石田 祥 さん(30)短期合格
最後まで折れない心で
受験回数 | 3回 |
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出身大学 | 専修大学 法学部 |
受講講座 | 2012年一発合格講座 2013年2年合格アタックコース 2014年精撰答練レギュラー記述強化パック |
司法書士を目指した理由・きっかけ
二十代後半になり、将来の事を考え何か資格を取得しようと考えていました。最初は行政書士と迷いましたが、いろいろ考えた結果、司法書士試験に挑戦してみようと思いました。
初めはわりと思いつきで始めた受験生活だったのですが、学習を進めながら司法書士という職業について調べていくと、社会に貢献できる職業だと感じ、強い憧れを抱くようになっていきました。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
最初は独学で進めようかと思いましたが、独学で合格できる人はほとんどいないという話だったので、予備校に入ろうと思いました。以前から名前は知っていましたし、合格者数も多く、実績があったのでLECを選択することにしました。また、体験動画で見た講師の授業が分かりやすかったという点も決め手となりました。
一発合格講座について
一発合格講座は全ての教材が最初に全部届くので、やる気と時間があれば、どんどん学習を進めていくことができます。
担当の鈴木講師からはまず初学者が抑えなければならない土台となる基礎の部分を専用のテキストなどを使い徹底的に教えていただきました。何事もそうだと思いますが、まず基礎がしっかりしていなければ先の応用に進むことはできません。最初に基礎をしっかり勉強した結果、不動産登記法などの素人には最初分かりにくい科目もスムーズに理解していくことができました。
通信講座のメリット・デメリット
私はインプット講義を近くで受講できなかったので通信クラスを選択していましたが、答練などは近くで受けることができたので一部通学もしていました。
通信のメリットはやはり予備校に通う必要がないことと、自分の好きなペースで勉強ができるということです。講義も最初から倍速で聞くこともできますので、効率よく学習を進めていくことが可能です。
しかし、通信ですと受験仲間もできませんのでモチベーションを維持するのが大変でした。勉強をし始めたころはやる気もありますが、受験期間が長くなってくると、段々とモチベーションを維持するのが難しくなってきました。通学の場合は決まった時間に強制的に勉強をすることになるので勉強をする習慣もつき、モチベーションも保ちやすいと思います。したがって可能であれば通学で受講したほうがよいかと思います。
一年目の学習
一年目はまずインプット中心の学習をしていました。私の学習スタイルは、まず講義を聞いて、次の日学習した箇所を、テキストなどを見ながら自分で復習し、一週間くらいたったらその部分の過去問を解き、間違えたり、理解していなかったりした場合はもう一度復習し、ときには講義を聞き直すという方法をとっていました。
記述式に関しては不動産登記法はまず基本的な登記のひな形を覚えることが重要です。私が最初に行なったことは小さなメモ帳に簡単な事例を書き、スキマ時間にそれを確認し、暗記する作業を行なっていました。商業登記法は添付書面が重要なので不動産登記法と同じような暗記帳を作り、添付書面をすぐに思い出せるよう心がけて暗記作業を行なっていました。
一年目はなんとかインプットをギリギリ終えることができましたが、問題演習はほとんどすることができませんでした。受験してみましたが、結果は散々なものでした。しかし、試験の雰囲気などは感じることができるので、もし勉強が途中であったとしても、お試し受験はしておいたほうがいいと思います。
二年目の学習
二年目は、インプットも一通り終わったので、過去問や答練等のアウトプットを中心に勉強していました。問題を解いてみて覚えていなかった論点などはパソコンやスマホで使えるアプリを使いまとめたりして、電車に乗っているときなどに論点を確認したりしていました。二年目はほとんどアウトプット中心でインプットをおろそかにしてしまっていたので、体系的な学習をすることができず、断片的に論点を覚えている状態になり、頭の中で知識を整理することができていませんでした。結果は午前午後ともに択一が一問ずつ届かず、記述の採点はしてもらうことができませんでした。
三年目の学習
前年の反省を生かして、アウトプットばかりではなく、インプットもバランスよくやるよう心がけました。テキストをもう一度頭から読み直して体系的に理解することを意識して学習していきました。
精撰答練[実力養成編]/[ファイナル編]について
三年目はインプットの講座は受講していなかったのですが、精撰答練は問題演習だけでなく、インプット講義(解説講義)も充実しているので、バランスよく学習することができました。問題数自体もかなり多いので、これだけでかなりの論点をカバーすることができます。解説講義の担当講師もLECの看板講師である海野講師と根本講師だったので、非常に分かりやすく、今まで理解できていなかった論点も理解することができました。
本試験を受験した感想
司法書士試験は一年に一度しかないので、試験当日はかなりのプレッシャーがかかります。しかし、実際に受験をしてみて自分が感じたことは、この試験は自分の実力通りの点数が出る試験であると感じました。
二年目の受験は合格するつもりだったのですが、いま一つ実力が足りていないと思っていました。その年の公開模試も最高でB判定しか出ていませんでしたし、正直自分の中ではまだ少し実力は足りないてないかなと思っていました。その結果午前午後ともに基準点に一問ずつ届かないという結果になってしまったのですが、正直その結果には自分で納得できましたし、自分はまだもう一段階レベルを上げなければこの試験には受からないのだと実感しました。
三年目は、公開模試でも合格推定を3回くらいもらうことができ、自信を持って試験に臨みなんとか合格することができました。
したがって、この試験は、合格レベルの実力をつければ合格できる試験だと思います。合格レベルに達するためにはやるべきことは担当講師が示してくれますので、言われたことをやり、継続して勉強をし続ければ誰でも合格レベルに達することは可能だと思います。
これから司法書士として働くにあたって
実務家としてやっていくためにはまだまだ法律以外にも学ばなければならないことが沢山あると思いますが、今は受験勉強を始めた頃と同じくらいやる気に溢れています。早く一人前の司法書士になるために、LECで学んだ事を元にして、様々なこと吸収していき、街の頼れる法律家になれるよう努力していきたいと思います。
これから司法書士試験合格を目指す方へ
この試験は一つ一つの論点はそこまで難しいものはありませんが、試験範囲が広大で一通り勉強するだけでもかなりの時間を要します。一通り学習し終えても最初のころにやった部分は忘れていたことも結構あったので、何度もくじけそうになりました。しかし、諦めずに継続して勉強していけば自分のものにしていけますので、最後まであきらめず頑張ってください。
また、今後会社法や民法の改正が控えていますので、これから学習を始める方は最初から改正後の法律を学習することもできるかと思いますので、チャンスは十分にあると思います。