キャリアを積まれてきた方が資格を取得するということは、自分のキャリアを客観的に証明する意味合いが強くなります。その意味で、現在のキャリアとの関連性は重要なポイントでしょう。
また、現在のキャリアとの関連性が低くとも、資格としてのステータス(希少性、難易度、専門性)が高い場合も大きな意味を持ちます。特定の分野においてキャリアを持つ方が、関連度の低い業種に転職を希望する場合には、経験のない業務に対応できるのか、転職を希望する会社に相応の信用を示すことが必要となり、その際に資格としてのステータスは、社会的信用として機能するからです。
行政書士は合格者のほとんどが社会人です!
平成25年度合格者の年代別の割合は、30代が最も多く35.9%、続いて20代の27.9%、その次が40代の21.9%となっています。 この結果をみると、社会人としてキャリアを積まれてきた年代の方が多く合格されていることが分かります。
※一般財団法人 行政書士試験研究センター「試験結果分析資料」より
社会人としての行政書士資格の生かし方
Point 01
企業が求めているコンプライアンス能力が身につく
コンプライアンスとは法令遵守という意味です。
社会の多様化が進むにつれ、企業でも様々な紛争がおこります。
このような時代に求められるのは、 紛争を合理的に解決できる能力を持った人材です。
紛争を合理的に解決するためには共通のルールが必要となってきますが、そのルールが法律知識なのです。
このようなコンプライアンス能力の基礎となる法律知識を行政書士試験で身に付けることができます。
そのため、行政書士試験は就職、転職や管理職への昇進を考える人の強い武器となります。
Point 02業務範囲が非常に広い
行政書士の業務は、数千〜数万種類あるといわれています。
許認可申請業務や契約書作成業務といった伝統的な業務だけでなく、まだまだ開拓されていない分野も多数存在しますから、業務の可能性は無限です!
さらに、今まで経験し、積み重ねてきたスキルに+αとして法律が加わることで、あなただけの強みとなります。
行政書士の仕事は、扱うことのできる業務範囲が非常に広いため、努力と才覚によって実績を伸ばしていくことが可能です。その広範な業務範囲の中から自身の専門分野を深め、また他の行政書士と連携を図っていくことで、可能性はいくらでも広げていくことができます。
Point 03全国どこでも独立開業が容易
行政書士は、他の資格と比較しても独立開業が比較的容易な職種です。ですから、合格後、町の法律家として、地域に貢献する行政書士として活躍できます。また、独立開業にあたり、特に高価な機材などをそろえる必要がなく、パソコン、ファックス、電話、コピー機といった程度の設備で開業できます。
自分の選んだ場所で自分の選んだ業務を行うことができる。そのことについて誰にも指図を受けることはありません。まさに自由なのです。そして、それは自分自身の能力・経営判断・人格が直接問われる実力主義の世界であることも意味しています。実力主義ですから、努力に比例した成果を得ることができる。これほどやりがいのあることはないでしょう。