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2014年度合格
三枝 卓哉さんの合格体験記

三枝 卓哉さん

三枝 卓哉 さん(25)一発合格

最後の最後まで諦めずに粘って

受験回数 1回
出身大学 京都産業大学 法学部
受講講座 2014年9ヵ月合格速修コース
保有資格 宅建、行政書士、FP

司法書士を目指した理由・きっかけ

私は、大学在学中に就職活動で有利になればと思い、資格試験の勉強を続けていました。その甲斐あって在学中FP2級、宅地建物取引主任者、行政書士を取得することができましたが、やはり就職活動は厳しく、大学で学んだ分野を生かせる職業には就けませんでした。
その後一旦は就職しましたが、やはり大学で学んだことを生かしたいと思い始め、思い切って退職し、今までの勉強で得た知識を受験にある程度生かすことができ、独立開業も可能な司法書士を目指すことに決めました。

LECを選んだ理由

LECを選んだ理由は、9ヵ月合格速修コースという短期合格を目指すコースがあったからです。私の場合は司法書士を目指す決心をした時、既に試験まで1年を切っており、その状況でも初回から、しかも生講義で学習できる9ヵ月合格速修コースは魅力的でした。
また身近な人がLECの新15ヵ月合格コースで合格しており、評判も良かったのでLECを選びました。

9ヵ月合格速修コースについて

9ヵ月合格速修コースを受講して一番に感じたことは、テキストが非常に読みやすく、また講義内容が濃く学習時間の短さというハンデを充分補うことができる講座だということです。受講開始前は「こんなに短期間で間に合うはずがない」と不安に感じていたのですが、いざ受講してみるとカリキュラムのバランスの良さにびっくりしました。出題数の多い重要論点は丁寧に、出題されない範囲は軽く流す程度というメリハリのある講義なので、講義を受けた後は過去問も丸暗記ではなく理解して解くことができるようになりました。また答練も一教科の講義が終わるのとほぼ同時に受ける事になるので、自分の理解が足りない部分や、忘れていた部分を知ることができました。
答練は新15ヵ月合格コースと比べると回数が少なく、精撰答練〈基礎力完成編〉という問題なので、基本的な問題ばかりで、講義を終えた直後だと案外楽に解くことができますが、忘れている部分はしっかり間違えるので、どこの理解が足りないかを調べるには最適だと思います。
全国公開模擬試験及び全国スーパー公開模擬試験は大きな教室で、多人数で受験することになるので、本試験をイメージして受験することで会場慣れすることができました。
模試では緊張してしまい時間が足りなくなったりし、思うような成績を残せず落ち込みましたが、会場の雰囲気を体験することができ、本試験時、そこまで緊張せずに受験することができたと思います。

オリジナルテキストについて

9ヵ月合格速修コースのテキストは非常に分厚く実際に読むまでは開くのも嫌になるようなものでしたが、読んでみると本当に読みやすく良いテキストだと感じました。
ページ数自体はとても多いのですが、文字がビッチリ詰まっているわけではなく、程よい行間があり、どこを読んでいたのか分からなくなるということがありませんでした。また解説が噛み砕かれた口語体で書かれており、例えなども載っている為、予習も効率よく進めることができました。テキストの重要部分は虫食いになっており自分で書き込んで埋めるのですが、答えも同ページに書かれていることが多く、予習時に自分で考えながら埋めることで理解を深めることができたと思います。
また9ヵ月合格速修コースで配布される記述対策の問題集がとても役に立ちました。私は記述式が苦手で体系書式講座の模試では、見当はずれの解答ばかりしてしまい点数がとれませんでした。しかし記述対策の問題集にも力を入れることで少しずつ点数が取れるようになり、本試験でも基準点を突破することができました。
記述式は理解も大切ですが、問題や添付されている別紙を読み、状況を把握する力も必要になると思います。実際に問題をたくさん解くことで、問題及び別紙を冷静に読み、状況を把握することができるようになりました。
記述式は慣れることが大切だと思うので、問題数の多い記述対策問題集はとてもよかったです。問題も基本的なものから捻ってあるものまで幅広く載っているので合格に必要な力を養うことができると思います。

