最適な環境だったと思います。
単位に関しては、予備校に入ったのが3年生からだったのであまり苦労しなかったです。
試験勉強の取組み姿勢について
とにかく勉強量が多く、辛い受験勉強だと思います。早い段階で自分の特性を理解し、自分なりの勉強方法を確立することで、少しでも能動的かつ効率的に勉強できるシステムを作ってください。それが出来れば、後はそれを回すだけです。
この点については、人それぞれに合ったやり方があると思いますので、私の勉強法を披露しても意味は無いと思います。ただし、勉強に取り組む姿勢という点で気を付けていたことがありますので、以下、少し書かせて頂きたいと思います。
辛かった点
前述の通り非常に恵まれた環境で勉強していたのでほとんど辛いことはありませんでした。臼杵先生の方針に沿って勉強していれば、確実に実力が伸びて行くのが実感できるので、勉強そのものもとても楽しかったです。
ただ、やはり試験前の数日間は、緊張とプレッシャーでメンタルをやられていました。夜眠れなかったり、勉強に集中できなかったりする時期もありました。しかしそんな時も家族や友人に励まされて前に進むことができました。メンタル面でも色んな人に助けられていたと思います。
学生時代から学習して良かったと思う点
社会人の方と比べて時間的な余裕はもちろんあったので、きちんと理解して整理して暗記するまで何度でも繰り返しができる点、学生は有利だと思います。
個人的には、大学のゼミなどを通して、自分よりも長い期間勉強している人と関わりを持てたことが学生時代から学習して最も良かった点だったと思います。
特に冒頭の、LECを勧めてくれた友人には勉強のコツを教えてもらったり、普通では気付きづらい知識や情報を共有したりしていました。直前期には、公開模試の点数を競い合ったり、過去問の傾向を分析して、今年の本試験で出題される範囲を話し合ったりと、顔を合わせれば常に司法書士試験の話ばかりしていたものです。2人で行った過去問の分析から、組合、工場財団抵当、司法書士法、商法、などの出題範囲をピッタリ当てることもできました。彼の助けがなければ、私の合格は絶対になかったと思います。
また、後輩に勉強を教える機会がとても多かったのですが、それもかなり勉強になったと思います。自分以外の人間の疑問点に触れることで、わかっている知識でもまた別の角度で再確認することができたり、時には自分が実はきちんと理解していないことがわかったりもしますし、もちろん記憶にも残りやすいです。
そしてわかりやすく教えるためには、結論やポイントをコンパクトにまとめることも必要になるので、反復のスピードも早くなります。人に教えることは意外と自分の役に立ちます。そういった経験も私の合格に欠かせない要素だったと思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へ
散々言われている話ですが、司法書士試験は基本的な知識をきちんと押さえるのが重要です。まあ、未出の論点や、難しい知識やマニアックな学説、理屈を勉強するのも無駄ではないと思います。私自身そういった知識の勉強をするのが割と好きでした。もちろんその知識そのものは本試験で全く役に立ちませんでしたが、考え方や制度趣旨の再確認にはなっていたと思います。ただほとんどの人がそういった勉強を、基本的な知識を丁寧に押さえる前にやってしまっていて、結局基本を疎かにして点を落としてしまうということが非常に多いです。特に、簡単だ、ちゃんと理解している、覚えている、と勘違いしてしまっていて、そんな風に思っている知識についての問題を落としていることが多いと思います。そして、なかなか自分一人ではそういう勘違いには気付きづらいものです。過去問や問題集などで間違えることで、自分の理解の足りなさに気付くことができればいいのですが、範囲も膨大なので、場合によってはきちんと理解していなくても解けてしまうような事もあり、中には勘違いしたまま本試験を迎えてしまっているような知識もあるかと思います。私も直前期、一度間違えた過去問を再度やっている時に、基本的なことなのにすっかり抜けていた知識もあって冷や汗をかきました。そういったことを少しでも減らすことが合格への近道です。
具体的には、まず勉強仲間を作って問題を出し合うような自主ゼミを行うことや、勉強の話をすることが効果的だと思います。自分では気付かない解釈の勘違いはもちろん指摘してもらえることもありますし、単純に印象にも残りやすいです。人と話すことは気分転換にもなります。しかし、私の周りはせっかく生講義を受けているのに、どうしても人と勉強の話をするのが苦手なのか、そういった場を避けるような、特に自分より勉強が進んでいる人との関わりを避けたがる方が多かったです。本当にもったいないと思います。本当に合格を目指しているならば、多少嫌でも周りの人と協力して行く方が絶対に効率的です。
そういった環境を利用できない方や、もちろん自主ゼミなどを行っている方も一人で勉強する時は、時間の許す限り自分の解釈を疑うようにするといいと思います。知識を自分なりに整理して、その結論が自分の中での常識に合うかどうか、当事者どちらの立場になっても納得できる処理か、他の似たような知識や手続と比較して筋が通るかどうか、疑って納得行くまで考えることがとても重要です。先ほど述べたような勘違いした知識を少しでも減らすことができると思います。他の知識と比較することで印象にも残りやすいですし、理解も深まります。つい何も考えずに同じことを繰り返すような勉強をしてしまいがちですが、常に頭を使って考える勉強をしなければ合格は難しいと思います。
確実な知識が付くよう、丁寧な勉強をしていけば必ず合格できると思います。頑張ってください。
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