宮田 悠希 さん(28)短期合格
不動産仲介営業から司法書士へ
受験回数 | 2回 |
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出身大学 | 関西学院大学 商学部 |
受講講座 | 2013年新15ヵ月合格コース<春生> 2014年実践力PowerUp合格パック |
保有資格 | 宅建 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は大学を卒業後、不動産売買の仲介営業の会社に勤めていました。仲介の営業をしていると、ご年配の方々のご自宅の売却のお手伝いをさせていただくことも多く、相続等の相談を受けることも多かったのですが、元々法学部出身でもなく、法律の勉強をほとんどしたことがなかった私は答えることができず、その度に司法書士の先生に確認して対応をしていました。そして、次第に法律についてもっと詳しくなり、困っている方の相談に応じられるようになりたいと思う気持ちが強くなっていき、司法書士を志すようになりました。
LEC及び講座を選んだ理由
社会人1年目のときに宅地建物取引主任者の資格を取得したのですが、その時に会社が提携していたのがLECであったこともあって馴染みがあり、法律系の予備校で最も実績のあるLECに迷わず決めました。
初学者向け講座、勉強方法について
私は、法律知識がほぼなかったので、荻原講師の新15ヵ月合格コースを受講しました。
週に3回講義があるので、自分の勉強ペースのスケジュールを組み立てる上においても、講座を受講することは特に効果的だと思います。また、通学の1番のメリットは、クラスの中で友人が作れることです。そこで出会う友人の存在は、この先の勉強する時間の中で非常に貴重なものになります。特に専業で勉強する人にとっては、この試験は本当に孤独との戦いになります。常に一人で勉強をし続けなければならない状況において、同じ目標を持った友人とたまに飲みながら情報交換し、情報・目標を共有できるということは非常に心強いですし、日々の励みになりました。
私のような初心者にとっては、全11科目のカリキュラムは正直辛かったです。ただただ授業に付いていくことで精一杯でしたが、それでも諦めず継続して踏ん張ることが何より大事だと思います。そして、LECは自習室が充実していますのでうまく自習室を活用していただきたいと思います。私は講義が終わってから家に帰っても、自宅で勉強できる自信が全くなかったので、自習室でその日の復習を済ませてから帰るようにしていました。
初学者向け講座を受講していた1年目は、テキストを読み込むという作業はほとんどせず、講義を自宅に帰ってからもう一度聞き、やった範囲の過去問をひたすら繰り返すという作業を根気よく繰り返していました。ですので、ブレークスルーテキストはほぼ活用しなかったです。
最も役に立った学習経験者向け講座 実践力PowerUp講座
私は2年目に、根本講師の実践力PowerUp講座を受講しました。この講座を選んで本当に良かったと思います。初学者向け講座で基礎知識の定着にかなり不安を感じていたので、2年目はテキストを読み込み、インプットに重きをおきました。担当の根本講師は、もの凄く大きな声で良く喋る方です。そして、冗談や小芝居も交えて話されるので、記憶に残りやすく、まず授業中に眠くなりません。インプットに特に重点を置きたい方にはお勧めです。
LECの答練・公開模試について
LECでは、答練の数・質共に他の予備校に比べて充実していると思います。私は一度受けた答練、公開模試は1、2か月おいてからもう一度解き、連続で間違えた肢を重点的に記憶するように意識していました。アウトプットに関しても、とにかく「繰り返し」を徹底することで自分の弱点もおのずと見えてきますし、過去の答練等の問題を自分のものにしていくことができました。
本試験を受験した感想
本試験前日はいつもより早く起床し、司法書士法などのマイナー科目を軽く確認し、早めに寝て本番に備えました。本試験当日は、何が起きるかわかりませんのでだいぶ余裕を持って会場に向かうことをお勧めします。私は、試験が始まるまでの時間はどっちみち落ち着かず、勉強しても頭に入らないと思ったので、無理に勉強するようなことはせず、友人と過ごすなどしてとにかくリラックスするように努めました。
