更新日:2022年2月18日
自分が一生懸命取り組めることが仕事になる、
行政書士資格は最高のツール
大槻美菜行政書士事務所
Ootsuki Mina 大槻 美菜 さん
2008年合格(2010年登録)
大槻美菜行政書士事務所 代表行政書士。
オフィス | 東京都渋谷区代々木1-37-7-601 |
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TEL | 03-6457-8524 |
URL | http://www.confidante.biz/ |
office@confidante.biz |
法人設立業務を軸に、診断士資格を活かして経営コンサルティングも手がける
「私は法律家というより、1人のビジネスパーソンという意識で業務に取り組んでいますが、その意味でも行政書士資格は最高のツールだと思います」
中小企業診断士でもある大槻美菜さん。その業務領域は、主に法人の設立と支援だ。メインは行政書士としての法人設立業務。設立支援、経営に関する助言やサポートも行っている。
大槻さんは法学部出身だが、特に卒業後は法律の道へは進まずに、広告関係の会社に入社した。その後、転職などもして充実した日々を送っていたが、「自分のスタイルで働ける仕事がしたい」という思いが強くなり、資格取得を検討。そのときに思い出したのが行政書士だった。
起業する経営者の思いやビジョンを聞けるのが刺激に
行政書士という資格を選んだ理由を「独占業務があり、働きながらでも目指せる資格であったこと。独立するうえで‶労力対効果の良さそう”な資格だと思いました(笑)」と話す大槻さん。
1年ほど働きながら、出勤前の1時間と帰宅後の数時間や休日を使って勉強を重ね、合格を果たす。しかし、登録したのは1年後。行政書士業務の中でも何を自分の仕事にするべきか決められず、なかなか登録できずにいた。「自分が何に向いているのかも分からなかったし、合格して改めて考える時間でした」。
決断したきっかけは知人からの仕事の依頼が来たこと。この依頼がその後の指針となる。それが「法人設立業務」だった。
大槻さんは書類作成などの手続きをするだけでなく、経営者や創業者の方々と、面と向かって話をする時間を大切にしてきた。そうして経営者の思いやビジョンを聞くことは、その後の提案、支援など次のビジネスのヒントになり、何よりも大いに刺激になった。
こうして多くの経営者と向き合う中、企業支援の一環として、知的資産経営※に関心を持つ。そして「支援するにはしっかりとしたコンサルティング知識が必要」と、中小企業診断士の資格をめざすきっかけともなった。
※技術、人材、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の、目に見えにくい隠れた強みを見える化し、法人固有の資産として活かしていく経営手法。
行政書士は‶労力対効果の高い”資格
法人設立から経営支援へ業務を広げている大槻さん。自身の経歴を振り返り、行政書士の仕事について語る。
「行政書士の資格を持っているからといって、行政書士業務の中で何をしよう?という順番で考えてしまうと、自分の仕事の可能性が狭まっ てしまうような気がします。まずは自分が一生懸命取り組めること=好きなことを仕事にする、という視点で考えるのが良いのではないかと思います。行政書士は、俗にその業務が1万種以上あるとも言われており、仕事の幅がおそろしく広いので、きっと自分に合った仕事が見つかるはず。そういう意味でも、(試験勉強の)労力対効果が高い資格だと思います」
開業して5年。「私にとって法人設立業務を通じた経営者との交流は面白く刺激的。相性がいいのかなって思います。やるからには自分の個性を活かしてお客様の期待に応え、ビジネスとしても勝っていきたいですね」と語るその表情に、1人ひとりのお客様と向き合い、自らの事業領域をつくってきた‶ビジネスパーソン”としての自信が感じられた。
「一人のプロとしてお客様と向き合うことができる今は、会社員時代とは、人との出会い方が変わってきて、とても充実しています」と話す大槻さん