呉 静香 さん(27)短期合格
2年目以降に確実な合格を目指すなら
受験回数 | 5回 |
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出身大学 | 朝鮮大学校 政治経済学部 |
受講講座 | 2011年記述式強化パック 2012年公開模擬試験パック 2013年公開模擬試験パック 2014年パーフェクトローラー合格ライトパック |
保有資格 | 行政書士 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
幼い頃から自身が在日朝鮮人3世であることから、在日外国人の人権問題をはじめとしてマイノリティーの人権問題や朝鮮学校の法的地位の問題等に非常に関心があり、法律家の道を志すことになりました。法学部に属していましたので元々は弁護士志望でしたが、自身の適性や経済的な事情から司法書士を目指すことにしました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
3年目、4年目の受験であと数点での不合格を経験した時に、このまま同じように勉強を続けても同じような結果にしかならない、確実に本試験で合格できるように自身の実力を底上げする必要性を強く感じました。そこで、先輩合格者に相談をしたところ、LECの学習経験者向け講座及び答練をしっかりこなせば本試験合格プラスアルファの実力を着実に身につけることができるというアドバイスをいただき、パーフェクトローラー講座と精撰答練を受講することにしました。
最も役に立った学習経験者向け講座 パーフェクトローラー講座
「本試験で確実に30点以上を得点できる実力の構築」という講座のコンセプトがまさに自分が求めているものでした。1年で合格目標の場合は、あまり手を広げないで絞り込む勉強が最も大切になると思いますが、学習経験者が1年目の勉強法を継続しても確実に合格する戦略としてはベストではないと思います。2年目以降は、確実に合格するために1年目に築いた知識の土台に更なる肉付けをしてある程度手を広げ深める勉強をする方が合格への近道であると個人的には感じております。だからといって、試験に関係ないようなところまで勉強してしまっては逆に合格を遠ざける事態となってしまいます。
その点、LECのパーフェクトローラー講座は択一で30点以上取るために必要な知識の射程ラインを明確に指定してくれるので安心して勉強に取り組むことができました。特に、多くの受験生が苦手に感じながらも本試験に出題される可能性の高い分野に焦点を当ててわかりやすい講義を行ってくれるので、講義が終わる頃には苦手分野がほとんどなくなり、どのような問題が出ても他の受験生より優位に立てているという自信が格段にあがるという点でおすすめの講座です。また、テキストの質がとてもよく、まとめ表等が充実しているので本試験直前までパーフェクトローラー講座テキストの附箋部分を暗記するという形でフル活用させて頂きました。
通信講座のメリット・デメリット
通信講座にはメリットしかないと思っています。仕事や学業で多忙な場合であっても、通学の時間を要することなく、自身の生活スケジュールに合わせて受講することができるので無理なく学習を続けることができると思います。また、科目や分野ごとによって皆それぞれ得意不得意があると思いますが、実力に合わせて得意な科目は2倍速で流し聞く、苦手な科目は何度も何度も繰り返し聞く、というアレンジが効くので、学習において高い質を保ちながらも効率的に行うということが可能になり、とても良かったと思います。
デメリットを強いてあげるなら、いつでも講義を聞くことができるので、怠けずにスケジュール通りに講義を必ず消化するという自分を律する強い気持ちが要求されることだとは思いますが、講座を受講されるみなさんは合格するという強い気持ちを持った方々だと思いますので、その点は問題にならないだろうと思います。
行政書士試験との併行学習の仕方について
私は、一昨年司法書士試験受験中に行政書士試験に合格しました。本試験の自己採点の結果がボーダーラインでしたので、結果発表までどうしても司法書士試験の勉強をする気力が涌かなかったので、講師の薦めで行政書士試験にチャレンジすることにしました。
本試験後から3、4か月程度かけて受験するつもりでいましたが、恥ずかしながら中々勉強に身が入らず、本格的に勉強したのは10月からの1か月のみです。それでも行政法の対策さえ市販のテキスト等でしっかり行えば、司法書士試験対策程度の知識で他の科目は十分に対応できました。本試験直後は中々司法書士試験の勉強を再開する気力が涌かないと思いますが、是非その間に行政書士試験にチャレンジして頂いてダブルライセンスを目指してみてはいかがでしょうか。
これから司法書士試験合格を目指す方へ
