T・S さん(26)短期合格
講座の活用方法と効率的勉強方法
受験回数 | 2回 |
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出身大学 | 中央大学 法学部 |
受講講座 | 2013年新15ヵ月合格コース<春生> 2014 年パーフェクトローラー合格ライトパック |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は元々理系の高校で主にプログラミングなどの専門知識を学んでいたのですが、就職活動をする時期になって、プログラマーやシステムエンジニアといった職業に就くより、もっと人と触れ合うことが多く、直接的に人の役に立てる仕事に就きたいと考えるようになりました。そこで初めは弁護士を目指し、新司法試験を受験するために大学の法学部に入学したのですが、当時は新司法試験が実施されるようになってから間もない時期であったので新司法試験の実態がよく分からず途方に暮れていた時に、友人から司法書士という資格について教えてもらい、その経済的リスクや、取得までにかかる時間等を考慮して司法書士を目指すことにしました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
LECを選んだ理由の一つ目は、「安心感」です。初めて司法書士試験を受験しようと思った時、誰でも「司法書士試験について正しい認識のもと、正しい勉強方法で」挑みたいと考えるはずです。司法書士試験は決してメジャーな資格ではありませんが、インターネットなどで調べれば試験の情報は結構集まります。しかし、インターネットで収集できる情報の信憑性は非常に低く、そういった間違っているかもしれない情報を前提に勉強の対策を立てるのは危険であると考えました。試験に合格するか否かは結局のところ自身の努力次第であるとは思いますが、それはあくまで「まともな」勉強方法をしていることが前提であり、自分が間違った方法で勉強をしていないという「安心」を得るためにも多くの合格者を輩出しているLECを選びました。
LECを選んだ理由の二つ目は、「価格」です。LECの講座は他の資格予備校に比べて非常に安く設定されていたのでとても助かりました。というのも私は大学卒業間近の時期から司法書士試験の勉強を開始したので、いわゆる専業受験生ではありましたが、予備校の学費を自分で調達しなければならず、また、たいした貯金もなかった関係で、予備校の学費が高ければその分だけバイトしなければならず、学費の値段がそのまま勉強時間に直結するような状況でした。司法書士試験のように長期にわたって勉強しなければならない試験においては、自身の健全な生活を維持しながらいかに勉強時間を確保するかが大きな課題になりますので、そういった意味で、講義代が安いというのは大きなメリットでした。
新15ヵ月合格コースについて
先述のように、私は大学卒業間近の12月頃から翌年の司法書士試験の勉強を開始しました。つまり、私は約半年ほどで新15ヵ月合格コースのカリキュラムを消化し、過去問や答練などに取り組まなければならなかったのです。新15ヵ月合格コースは司法書士試験初心者を対象とした講座であるため講義の回数も多く、またテキストの量も非常に豊富であったため正直不安ではありましたが、とりあえず頑張ってみることにしました。
私は通信講座で申し込んでいたため、家にいるときはできる限り常に講座を見るようにし、先生が「チェックしてください」と言ったときや、先生の言っている内容が理解できないときだけテキストを見るようにしていたのですが、森山先生の講義はテンポが私にとってちょうどよく、また片手間で話を聞いていても自然と耳に残るような話し方をされていたので、自分に合っていたと後になって思いました。
講義を聞いている時間以外の勉強は基本的に森山先生に言われた通り、テキストの復習と合格ゾーンの消化をひたすら繰り返していました。ただし、私の場合は毎日講義を聞いていましたので、テキストの復習と合格ゾーンの消化が間に合わなくなりがちでした。そこで、まず優先的にテキストの復習と過去問の消化に取り組むようにして、残りの時間で講義を聞くようにしていました。
カリキュラムについて
先述のように新15ヵ月合格コースは司法書士試験初心者を対象とした講座であるため、全ての科目の論点を過不足なく勉強することができました。ただ、司法書士試験は非常に出題範囲が広く、新15ヵ月合格コースで全ての論点を押さえるということは正直無理であるとは思いますが、十分合格点に到達できるだけの内容であったと思います。私がそうであったように、司法書士試験初心者の方は基礎知識を蓄えていくことが何よりも重要です。しかし、基礎知識を完璧にすることは司法書士試験においては結構大変です。ですので、まずは新15ヵ月合格コースのような初学者向け講座で力を蓄えながら、答練や公開模試などのアウトプット講座で足りない知識や技術を補っていくのが賢いやり方なのではないかと思います。
ブレークスルーテキストについて