担当講師について

私の9ヵ月合格速修コースでの合格は担当講師のご指導の賜物だと思っています。
私の受講時は田中あゆ美講師が担当されていたのですが、とても熱心に講義をしてくださいました。私の受講時は少人数だったということもあり、講義が終わるとしょっちゅう質問に行っていました。今思うと試験に出ないような、悪く言えば意味のないような質問でもほぼ即答して下さり、また即答できないような質問でも、きちんと調べて後日教えてくださいました。
そのおかげでモチベーションを維持したまま勉強を続けることができたと思います。また講義自体も非常にわかりやすく、実務も交えた例え話や、なぜそうなのかという理由づけ、強烈な印象の語呂合わせも豊富で、毎回集中して講義を受けることができました。
記述式についても、問題の整理の仕方や答案作成用紙の使い方、時系列の書き方などのご指導があり本当に良かったと思います。

勉強方法について

私が勉強していく中で重要だと感じたのは、予習復習をしっかりすることだと思います。
私は、講座を申し込みテキストが手元に届いてから講義が始まるまでに何度もテキストを読み、過去問を解いていました。初めはテキストを読んでも全く理解できず、嫌になることも多かったのですが、とりあえず一周読み切り過去問を解き、さらにテキストを読み返した時、なんとなくですが「ここはこういう意味なのかな」と自分の中で納得していく部分が増えてきました。
そのあとで講義を受けることで、自分の解釈が間違っていたときは「ああ、そういうことか」と納得でき、自分の解釈通りだったときは「よっしゃ! 大当たり」とテンションを上げることができました。
また予習をしっかりしておくことで講義を、余裕をもって聴くことができ、講義中で紹介された重要論点を聞き逃すことなく覚えることができました。
予習復習以外では、テキストと合格ゾーンをひたすら読み返していました。私の場合はがっつり読むより、さらっと何度も読むほうが覚えやすかったのでハイペースでテキストと過去問を回すようにしました。大体三日で一教科分のテキストと過去問が終わるようにペース配分していました。
記述式の対策は書式ベーシックを4〜5回まわし、雛形をある程度覚えてから、記述対策問題集を繰り返し解いていました。私の場合、記述対策を始めたのが二月あたりからと遅く、時間が足りなかったので、できるだけ早く始めたほうが良いと思います。

これから司法書士試験合格を目指す方へ

長期間毎日勉強を続けていると嫌になってきたり、やる気が出ず集中できなかったりすることもあると思いますが、そんなときは思い切って休むことが大切だと思います。ただ試験の事を忘れて休むのではなく、試験まであまり時間がない事を意識しながら休んだほうが良いと思います。そうすることで私の場合、休んでいる間にどんどん不安になり、1日休むと危機感を感じ集中できるようになりました。
また勉強していくうちに「こんなので合格できるのか」や「こんなにたくさん覚えられるはずがない」と不安になってくることもあると思います。私も受講開始から本試験まで常にそう感じ、とても辛かったです。
しかし不安や危機感を感じながらでも、それを払拭するために必死で勉強することで、仮に模試などで結果が出なくても合格するための力は確実についてゆくと思います。
私の場合、全国公開模擬試験は二回ともC判定で、全国スーパー公開模擬試験は一回目S判定、二回目がC判定でした。模試の判定が悪かったときは本当に落ち込みますが、「もっと勉強しないとダメだな。」とかえって気合を入れることもできました。
テキストの内容を覚えるためには、反復継続して読み返すという地道な作業が必要になってくると思います。また講義の内容を理解するためにも予習を確実にしておくことも大切だと思います。
地味な作業を長期間繰り返すことは本当に大変で苦痛だと思いますが、合格した時の喜びを想像し、モチベーションを維持したまま勉強が続けられるように頑張ってください。最後に試験当日は、最後まで諦めずに問題を解ききることが大切だと思います。私は午後の試験で、不動産登記法の記述式がさっぱり分からず、ずっと悩んで気が付けば残り30分で商業登記法の記述式が手つかずという状況でした。その時は一瞬「もうだめだ,諦めよう。」と思いましたが、ここまで来て諦めるのももったいないと思い、なんとか最後まで書ききることができました。
試験が終わって記述式の基準点に引っかかっているだろうと諦めていたのですが、奇跡的に基準点を突破し合格することが出来ました。もし本試験の時諦めていたら確実に落ちていたと思います。
本試験は予備校でも予想していなかったような問題が出題されることもあり、混乱することもあると思います。しかしそれはすべての受験生も同じなので、できるだけ早く落ち着いて最後まで諦めず解くことが大切だと思います。
私は奇跡的に受かった人間なので偉そうに言える立場ではありませんが、最後まで諦めずに頑張れば必ず合格できると思います。大変だとは思いますが頑張ってください。

最後に

今回の試験で思い掛けず合格することができたのは、田中あゆ美講師をはじめLECのスタッフの方々の御助力あってのことだと思います。本当にお世話になりました。

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