H・N さん(25)
諦めないことが大事です
受験回数 | 4回 |
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出身大学 | 明治大学 政治経済学部政治学科 |
受講講座 | 2013年合格必勝講座フルパック 2014年精撰答練レギュラーパック |
司法書士を目指した理由・きっかけ
私が司法書士の勉強を始めたのは、その頃大学2年生の秋でしたが、ちょうど1学年上の学生たちが就職活動を開始していました。そういった就活生のために大学が催していた講演会で、司法書士の方のお話を伺ったのがきっかけでした。そこで初めて「司法書士」という資格の存在を知ったのが、私の司法書士への挑戦の第一歩です。私は小さいころから、人の役に立つ仕事ができるスペシャリストである法律家に対する漠然とした憧れを持っていました。そして多くの人がそうだと思いますが、私が法律家としてイメージしていたのは弁護士でした。しかし私が選んだのは司法書士でした。なぜ弁護士ではなく司法書士なのかというと、司法書士が私の目指す法律家のイメージにより近かったことが挙げられます。予備校の資格説明会で伺ったのですが、弁護士は、何かトラブルが発生してから依頼します。弁護士の主要業務である訴訟がまさにそうです。逆に司法書士は、登記のスペシャリストですが、登記は不動産の取引や会社の設立など、トラブルではなく普通の社会生活で発生してきます。普通の日常で人の役に立てる、それが私が抱いてきた法律家のイメージでした。
LECを選んだ理由、および講座を選んだ理由
私がLECで勉強したのは、3回目の受験からです。2回目までは大学がある東京で一人暮らしを続けながらの挑戦でしたが、合格できなかったため、札幌にある実家に転居して、勉強を続けようと、学習経験者向けの講座を探したのがきっかけでした。札幌に校舎のある予備校を全て調べましたが、LEC札幌本校の臼杵先生の生クラスが一番自分に合っていると感じ、LECに決めました。
また、講座の内容や先生以外にも、LEC札幌本校は職員の方々の対応も明るく親切で、かつ他の予備校よりも活気があり、司法書士の講座にも力を入れていると感じたのも、LECを選ぶ理由になりました。
役立った学習経験者向け講座
私が取っていたのは、臼杵先生の「合格必勝講座」ですが、これは本当に私を合格に導いてくれた講座だと思っています。
まず、学習経験者向け講座で、生クラス(生講義の通学クラス)に通えるというのが大きなメリットです。入門講座が終わり、一通りの知識が揃った受験生にとって、最大の敵はモチベーションの低下だと私は思います。生クラスに通うことで、常に生で先生の激励や学習経験者がその時期にすべき勉強について聴くことができます。
私の場合は、それだけで元気よく勉強が続けられるようになりました。講義は毎週日曜日のみでしたが、初学者と違って、自分で勉強することは出来るので、週一のペースはちょうどよかったです。週に一回、先生のお話を生で聴いて、受験生仲間と話をするだけで、翌日からの一週間分のやる気をチャージ出来ました。また、私は大学卒業後アルバイトをしていただけでしたが、フルタイムでお仕事を持ちながら勉強されている方でも、日曜だけなら生クラスに通う時間も取れるかと思います。
そしてモチベーションの維持さえ出来れば、総勉強量の多い学習経験者は受かる可能性が高いと思います。だから、学習経験者こそ、生クラスに通うことをおすすめします。
LECの答練・公開模試について
LECの精撰答練は非常に役に立ちました。
精撰答練[実力養成編]からの受講をおすすめします。
精撰答練[ファイナル編]は時期も本試験に近づいてきますし、難易度も上がります。また、事前に出題範囲が分からないので、ペースメーカーというよりは、本番を見据えて時間配分の訓練をするために利用すると非常に便利です。
大学生活との両立について
私は大学在学中から司法書士試験の勉強をしていました。しかし、正直に言って在学中はしっかり勉強できていませんでした。勉強に集中していなかったのは、自分の甘さが最大の原因です。大学2年の秋に勉強をしていましたが、私の出身大学では、3年から校舎が変わり、ゼミに所属して専門的な勉強が始まります。そのあたりから大学の勉強が急に忙しくなり、通学時間も大幅に増えて、司法書士試験の勉強がだんだん疎かになってしまいました。
しかし大学生活というものは、何かと誘惑も多いものです。よほどの覚悟がないと在学中に司法書士試験の勉強をしっかりやり抜くことは難しいと思います。そして学生のうちにしか出来ないことが試験勉強のせいで制限されるのも事実なので、在学中に司法書士を目指すかどうかは、よく考えて決断すべきだと思います。
ただ、私自身は在学中に合格するつもりで司法書士試験の勉強を始め、結局卒業後も2回落ちたにも関わらず、在学中から司法書士を目指してよかったと思っています。実際に合格して思いましたが、たとえ当初の目標通り在学中に一発合格できなくても、合格は合格です。また、司法書士合格者としては、20代半ばはまだまだ若いので、これからいくらでも経験を積ませていただけます。大学在学中の時間は貴重ですが、今回の合格はそれを差し出しただけの価値のあるものだと思えるから、後悔はありません。
これから司法書士試験合格を目指す方へ
まず間違いなくどんな方にとっても司法書士試験の勉強は大変です。もうすでにこの勉強を開始されている方も、これから勉強をしてみようと考えておられる方も、それぞれ壁にぶつかることがあると思いますが、諦めないことが一番大切だと私は思います。
その次に合格に必要なのは、絶対的な勉強量です。他の受験生とは比べないでください。しかし同時に余計なことをたくさんやって勉強量が多くても意味がないので、基本の条文・テキスト・過去問・講義からは離れずに勉強してください。
そしていま私が書いたようなことは、予備校の講師の方が必ず受験生に伝えてくれるものです。先生のやり方や癖が合う、合わないというのはあると思いますが、どの先生も合格に必要なことを必ず教えてくれます。あとは受験生の方が、それを素直に聞き入れて行動に移せるかどうかの問題です。ですから、それぞれご自分に合った先生を見つけて、その方の言うことを素直に聞いていただければ、必ず合格できます。
偉そうなことを書いてしまいましたが、私自身は上に書いたようなことを実践できてなかったからこそ、受かるまでに4回も受験してしまいました。初学者向け講座中は復習もろくにせず、ただ講義を聴いているだけ。それも、インターネットで欠席した分の講義が見られる制度付きの生クラスだったので、真面目に校舎に足を運ばず、講義のスケジュールから大幅に遅れながらWeb受講していました。
当然ながら、1回目、2回目の受験では、箸にも棒にもかからないひどい点数(例えば2回目では午前択一17問、午後14問しか取れていません)でしたし、勉強の仕方もよく分かっていませんでした。3回目でやっと基準点を超える点数が取れるようになり、勉強も戦略的に出来るようになってきました。
こんなひどい受験生でしたが、唯一、諦めることだけはしなかったので、今回の合格があると思っています。やはり、諦めないことが合格には一番大事なことだと思います。
決して諦めないこと・絶対的な勉強量を確保すること・講師の先生の言うことを素直に聞くこと。これらに気をつけていただければ、きっと合格は付いてきます。頑張ってください。