川田 光子 さん一発合格
信じた講師の敷くレールに乗り一発合格
受験回数 | 1回 |
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出身大学 | 東京電機大学 工学部 |
受講講座 | 2014年新全日制本科コース |
保有資格 | 行政書士 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私は法律とは縁のない生活を送っていました。大学は工学部、その後コンピュータ関係の仕事を経て、イベントの司会などしゃべりの仕事と。恥ずかしながら司法書士や行政書士についてよく知りませんでした。
好きな仕事に仲間にも恵まれ楽しく過ごしていたのですが、先輩方が口にするようになった「引退」という2文字に、「10年後に引退となってから、私は何をするのだろうか」と考えてみると私にできることは何もなく、その先の未来が真っ白だということに気付いたのです。10年先の未来予想図を埋めるために新しいことを身につける必要がありました。
そして、始めたのが行政書士試験に向けての勉強でした。「独立開業」という謳い文句に惹かれ立派な志もなく始めた勉強でしたが、法律の大切さを知るにつれ、私のように法律を知らない人の為に学んだ知識を活かし社会貢献に努めたいと考えるようになっていきました。そして、行政書士試験には合格したものの、法律に触れてからまだ7、8ヶ月の私にとって「司法書士試験に挑戦し、もっと知識を身に着ける」という選択はとても自然な流れでした。
LECの講座・担当講師を選んだ理由
講座を選ぶにあたって3つの希望がありました。1つ目は初学者向けの充実したカリキュラムであること。2つ目は通学講座であること。つい怠けてしまう私には通学が一番よいと考えたからです。この2つの条件を満たし、既に土日に仕事の予定が入っていたことから平日の昼間に講義があるLEC の新全日制本科コースは魅力的でした。しかし、最も重要視したのが「講師」でした。と言うのも、行政書士試験対策講座で横溝先生という素晴らしい先生に巡り会えたことから合格し司法書士を目指すこととなったからです。講師選びに、市販本を読んだり、Web 上にアップされている動画を見たりもしました。その結果、根本正次先生の元で学びたいと思ったのです。私にとって最適だったのが根本先生の新全日制本科コースでした。その講座説明会では、Web 上で見たままの、いやそれ以上に迫力のある根本先生と実際にお会いすることができ、この先生なら1年付いて行けると説明会後に迷わず申込みました。
新全日制本科コースについて
新全日制本科コースの一番の特徴は講師の根本先生ですが、先生のことは後述します。
このコースは、決して楽ではありません。6時間の講義が週3回あり、講義以外にもいつどのように何を復習すべきかなど1週間の学習計画の指導があります。この学習計画を1日でもサボると遅れを取り戻すのに苦労することは容易に想像がつきました。そこで、受講を前にして次の3つの目標を立てました。
- 講義を休まないこと
- 年内のインプット講座にとにかく付いて行くこと
- お弁当を作ること(太らないためです…)
講義が始まると、案の定、復習や過去問など根本先生から示されたノルマに日々追われるようになりました。そして、復習して習得したはずの知識が、新しいことを学習すると、数日後にはきれいに抜けてしまっているのです。「私の頭はザルのようだ」と情けなくなることも多々ありました。でも、講義は週3回のペースで容赦なくやってきます。とにかくしがみ付くために根本先生の学習計画通りに進めるしかありませんでした。なんとか3つの目標を達成したインプット講義が終わる年末には、1日8時間ほど机に向かうことは習慣化されていました。年明けからは自習が多くなりますが変わらぬペースで進めていくことができ、サボらずに積み重ねていったことで次第に知識が定着し実力がついていました。その学習計画ですが、時期に応じて変わっていき、年明け後や直前期についても根本先生が指導してくださるので、その計画を忠実にこなしていけば、確実に実力がつきます。
私なりに工夫したところと言えば、毎日机に向かった時間をストップウォッチで計り、その時間を学習記録と共に手帳に記すことと、毎週日曜の夜に反省を踏まえた1週間の目標と家事などの勉強以外も含めた1週間のスケジュールを立てることで、モチベーション維持に努めたぐらいでしょうか。新全日制本科コースは根本先生が合格までのレールを敷いてくださるので、それに乗り止まることなく前に進むと合格という目的地に着くことができると思います。
また、長い時間を同じ教室で過ごすことによって受講生同士の距離も近くなります。ストイックなクラスメイトに刺激を受けることや同じ志をもつからこそ分かりあえ励ましあえたことも合格への要因だったと思います。迫力のある根本先生の生講義が受講できるだけでなく、仲間と共に学べることは通学講座のメリットです。