テキストの復習はブレークスルーテキストの中でも森山先生が「チェックしてください」と言っていた部分だけ復習していました。ブレークスルーテキストは初学者用のテキストとはいえ、学習経験者用の論点もふんだんに盛り込まれており、その情報量は膨大であるため、時間がない私にはその全てを復習する余裕がなかったからです。また過去問などに取り組めば、いやでも学習経験者の論点にぶつかるため、その過去問の解説で理解できない箇所をブレークスルーテキストで補うという形をとっていました。もちろん全ての論点について勉強できればそれにこしたことはないと思いますが、私のように時間がない状況でなかったとしても、重要である論点とそうでない論点を分類し、効率良くインプットするということは大切だと思います。そういった意味で、新15ヵ月合格コースの講義を聞くことによって、ブレークスルーテキストの膨大な情報の中から重要な箇所をピックアップするという作業ができたことは非常に重要であったと思っています。
また、ややこしい論点では森山先生が作成した講義ノートに記載されていたまとめの表を重宝していました。とりわけ、会社法や民事訴訟法、民事執行法、民事保全法などでは、似たような論点が多く、手続きが複雑である論点などもあるため知識が混乱しやすいと思いますが、そのような論点が表やフローチャートで説明されていたので、知識の整理にとても役にたったと思っています。
最も役に立った学習経験者向け講座 パーフェクトローラー講座
1度目の本試験で課題が山積みであることを再確認した私は、基礎的な知識を確実なものとした上で、より高度な問題にも対応できるようにするためパーフェクトローラー講座に申し込むことにしました。パーフェクトローラー講座は他の初学者、中級者用の講座に比べ講義数が少ないので、基礎知識の復習の作業と並行して進めることができるのでちょうどよかったのです。ただ、パーフェクトローラー講座は上級者用の講座なので内容は非常に難しい論点が多く、また、講義数の関係から全ての論点を網羅的に勉強することはできません。しかし、新15ヵ月合格コースのような初学者用の講座では飛ばしてしまうような論点をしっかりと解説してくれます。近年の司法書士試験は年々難易度が上がっていっているといわれていますが、確実に合格点を超える点数をとるためにはパーフェクトローラー講座で取り扱うような上級者論点を押さえておくことが必須であるように思います。もちろん、基礎的な知識をおろそかにしていいわけではありませんが、他の人が手も足もでないような難しい問題を解けるようになっておくことは、相対評価である司法書士試験では大切なことなのではないかと思います。基礎レベルの知識が完璧に備わっているという自信がある方にはぜひオススメしたい講座です。
LECの答練・公開模試について
1度目の本試験において確認した問題点の中でもとりわけ深刻だったのが、午後の試験の時間不足でした。択一にしても記述にしても無理にでもスピードを上げることはできますが(例えば択一の肢を全て見ずに回答する)、精撰答練や全国公開模擬試験は本試験をシミュレーションする最適の機会であり、非常に役に立ったと思っています。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座のメリットはなんといっても時間帯を問わずいつでも受講することができるという点です。例えば「出かけるまで30分時間があるからちょっと講義を見てから行こう」といった具合に、自分の好きなタイミングで好きな時間だけ受講することができました。また、「11月までは忙しくて勉強できないけど、12月からはがっつり勉強できる」といった事情がある場合でもフレキシブルに対応できる点も通信講座の利点なのではないかと思います。
通信講座のデメリットとしては、モチベーションをキープすることが難しいという点が挙げられるかと思います。通信講座の場合、人知れず勉強を進めていくことになりますので、勉強しようがサボろうが誰にも何も言われません。また、そういった性質があるためペースメーカーとしてうまく機能しない可能性があることに注意したほうがいいと思います。また、いわゆる「予備校仲間」といったグループを構成する可能性も非常に低くなるので、同じ試験を受けている人と積極的にコミュニケーションをとりたいと考えているひとにはオススメできません。
フォローアップ制度について
勉強をすすめていると疑問に思うことが必ず出てくると思うのですが、通信講座で受講されている人は講師や仲間に質問することができないため困ることがあると思います。そういったとき、私は「教えてチューター」制度を多く活用していました。「教えてチューター」では過去に質問した内容を科目ごとにカテゴライズしたり、キーワードで検索したりすることもできるので知識の整理に役立ちました。
この講座がおすすめ
- パーフェクトローラー講座
- 司法書士試験のような難関試験で上位3%の中に入るためには、過去問レベル・基礎レベルの問題を全て正解するだけでは足りず、多くの受験生の予想を超える問題に対応する実力、すなわち「未知なる領域の対策」が必要であると思います。この対策をする上でパーフェクトローラー講座は最適であると思います。また、パーフェクトローラー講座のテキストも内容が非常に充実していて、上級者レベルの勉強がしたいと思っている人にオススメです。
- 精撰答練[ファイナル編]・全国公開模擬試験
- 精撰答練で記述問題を多くこなしていくうちに自然とスピードが上がっていきました。また、解答を作成する上でどの段階で何分かかっているのかを細かくチェックするようにし、自分にとってどの段階がネックとなっているかを把握するように努めることによって、本試験での時間配分やこれからの勉強方針を検討するいい材料となりました。自分の実力や知識の間隙などを再確認する上でも役に立ったのではないかと思っています。