T・O さん短期合格
枠ズレと時間不足を精撰答練で克服
受験回数 | 4回 |
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受講講座 | 2014年精撰答練レギュラーパック |
保有資格 | 司法試験受験、宅建、行政書士 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
司法書士を目指した理由は、旧司法試験に合格できなかったからです。勉強してきた法律の知識を有効活用するため、まず行政書士を取得し、次に司法書士を目指しました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
LECの精撰答練を選んだ理由は、平成25年の合格者Kさんに勧められたからです。平成24年秋にLECで開かれた鯉の滝登りゼミでKさんと知り合っていなければ、今の私はありません。
役に立った講座
最も役に立ったのは精撰答練です。
平成25年は記述の「枠ズレ」と「時間不足」が原因で不合格でした。「枠ズレ」対策として、枠を問う問題をたくさん解くことにしました。精撰答練は、枠を問う問題がたくさん出題されるので、名変・元本確定・混同など、枠ズレしたところを間違いノートに1元化して何度も見直すことで、本試験でも枠ズレをせずに済みました。
「時間不足」対策として、不登法記述1時間・択一1時間・商登法記述1時間を厳守して、3時間の問題を時間を計って解くことにしました。精撰答練は、考える事項・書く量が多い問題がたくさん出題されるので、時間不足になる原因を分析し、試験中トイレに行かない・書く量が多く配点が低い問題はとばす・確実な2肢で切れれば残り3肢は読まないなど、対策を間違いノートに1元化して何度も見直すことで、本試験での時間不足は少しで済みました。
また、精撰答練[実力養成編]は年明けという早い時期からスタートするので、毎回ちゃんと復習することで本試験までに自分の弱点を発見して修正することができると思います。
精撰答練は回数が多く、組織再編・委員会・解散・区分建物など、記述の論点をほぼ網羅できます。また、受講生も多いので、本試験でマイナー論点が出題されても「自分が知らないことは他の受験生も知らない」と開き直り、精神的に余裕を持つことができると思います。
私の場合は、精撰答練の順位を上げることを毎日の勉強の目標にしてもいいと思います。
復習について
復習は、間違えた所についてはCランクを除いて間違いノートに1元化して、できた所については理由が正しかったかチェックしていました。答練1回につき4日ぐらいかかっていましたが、時間がない直前期の模試は完璧主義を辞めて2日で済ませるようにしました。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座のメリットは、自分のペースで勉強できることです。デメリットは、講師に直接質問できないことです。
宅建試験の併行学習
司法書士筆記試験の自己採点で何とか合格できそうだとわかってから、宅建の勉強を始めました。LECの書籍でしっかり勉強すれば十分合格できると思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
- 1)反省点
- 1年目は入門講座と過去問で精一杯で、本試験では基準点に全く届きませんでした。
2年目は講座を取らずにサブノートを作り過去問を固めようとしましたが、本試験では択一基準点に1問届きませんでした。
3年目はLECのポケット判過去問肢集で過去問を9割程度固めることはできましたが、本試験では枠ズレと時間不足により記述基準点に届きませんでした。
2年目・3年目でお金を惜しまずに学習経験者向け講座を取っていれば、と思います。 - 2)過去問プラス関連知識
- まずは過去問を9割程度は固めるべきです。しかし、それだけでは基準点に届くのが限度で、合格点は難しいと思います。
たとえば、平成26年商登法記述の「組織変更による設立、年月日A社を組織変更し設立、会社成立の年月日」は、平成24年に通常株式会社への移行・22年に新設分割・17年に通常株式会社への移行・14年に吸収合併が出題されていたので、他の組織再編についても自分でまとめておいたおかげで、書くことができました。自分でまとめると記憶に残るけど時間がかかるので、学習経験者向け講座を利用するのが早いかもしれません。
また、法律の勉強なので、原則・例外や基本的な項目・専門用語の定義・条文・趣旨・要件・効果・具体例を意識していました。「あれっ」と思ったときに面倒くさがらずに調べることも大切だと思います。平成26年は民法が難しかったですが、時間があれば択一六法を使って理解が不十分な項目の司法試験の択一過去問を読んでみると、理解が進むかもしれません。
他の受験生に差をつけるために、過去問の関連事項や基本的な項目・専門用語を積極的に身に着けて、点を取りに行く姿勢が大切だと思います。 - 3)記憶について
- 時間不足になる原因は、知識がすぐに思い出せるくらいまで固まっていないからだ、とも考えました。
そこで、サブノートをもっと記憶しやすい形にするために、組織再編など、過去問の関連事項を一覧できるような形に何度も作り直しました。そして、食事中もサブノートを見ることで、読む回数を増やしました。記憶できているかは、暗唱できるかでチェックしていました。
また、思い出すきっかけをできるだけ作るようにしました。たとえば、受領「証」の送付請求は不動産登記ではできないけど「商」業登記ではできる、などです。
サブノートは6冊になり本試験の4日前から読み直しました。全部読むことはできませんでしたが、平成26年午前の社債管理者など、穴をなくす点で役に立ちました。読むだけだと眠くなるので、音読したり立って読んだりしました。 - 4)メンタルについて
- 受験を続けていると、合格者と自分を比べてしまい、辛くなって、自分の勉強のペースを崩すことが何度もありました。合格した年はできるだけ比べないように意識して、自分にとって役立つ情報を受け取るだけにしました。
不合格になっても全否定せずに、できたこととできなかったことを分析し、できることを増やそうと考えていました。私は全否定してしまって、受験期間が長くなってしまいました。
周囲から心無いことを言われても、できることとできないことを分けて、できないことはやらないと決めて無視していました。受験生には時間がないので、無駄なことをしていると落ちると思っていました。 - 5)その他
- 本試験開始前は、名前等を書けば他の受験生はペンを置くので、答案・構成用紙に書くことは困難でした。ホームページ・ブログ村・掲示板などからの情報収集も、できる範囲でやった方がいいと思います。読んでいただき、ありがとうございました。
この講座がおすすめ
- 精撰答練[実力養成編]
- [実力養成編]で出題される記述の問題は、不動産登記の枠を決める問題や考える事項・書く量が多い問題が多く、直近の本試験に似ていると思います。年明けからスタートするので、記述の論点つぶしができ、また、毎回間違いノートを作って同じ間違いを繰り返さないようにすることで、本試験までに枠ズレ・時間不足などのミスを減らせると思います。受講生も多いので、他の受験生に差をつけられないためにも、受講をお勧めします。
- 精撰答練[ファイナル編]
- 共有者全員持分全部移転ができない論点が的中しました。この論点を間違えた人に対して解説講義で根本講師が「甘いですよ」と厳しいことを言ってくれたおかげで、本試験でも思い出すことができました。また、解説講義のレジュメでは表がたくさん使われており、答練で出題されなかった周辺知識も確認できるので、レジュメの知識をノートに一元化したおかげで、合同会社の職務執行者の登記事項と添付書面も何とか思い出すことができました。