春日 毅志 さん(29)短期合格
受験を振り返って
受験回数 | 3回 |
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出身大学 | 中央大学 法学部 |
受講講座 | 2012年新15ヵ月合格コース<春生> 2013年精撰答練レギュラー記述強化パック |
保有資格 | 司法試験受験 |
司法書士を目指した理由・きっかけ
大学時代は司法試験の勉強をしていましたが、いつ合格できるのかもわかりませんでしたし、法科大学院に進学しても司法試験に合格できなければその後の人生がどうなるのか、ものすごい不安があったため、卒業の前に司法試験をドロップアウトしました。
しかし、大学卒業後、就職をして3年間民間の企業に勤めていましたが、心のどこかでまた法律の勉強がしたい、法律に携わる仕事がしたいという気持ちがぬぐえず、いろいろ調べて、受験の負担や将来性を考えて司法書士試験を受験することにしました。
さらに、司法書士は弁護士等の法曹とは出来る業務が違いますが、弁護士よりも争いに介入することが少なく、街の法律家として地域に根ざしているイメージがあり、弁護士よりも私に向いているかもしれない、と考え目指すことにしました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
勉強を開始するにあたり、独学では難しいと考え、当初予備校を利用するつもりでいました。そこで、LECは大学で司法試験を勉強していた時から名前を聞いていて、大学の同級生もLECの受講生だったこともあり、当然に選択肢に挙がっていました。
その中で決め手となったのが、樋口講師の書籍です。勉強を開始する当時、憲法・民法・刑法・会社法は勉強したことがあるので大丈夫と思っていましたが、司法書士のメイン科目である不動産登記法等の手続法の勉強のイメージが湧かなかったため、とりあえず樋口講師の書籍を手にとって読んでみたところ、すごく読みやすく、勉強をするイメージも湧いたため、ぜひ樋口講師の講義を受講したいと考え、LECに決めました。
LECの初学者向け講座について
講座のボリューム感、スケジュール感など、私にとってすごくちょうどよかったです。特に私はDVDだったので仕事でDVDを見る余裕がない時は見ずに、仕事に余裕ができた時に見ることができてすごく助かりました。お仕事されている方は可処分時間も限られていると思うので、DVDやインターネットも選択肢としてよいかもしれません。
カリキュラムについて
カリキュラムは無駄なく、無理なく、必要な情報を提供してくれていると感じました。ただ、司法書士試験の試験科目は11科目もあり、さらに基準点や合格に必要な点が高いことからマイナー科目であっても、ある部分の範囲を捨てたり、落とすことを許容する勉強方法では合格は厳しいと思うので、完璧にこなしてから次に進みたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。ただ、そうすると初学者の方は膨大な範囲の復習や理解に時間を取られてだんだんついていくのに精いっぱいになるかもしれませんので、講義内容を完璧にする意識でなく、一旦はカリキュラム通りに一通り勉強をする意識で勉強するとよいかもしれません。
ブレークスルーテキストなどのメインテキストについて
情報量も豊富で、余白も多分にあるので書き込みもすることができ、テキストを1回、2回、3回と回すごとにオリジナルなテキストに仕上がっていくのでどんどん愛着もわいてきます。私はわからないところは積極的に飛ばしていましたので、恥ずかしい話ですが、10回ほど回した時に初めてテキストの記載の意味や先例の趣旨を理解できたこともありました。
LECの答練・公開模試について
答練・公開模試は一度解いてそれで終わるのではなく、何度も解いて出題意図や解説を完璧に理解できるまで利用することをお勧めします。解説を読んでもピンとこない個所については自身が弱い部分なので、重点的に復習をすることをお勧めします。特に会社法は細かい規定が多く、最初は完璧に暗記していて自分は大丈夫、と思っていてもちょっと時間がたつとどんどん忘れて「あれ、どっちだったっけな・・・」という状態になりかねないため、答練や模試を解いてあやふやだった箇所について謙虚に復習をするとよいかもしれません。
通信講座のメリット・デメリット
私は仕事の関係で地方にいたため、講義自体は通学をすることができず、DVDで講座を受講しました。通信講座のメリットはやはり自分が都合のいい時間に受講をすることができるところにあると思います。特に仕事をしている方は仕事の都合上通学することが困難なことも予想されますので、その場合にはDVD・Web等による通信講座を受講することをおすすめします。
一方、通信講座のデメリットは、常に一人で勉強をすることになるためモチベーション維持をすることが難しいところにあります。通学では周りの受講生に刺激をうけ、モチベーションを維持することもできますが、通信講座はたまに怠けてしまいがちになるかもしれませんので、ご自身でモチベーションを維持できるよう工夫されることが必要かと思います。ちなみに私は勉強の意欲が湧かなかったときはきっぱり勉強をしませんでした。
これから司法書士試験合格を目指す方へ
司法書士試験は確かに合格率3%ほどと高くないので、難しいなというイメージがあるかもしれませんが、合格してみるとそれほど難しい試験ではなかったと思うかもしれません。
それは、確かに大量の暗記をしなければ受かりませんし、必要最低限の制度趣旨等の理解も必要ですが、結果的には求められている知識や情報は、合格率の見た目よりも多くはないからだと思います。
予備校から提供される情報やテキスト・過去問など、必要と言われているものを完璧にこなすことが出来れば合格も十分視野に入るかと思います。
大変だと思いますが、勉強頑張ってください。
こんな司法書士になりたい
やはり司法書士の本分は登記だと思いますので、不動産登記・商業登記等の登記をメインに業務をしていきたいと思います。また、司法書士の業務の幅も徐々に広がってきていると思いますので新しい業務にも積極的に挑戦し、依頼者のご希望以上のサービスを提供することができる司法書士になりたいと考えています。
この講座がおすすめ
- 精撰答練[実力養成編]
- 答練の問題は本試験レベルの難易度で、これが解けなければ本試験も解けない、という気持ちで毎回試験を受けていました。また、解説はかなり分厚く丁寧に解説がされているため、わからないことがあっても解説を読んで解決することが多く、わざわざテキストを開いたりする必要があまりないのもおすすめです。
- 全国公開模擬試験
- 模試はぜひ受けることをおすすめします。本試験では意外に時間配分に気を配る必要があり、受験前にどの時間配分を修正すればよいかの最終確認ができるからです。私は択一を解くのは早い方だと思っていたので試験時間は特に気にしていなかったのですが、いざ全国公開模擬試験の時間を計って解いてみると記述を書ききれるかどうか微妙だったのがわかり、本試験ではそれを念頭に択一を相当早く解くように調整しました。