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2014年度合格
野田 啓紀さんの合格体験記

野田 啓紀さん

野田 啓紀 さん(33)短期合格

効率重視で最短ルートを走り抜けよう!

受験回数 3回
出身大学 京都大学 法学部
受講講座 2012年新15ヵ月合格コース<秋生>
2013年パーフェクトローラー合格ライトパック
2014年パーフェクトローラー合格ライトパック

司法書士を目指した理由・きっかけ 〜安定ではなく、おもしろい人生を生きたい

私は、大学を卒業するとともに会社員となり、数社の上場企業の管理部門に約8年間勤めておりました。周りから見れば、なぜこんなに安定した環境を放棄してまで司法書士を目指すのかと思われるかもしれませんが、毎日終電近くまでのサービス残業に、上席からの理不尽な要求など、不満を言えばキリがありませんでした。赤提灯の下で愚痴を言いながら、だらだらと職場に通い続けるということにはなりたくなかったのです。
自分が努力した分だけ相応に評価されるような、フリーランス・自営業の世界への関心は日に日に増しました。このような中、大学で勉強していた法律分野への興味が再燃したこと、仕事で会社法務にかかわることが多くあったほか、司法書士の仕事を目にすることがしばしばあったことなどがきっかけで、司法書士試験を目指すこととなりました。
具体的に検討する段階になったところで、法律系の資格は他にも多くあったものの、「独立ができること」、「年齢制限がなく、短期合格が目指せること」、「費用が多く発生しないこと」の3点を重視した結果、司法書士試験を受験するという決意にいたりました。

LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由

たまたまそのような時期に、職場の同僚がLECで講座の受講をはじめたという話を聞き、やるなら今しかないと自分も勢いで申し込んでしまいました。以前からLECは法律系資格に強く、シェアも大きいという話は聞いておりましたので、そのブランドを信用しての決定でした。
私は法学部出身とはいえ、大学時代には六法系の単位すら落とすような劣等生でありましたし、ブランクも長かったため、初学者向け講座を受講することに決めました。
自分の場合は、関西弁で軽妙な語り口の高橋講師の初学者向け講座を選択しましたが、とてもおもしろい講座で、どんどん頭に入ってくるので勉強が捗りました。また、「試験に出るか出ないか」という点からテキストを遠慮なく切り分けて話されるので、復習をしたり過去問を解いたりするときにもすぐに使える知識となって、無駄の少ない学習ができました。

浪人生時代の苦しみ

難関試験だということは承知していたものの、人生初の浪人生となった自分には、どのように過ごしていいのか戸惑うこともありました。試験範囲全部を一周したあとでもう一度頭から聞きなおすのも正直言って気が重かったものです。
試験の結果は後述しますが、およそ基準点前後は取れていたので、2年目と3年目はパーフェクトローラー講座を受講しました。決め手はテキストです。こんなに完成されたテキストは他にないと自信をもっておすすめできます。試験に合格するための知識が最小限に凝縮されているため、基礎力がしっかりしていないとつらいところですが、間違えやすいところや暗記すべきところがまとめられており、限られた時間で高いパフォーマンスが期待できる講座でした。特に午後に出題される手続法分野についての完成度の高さは逸品です。

