清野 智 さん(22)短期合格
受験回数 | 2回 |
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出身大学 | 新潟大学 法学部 |
受講講座 | 2014年実践力PowerUp合格パック |
保有資格 | 行政書士 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私が司法書士を目指したきっかけは、大学で法学部に在籍していた、ということにあります。大学に入学した当初、せっかく法学部に入学したのだから、ただ卒業するだけではなく、法律を修めた、という何かの証が欲しいと考えて、行政書士の資格の勉強を始めました。行政書士の資格を取得した後、もうワンランク上の資格を取得したいと考え、行政書士との類似性もある、司法書士の資格に挑戦しました。
また、法学部として、日々法律の勉強をしていたので、司法書士の勉強をすることは大学の講義やテストに生かせるので、一石二鳥でした。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
勉強を始めた当時は、LEC以外の通信講座で勉強しており、その教材で2年ほど勉強しました。そして、一通り学習を終え、1回目の試験に臨みましたが択一の基準点に達することができず、その年の試験は落ちてしまいました。
試験後、自分の知識量がまだまだ足りないと感じ、新たに初めから学習をやり直そうと思いましたが、当時使っていた教材では、教科書に書かれている内容が薄く、この教材を使っていては合格できないと感じた(実際、1回目の試験では、その教材を10回以上読み込み、全部理解していたつもりであった)ので、ほかの教材を探し始めました。そして、いろいろな予備校から資料を取り寄せ、検討した結果、LECの教材を使用することに決めました。
LECの教材に決めたきっかけは、そのテキスト・教材の内容が充実していたことです。私は、通学をしない、通信講座の受講が希望だったので、何にもまして、テキストの内容を重視していました。既に過去の勉強で基本的な部分の学習は済んでいましたが、基礎的な部分を含めて、且つ、少し進んだ発展的な内容の学習も固めていきたいと思っていた私にとって、LECの教材は非常に役に立ちました。
実践力PowerUp講座について
私の選択した実践力PowerUp講座は発展的な内容も含んでおり、そして基礎部分も疎かにしていない内容でした。この教材を使用して改めてわかったことですが、過去に2年間程勉強していて、基礎部分はほとんどわかっていると自分で思っていたのですが、実はあまりよく理解していなかった部分がいくつか発見することができました。この講座はそんな基礎部分の解説も丁寧で、その部分がなぜこのようになるのか、という部分も記述(あるいは講義の中で説明)されており、理解するのが容易でした。
ところで、実際の試験を2回ほど受験した私の感想では、変に凝ったものや、難しすぎる問題などほとんどありませんでした。しかし、以前他の予備校の講座を利用した時に何度か体験したことですが、他の予備校の教材では、内容が過度に難しい問題が含まれていることが多々ありました。合格した今だから言えることかもしれませんが、はっきり言ってそこまで高度な知識・内容は司法書士試験では求められていないように感じます。
LECの講座では、合格に必要十分な量の内容がおさめられており、このように過度に高度で難解な内容のものは教材にはあまり登場しません。他の予備校の教材は、このように合格に必要のない内容の記述が教材のページ数を増やし、受験生に無駄な学習時間を費やさせることあります。
このように試験に合格した今、振り返ってみるに、LECの講座の教材は試験の合格に必要・十分な知識の内容が網羅されており、この教材だけを勉強していれば十分合格できるものだと考えます。司法書士の試験は学習する量も範囲も膨大で効率よく合理的に学習しなければ、時間がいくらあっても足りず、無為に時間を浪費することとなってしまいます。LECの講座は受験生にとっては効率よく、合理的に学習することができ、最短で合格することが可能であると思います。
LECの答練・公開模試について
通常のテキストもさることながら、おそらくLECの学習経験者向け講座で一番役に立ったと思うのは、全部で10数回実施された、答練です。
テキストを何度か学習して、自分では理解したと思っていても、問題として、別の角度から質問されたときには、意外と答えることができなかったりします。答練では、このように、テキストで学習した知識をもう一度振り返ることができ、知識の定着を図ることができました。また、この答練は民法なら民法、不動産登記法なら不動産登記法、というように分野ごとに冊子になっており、同じ分野を集中的に学習することによって、その分野の理解力の向上につながっていくと思います。さらに模試なども活用することによって、何度も学習を繰り返し、理解を深めることができました。
また、択一の学習だけではなく、記述式の学習も大いに助けられました。もちろん不動産登記法と商業登記法のテキストにも簡単な記述の書き方などが載っていますが、10数回の答練や記述専用の講座などを通して、何度も実際に答案を作成することによって、記述の問題に「慣れる」ことができました。
そして、記述の講座で素晴らしいと感じたのは、その解説が充実していることでした。他の予備校の記述の問題の解説では、正直なところ、解説を読んでもよくわからない、あまり詳しく解説されていないときが何度かありました。それ以前に、前述したとおり、あまりに難しすぎると思われる内容の問題が多々ありました。一方、私の受講したLECの記述講座では、まずはじめに簡単な登記の問題からはじめて、徐々に試験と同等な問題へと発展していき、その過程では詳しい解説が載っているなどで、無理なく学習することができました。
このように、LECの講座は受験生にとっては効率よく、合理的に学習することができます。もしかすると、もっと早く、学習当初からLECの講座を受講していたら、一発合格できていたかもしれません。
通信講座のメリット・デメリット
私の学習方法は通学ではなく、通信講座(Webクラス)でしたが、むしろ通学して受験するよりも有利であるとさえ感じました。
なぜかというと、Web受講では倍速機能というものがあって、1.5倍速、2倍速・・・というように好みの速度で講義を受講することができます。このように、倍速機能を使えば、通常の講義は1コマ90分ですが、1コマあたり45分とか60分とかに短縮して受講することができ、時間を節約することができます。思うに、講義の中の先生方の話す速度は、全員が聞き取りやすいように比較的ゆっくりめに設定されていると感じますが、私のようなせっかちには少々遅いと感じるときがあり、むしろ1.5倍速ぐらいに設定して受講したほうがちょうどよかったです。
さらに、一度講義を受講して、あの部分がよくわからなかった、または、あの部分をもう一度聞きたい、などの場合Web講座であれば、何度でも受講することができるので、この点も便利です。
また、講義を聴いていてわからなかったところなどを質問する場合、確かに通学であればすぐに質問することができて便利ですが、通信の場合ではWeb上で疑問点を質問できる機能があり、(数日ほどかかりますが)対応してくれるので、疑問点を解決することができます。
以上のことから、私は、仮に通学できる距離に住んでいたとしても、通信講座のほうをお薦めいたします。
これから司法書士試験合格を目指す方へ
以上のように、これから司法書士の資格の勉強をしようとする方で、LECの講座を検討されている方には、私は安心してお薦めしたと思います。実際に私は1回目の受験で失敗して以降はLECの講座を受講し、この講座の教材以外は使用していませんが、合格することができました。むしろ、これ以外の教材は不要と感じました。