2022年度 合格祝賀・交流会

佐藤 純通先生

日本司法書士会連合会
名誉会長

令和4年度の司法書士試験の合格者の皆様、誠におめでとうございます。
一先輩司法書士として、皆様が司法書士の世界に参入されますことを、心から歓迎致します。

今年は、明治5年に、近代的司法制度を創設するために、国家の裁判官、検察官とは別に、民間の法律専門職を設けるため、「司法職務定制」（太政官布告）において、「證書人、代書人、代言人」の司法三職が制定されて司法書士の起源の「代書人」が、誕生してから、ちょうど150周年に当たる、記念すべき年でもあります。
その後、詔書人が公証人となり、代言人が弁護士となり、代書人は、その後、大正8年に、「司法代書人」となり、昭和10年に、「司法書士」と名称が変更されて、現在に至っております。弁護士、公証人と同じ起源を有する法律家であります。

司法書士の、専門業務のうち大きな部分を占めているのは、明治14年に始まった登記法による、不動産登記に関わる専門家としての役割でありますが、現在では契約時から決済時まで様々な場面で法律専門家として関与して権利の移転等の同時履行を安全確実に確保するという重要な役割を担っております。
また、会社・各種法人の登記業務に関連して、企業の法務顧問や、各種契約書のリーガルチェック等の企業法務を担う業務も大きく広がってきております。
また、平成14年の法改正により、簡易裁判所の訴訟代理権を獲得したことにより、裁判外でも身近な様々な生活紛争を解決する法的支援業務も重要な業務分野となっております。
最近の、超高齢社会における、成年後見業務はじめ、民事信託支援業務や、相続対策として遺言作成支援業務、遺言執行者受託業務、遺産承継業務等々の業務分野が、社会から大きな需要が急増しております。
司法書士は、弁護士の代理人型業務とは異なり、紛争予防業務を主に担う支援型の法律専門職であるという点に、大きな特色があり、市民のために権利擁護を実現することが使命でもあります。
今後、AIの発展により様々なデータ収集分析はますます進むでしょうが、それらは、依頼者へ適切な選択肢を提供するための手段として大いに活用できる有用なものですが、最終的な選択は、依頼者本人にあるわけですので、司法書士は、依頼者の法的選択に、適切な助言を行い権利擁護を実現する専門の法律家として活躍する場面が大きく期待されるところです。
これから、司法書士になる皆様が、社会からの法律家に期待される要請に応えて、自由で公正な社会の形成に寄与するという使命を全うされますことを祈念申し上げ、お祝いの言葉とさせていただきます。

山田 晃久先生

一般社団法人全国サービサー協会 副理事長
司法書士法人山田合同事務所 代表

司法書士試験合格、誠におめでとうございます。
今シーズンのプロ野球で、史上最年少22歳での三冠王、日本人歴代最多56本塁打と大活躍したヤクルトスワローズの村上宗隆選手。
若い彼がシーズンを通じて示し続けた責任感には、記録以上に驚かされました。リーグ優勝の瞬間、球界のスーパースターでキャプテンの山田哲人選手が、村上選手にハグをされた瞬間に堪らず号泣したシーンは、あの若い村上選手がその責任感でチームの柱となり続けて来たことを表していました。
一昨年の司法書士法改正で、司法書士に使命規定が創設されました。司法書士に最も大切なものは責任感、そしてコンプライアンスです。みなさんは合格されたばかりですが、国民の権利を擁護し、自由かつ公正な社会の形成に寄与することを使命とする法律事務のプロとして、責任感とコンプライアンスを備えた司法書士になってください。

磯島 良彦先生

磯島司法書士法人 代表司法書士

司法書士試験合格者の皆様
合格おめでとうございます！最後までよく頑張られましたね。
いよいよ資格者として第1歩を踏み出します。この先も実務に必要な知識の勉強は続きますが、仕事・報酬につながる勉強ですので受験勉強とは全く違う醍醐味があります。
業界的にも厳しい状況下にありますが、それは、どんな仕事でも同じだと思います。強い気持ちで乗り切って欲しいと思います。いずれは独立開業を目指しておられる方が多いと思いますが、既存の常識に捕らわれず自分の信念を持って良い先生、良い経営者になってください。
皆様のご活躍をお祈り申し上げます。

俣野 裕哉先生

京都青年司法書士会 会長

西岡 伸介先生

大阪青年司法書士会 会長

令和4年度司法書士試験最終合格おめでとうございます。
まずは試験勉強お疲れさまでした。
合格したことで見える世界が変わる方も多いと思います。
ご家族、仲間とともに皆様が、良き道を選択して進まれることを祈念しております。