なすべきは、受験勉強

これが最後の挑戦と決めた3回目の受験で合格することができました。
成績は、平成24年度:午前29問・午後24問(午後が基準点未満)、平成25年度:午前27問・午後32問(午前が基準点未満)、平成26年度:午前30問・午後28問・記述57.5点と推移しました。短期合格を目指すためには、環境整備と勉強方法を誤らないことが重要です。
環境整備においては、兼業受験生である場合には思い切って会社を辞めて勉強に集中された方が合格への近道です。会社勤めを続けるにしても、つきあいの酒やゴルフとも距離を置くことが望ましいです。合格したら遅かれ早かれその会社は辞めるのですから、多少人間関係が疎遠になろうが昇進昇給にケチが付けられようが、後引くものではないはずです。
私は、学習開始当初は兼業受験生でした。夜中0時近くに帰宅し、晩飯・入浴を済ませてから講義を聴き始め、寝るのは毎日4時頃で、6時半には起床して出社という生活をしておりました。これは明らかに効率が悪いので、会社を辞めるという判断に至りました。
勉強方法については、なすべきは「受験勉強」です。学者になるわけでもなく、大学院の入試を受けるのでもありません。合格できない人の共通点としては、「講義を最後まで聴ききらない」、「手広くテキストや問題集を買いあさり消化不良を起こしている」、「六法やサブノートをカラフルに染め上げ、これらをきれいに作り上げることに生きがいを感じてしまっている」、「基準点を越えた・30問超えたことがある等、受験生同士で序列をつくり優越感にひたっている」、「他の予備校の講師や教材事情にやたらと詳しく、司法書士試験評論家になっている」などがあげられます。
私が合格までに使用したのはLECのテキストと過去問及び答練・公開模試のみで、直前期に一度だけ他社の公開模試を受験した以外には、他社のテキストや問題集は一切使用していません。さらに、勉強ノートなるものも作成しておらず、必要事項はテキストに都度書き込む方法により知識の集約を図りました。過去問は全肢を暗記するほど解いたほか、答練の復習は徹底的にしました。この方法で3回以内に合格することは十分に可能です。
根本講師がよく「受験勉強とは、できないことをできるようにすることだ」と言われました。確かに成績が順調に推移してくるにつれて、過去問を解いたりテキストを読み込んだりする範囲は少なくなり、初学者の頃と合格した年とを比べても、勉強時間は半分くらいにまで減りました。勉強時間と成績は正比例の関係ではありませんので、誤った方法で長時間勉強しても疲れるだけです。成績が伸び悩んでいる方は、今一度ご自身の勉強方法を見直してはいかがでしょうか。

答練の手応えと合格への確信

合格した本年度は、答練・公開模試いずれも自分の目標点をクリアできており、満足いくものでした。今年は絶対に合格できると強く確信しました。ちなみに合格するためには、答練は択一で30問、書式で8割以上は常に書けるようになってください。(ただし、初学者の方は直前期での伸びしろが大きいので20〜25問でも可能性は十分です)また、公開模試ではLEC内偏差値60以上を目標とします。厳しいですが、公開模試で30問取れなければ本試験で30問を取ることは相当難しいです。答練だから公開模試だからと言い訳のネタにせず、限られたアウトプットの機会を一度たりとも無駄にせずに真剣に取り組んでください。
本試験では時間配分が重要です。私の時間配分を紹介しますので、ご参考になさってください。午前科目は1時間で択一35問を解き、一度御手洗いへ行ってから落ち着いて見直します。午後科目は開始30〜35分で択一35問を解き、書式は不動産登記法・商業登記法ともに1問45分で解答を作成します。すると残り1時間のバッファができるので、事故防止とともにじっくり見直しする時間が取れます。
午後科目のアドバイスとして、択一は基本的に即答できるまで暗記することです。そして1分以内に解けるかどうかを瞬時に判断して、何問か飛ばしたとしても35問解ききります。書式は、答案構成用紙を使用しない方法で解答していました。登録免許税の計算用紙として使用する以外には、ほぼ白紙です。受験生の中には解説冊子のごとく丁寧な答案構成用紙を作成しておられる方も見たことがありますが、それをやっていて午後の時間が足りないのは当たり前です。

これから司法書士試験合格を目指す方へ

自分が司法書士試験を志すに至った数年前、いま皆さんが思い抱いているのと同じ気持ちであったと思います。漠然とした明るい将来への希望とデータが示すような高難度の試験という現実。しかしこれほどまでにやるべきことがはっきりしている試験もありません。対策をしっかり整えさえすれば、がんばった分だけ成果があらわれるものです。
しかし、迷っていても合格できるような甘い試験ではありません。個人的には、他の資格との併願もやめたほうがいいと思います。現状を打破したい、自分の人生を変えたいと思っている方は、全力で飛び込んでください。幸せな将来を手にするのは早い者勝ちです。いつか叶う夢ではなく、合格年度をカレンダーに書き込み、具体的な目標としましょう。

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精撰答練[実力養成編]
年明けすぐに実施される科目別答練として、毎回出題範囲が示されるために予習がしやすく、抑えるべき論点が網羅された答練であるといえます。3ヶ月間で全範囲をローラーすることになりますので、ペースメーカーとしても最適です。毎回択一問題だけでなく、書式問題も出題されるため、早い段階から書式対策もできます。この答練で捨て問はありません。時間内にすべてを解ききる練習をしてください。
精撰答練[ファイナル編]
4月から実施される本格的な答練として、午前科目・午後科目が隔週で実施されます。直前期の出題予想も兼ねた答練としては、本試験での出題実績も多く信頼できるものです。本試験を意識してか捨て問のような出題も含まれますが、それも加味して本試験に臨むような気持ちで取り組むべき答練です。
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