カリキュラムについて
初学者でも短期合格が狙える充実したカリキュラムになっています。その特徴は「全日制本科講座〔ブラッシュアップ編〕」、「記述レベルアップ講座」、そして「全科目択一過去問コンプリート講座」にあります。
「全日制本科講座〔ブラッシュアップ編〕」では、各科目の履修が一通り終わった後だからこそ学習効果が上がる知識を中心に学びます。短期間で膨大な量の知識を習得しなければならない初学者のために効率よく習得できる工夫がされていると感じました。
年内にインプット講義が終了し、年明けからは週1回の「記述レベルアップ講座」と共に「全科目択一過去問コンプリート講座」を進めていくことになります。「記述レベルアップ講座」の生講義では、根本先生が実際に記述問題を解かれ、その過程を見ることによって記述式の解法手順を学びます。また、記述式で問われそうな論点も併せて学習していきます。細かい知識を得られると共に択一の復習効果もあるため、記述レベルアップ講座のテキストは直前期においても3回は読み返しました。
「全科目択一過去問コンプリート講座」(通信講座)は、精撰答練[実力養成編]をペースメーカーに、過去問を自分のペースで解き進めていきます。今までは単純暗記していただけの過去問が根本先生の解説を聴くことによって気付かされることも多々あり、より力をつけることができました。
全ての講座が終了する3月末には一通りの知識を習得でき、4月以降は答練・公開模試での実践訓練を経ながら更に知識に磨きをかける段階にまでなっていたと思います。
ブレークスルーテキストについて
初めて我が家に届いた4冊の厚い民法のブレークスルーテキストを目の当たりにした時、司法書士試験の大変さを改めて実感しました。その厚いテキストから重要箇所を根本先生が講義で絞ってくださいます。その後の答練などで応用問題が出題された時には必ずテキストに戻り、更に広い範囲を読込んでいきました。
また、多くの合格者がされてきたように私も新しい知識を習得した時にはテキストに書き込みを加えるなど情報の一元化に努めました。情報量が多いからこそ、最初から直前期まで一貫して使え、長く使うからこそ自分仕様にカスタマイズすることができます。実際、他のテキスト等を使う余裕もなかったので比較することはできませんが、必要な情報が網羅されているブレークスルーテキストは優れものだと思います。
担当講師について
根本先生は面白く、熱く、気さくで優しい先生です。
先生がモットーにされている「わかりやすいのは当たり前! 記憶に残る講義」の通りに、しっかりと制度主旨から説明してくださり、初学者にも理解できるよう噛み砕き、時にはイメージを沸かせるようにタックンや民子さんなど様々なキャストが登場する寸劇で楽しく難しい法律を学ぶことができるのです。ちなみに、寸劇の中でも「抵当権VS根抵当権」は必見です。
実は行政書士試験の時には会社法は捨てており、司法書士試験では捨てることのできない会社法に不安を感じていました。しかし、公開模試や本試験において、その会社法が得点源となっていました。それは、ひとえに根本先生のわかりやすい講義のおかげだと思います。「根本先生だから、この一年続けられたのだね。」と本試験前から受講生同士で話していました。毎回の講義に真摯に取り組まれているからこそ私達にその熱意が伝わるのだと思います。
そして、質問に答える為に講義の20 分前には待機してくれています。私のつまらない質問にもいつも丁寧に答えてくださいました。気さくな根本先生には気兼ねせず疑問点をどんどんぶつけることができました。インプット講義終了後も、公開模試の結果を見ながら今後の勉強方法などのアドバイスをいただき、本試験で痛恨のミスをしてしまい、あまりのショックで空虚感に苛まれた時にも先生に励ましていただきました。その根本先生への一番の恩返しは、明太子を持って合格報告をすることだと思っていたので、それを叶えることが出来て本当に良かったです。ありがとうございました。
これから司法書士試験合格を目指す方へのアドバイス
きっと様々な司法書士試験に関する情報を手にされることだと思います。全ての先生方が同じ勉強方法を勧めるわけでもありません。私自身、色々な方のお話を伺い、今の勉強方法でいいのだろうかと迷いが生じたこともありました。
でも、私は根本先生の教えのもとで勉強してきたのだから最後まで根本先生の教えを貫くことにしました。その結果、幸運にも短期間で合格することができました。LECの先生方は多くの合格者を輩出してきたプロですから「この先生だ!」と思う先生と巡り会えたら、その先生の教えに従うことが合格への近道かもしれません。時には悪気のない夢泥棒がいて心が折れそうになることもあるかもしれませんが、「絶対合格」という強い意志をもって頑張ってください。その努力は必ず実るはずです。