私は、合格するまでにたくさん時間がかかりました。たくさん時間がかかったからこそ、失敗もたくさん経験しているので、アドバイスできることがあると思っています。私が今受験を始めるならこの方法を実践する、という事をここに記載したいと思いますので、これからの勉強の参考として頂ければ幸いです。
1年目の学習について
とにかく初学者向け講座をしっかりこなしていくことが合格の大前提です。1年目の方は知識ゼロの状態から2年目以降の方と勝負することになるので、1年間は最初から最後まで全力で取り組む必要があると思います。私はLECの初学者向け講座を受講しませんでしたが、LECの初学者向け講座出身のたくさんの1発合格者の方がいらっしゃいますので、講座のカリキュラムとしては申し分のないものだと思います。1年目の学習のポイントはどんどん新しい知識が入ってくる中で、いかに前に学習した内容を記憶に留めておけるかです。何もしなければ、どんどん前に学習したことの記憶は薄れていくので、その記憶を保持できるように自分だけの重要論点ノートをつくるとか、テキストを流し読みする習慣をつけるとか、過去問のアウトプットにより記憶を呼び覚ますだとか、何らかの対策が必要になってきます。講座の消化と併行して、ご自身に合った復習スケジュールを必ず取り入れるようにしてください。1年目の方の合格は学習量が多く大変な道のりではありますが、勢いでは誰にも負けないと思います。講座内容と講師を信じて全力で駆け抜け、1発合格の栄光を掴み取ってください。
2年目以降の学習について
まずは、1年目の本試験の総括をしっかり行うことが次年度合格への最初のステップです。勉強時間が足りなかったとか、民法の点数が悪かったとか、表面的な総括ではなく、何故十分な勉強時間を確保できなかったのか、次年度までおよそどれくらいの勉強時間を費やすことができるか、民法の点数が悪かった原因はどうしてか、自身の理解力にあるのか応用が利かないのか、テキスト自体が十分なものではなかったのか等しっかり緻密に分析することがとても大切になると思います。私もこの分析作業を2年目の頃からもっとしっかり行い自身の合格に必要な課題をより早く見つけていればもっと早くに合格できたのではないのかという後悔が非常に強くあります。みなさんには1日も早く合格の喜びを味わって頂きたいので、だまされたと思って実践してみてください。
そして、総括が終わった後は次年度合格に向けた計画をしっかり練ってください。この計画の段階で次年度の合否は半分決まっていると思います。自身の総括に見合った適切な合格勉強プランさえ立てることができれば、あとは強い気持ちで一日一日頑張っていくだけです。私の場合は、上記の総括→計画の段階経てLECのパーフェクトローラー講座を受講することにし、結果これが合格への大きな決め手となりました。
みなさんも是非ご自身の課題をしっかり見極め、LECにはそれぞれの課題に応じた素晴らしい講座が揃っていると思いますので、合格への道しるべとして各講座をご活用頂ければと思います。
この講座がおすすめ
- 的中記述式直前答練
- 的中記述式直前答練で出題される問題はどれも論点がたっぷり詰まっている超良問で、これを繰り返し解くだけでも記述式問題の解答スキルが格段に上がると思います。解説講義も充実しておりますので、記述式問題を解く上において一番重要となる思考のプロセスを鍛えることができますし、まったく同じ問題ではなくても類似論点に対応できるだけの応用力も養うことができます。また、問題の難易度や記載量も本試験と同等程度かそれ以上のレベルとなっていますので、近年難化傾向にあると言われている本試験記述式問題にも余裕を持って挑むことができる力が付くと思います。
- 精撰答練[ファイナル編]
- [実力養成編]では民法から科目ごとに本試験出題可能性の高い分野を中心に万弁なく演習することができたので、答練をペースメーカーに予習、復習をしっかり行っていけば、直前期を迎える4月頃には一通り全科目の対策が終わっていることになるので大変良かったと思います。[実力養成編]でしっかり基礎を固めたあと、直前期は弱点補強に集中して取り組むことができるので、他のライバル達に大きな差をつけることができると思います。また、4月からの[ファイナル編]では、本試験と同じ時間制限で午前、午後科目に分けて演習することになるので、早い時期から本試験を意識したアウトプットの訓練が可能となり、時間配分等の練習としてとても役立ちました。
- 全国公開模擬試験
- 受験者の数がどこの予備校よりも多いので、まずデータに信憑性が高いと思います。自分が受験生の中でどのくらいのレベルにあるのか、合格するために必要なAランクBランクの知識はどのレベルか、ということを知ることができるので、そのデータに沿って、合格までの自身の最終課題を提示できるという点が一番良かったと思います。もちろん、問題の質も非常によく、本試験的中問題も多数ありますので、本試験前の最終確認としてLECの全国公開模擬試験を受けることがベストであると思っています。