そして迎えた本試験、まず午前科目ですが、民法・会社法と知らない肢がいくつも出てきて、ダメかもしれない、と何度も思いました。得意としていた会社法で解けない問題が連続で出てきてしまい、若干パニックになりかけたのですが、手を挙げてトイレに向かい、顔を洗い自分を落ち着かせました。午後の択一は手ごたえを感じることができたのですが、不動産登記法の記述ではかなり時間をかけた上、結果的に枠も外してしまい、一瞬今年も駄目かという思いが頭をよぎりましたが、今までの努力を思い出し何とか力を振り絞り、最後まで書き続けました。
択一の自己採点の結果は午前午後ともに28問で、今までの基準点から考えて落ちたと思いました。本当に合格している自信がなかったので、8月からの根本講師の講座、パーフェクトローラー講座も申し込んだほどです。しかし、結果は商業登記法の記述が32点と予想以上の高得点だったこともあり、合格点+12.5点で合格することができました。発表の日は本当に信じられず、何度も何度も確認してしまいました。諦めずに最後まで頑張って本当に良かったと思いました。今までの人生で、こんなにも努力は人を裏切らないんだと感じることができたことはありませんでした。
今回無事合格できたのも、友人、知人など周りの方々のおかげだと思っています。特に、この2年間私を信じて見守ってくれた家族には言葉に表せないほど感謝しています。
これから司法書士試験合格を目指す方へ
司法書士試験は、膨大な知識を正確に記憶し、本試験の限られた時間内で正確かつ素早く処理する能力が問われる試験です。それには、どれだけ要領良く勉強をし、いかに要領良く問題が解けるかということがとても大事になってきます。11科目ある科目の条文・判例・通達等すべてを記憶している合格者はいません。闇雲に勉強をしていても結果はついてはきません。まずは勉強を始めるにあたり、日々の計画、週ごと、月ごとの計画等色々考えてみて下さい。
また、この試験は範囲が膨大なため、どれだけ覚えても時間がたつと、脳内で上書きされていくように古い記憶を忘れていきます。忘れることは当然です。そこで諦めずに何度も何度も繰り返し学習を続けられる強い精神力と諦めない忍耐力、この2つを持っている方が合格できる試験だと思います。
簡単なことではありませんが、必ず司法書士になるという情熱・根性を持ち続けていれば、きっと結果はついてきます。【本物の】努力は必ず報われると信じています。応援してくれている周りの人への感謝の気持ちを忘れないで、自分を信じて最後まで諦めずに耐え抜いて頑張ってください。これから受験される皆様のご健闘を心よりお祈り申し上げます。
最後になりましたが、勉強するにあたって素晴らしい講義、教材を提供してくれたLECの皆様、この2年間一緒に勉強を頑張ってきた友人、勉強を続けることに文句も言わず応援していてくれた家族、たくさんの方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。私一人ではこの試験を乗り越えることはできませんでした。本当にありがとうございました。
この講座がおすすめ
- 精撰答練・公開模試
- 年明けから本試験レベルの問題を解くことができ、日々の演習にとても効果的だと思います。また、実力養成編に関しては、記述の問題も毎回2問ありますので、ボリュームは申し分ないと思います。記述に関しては、何度も何度も反復継続してやることが大事だと思いますので、この量を何度もこなすことで大きな自信をつけることができると思います。また、本試験と同じような条件で受けられるので、場慣れするのにも効果的だと思います。少々無理をしてでも、答練・公開模試等はすべて受講されることをお勧めします。
- 実践力PowerUp講座
- 根本講師の授業の安定性はもちろんのこと、テキストも適度に図表が挿入されており、非常に読みやすかったです。私はブレークスルーテキストを一切活用しなかったのですが、この講座のテキストだけで充分合格に必要な知識は身に付けられます。合格して実務に出てからも、この先ずっと使っていきたいと思います。