- 目次
- 2023(令和5)年度 行政書士試験 合格基準点・配点
- 2023年度 行政書士試験概要
- 受験資格
- 試験日時
- 試験科目
- 受験・合格者データ
- 合格率の推移
- 2023年度 行政書士試験の講評
- 結果分析
- 行政書士試験に合格した方
- 今後のスケジュール
- 行政書士登録をするか否か?
- さらなるチャレンジを考えている方
- 行政書士試験で悔しい結果の方
- 講師からのコメント
- 2024年(令和6)年度試験スケジュール
2023(令和5)年度
行政書士試験
合格基準点・配点
令和5年度 | 令和4年度 | |
---|---|---|
受験申込者数 | 59,460人 | 60,479人 |
受験者数 | 46,991人 | 47,850人 |
受験率 | 79.03% | 79.11% |
合格者数 | 6,571人 | 5,802人 |
合格率 | 13.98% | 12.13% |
合格者平均得点 | 197点 | 197点 |
2023年度 行政書士試験概要
- 受験資格
- 年齢、学歴、国籍等に関係なく、誰でも受験可能
- 試験日時
- 2023年11月12日(日)
- 試験科目
-
試験科目 出題内容と対策のポイント 問題数 配点 合計 5肢択一式
(1問4点)多肢選択式
(1問8点)記述式
(1問20点)①行政書士の業務に関し
必要な法令等基礎法学 幅広く出題される
(法制史や司法制度改革、
法律用語の知識など多岐に及ぶ)2問 8点 46問
[244点]憲法 判例と条文の知識が出題の中心 5問 1問 28点 民法 事例問題を処理できるかが
合否のターニングポイント9問 2問 76点 行政法 判例と条文の知識が出題の中心 19問 2問 1問 112点 商法・
会社法条文知識が出題の中心 5問 20点 ②行政書士の業務に
関連する一般知識等政治・
経済・
社会幅広く多岐にわたり出題される 8問 32点 14問
[56点]情報通信・
個人情報情報用語や情報セキリュティ用語、
個人情報保護法などから出題される3問 12点 文章理解 国語の長文問題が出題される 3問 12点 合計 54問 3問 3問 300点 60問 216点 24点 60点 - 受験・合格者データ
-
■年齢別構成比 2023年度 2022年度 受験者 合格者 受験者 合格者 10歳代 573人 47人 570人 56人 20歳代 7,599人 1,286人 7,810人 1,178人 30歳代 9,491人 1,693人 10,117人 1,611人 40歳代 11,954人
1,736人 12.430人 1,513人 50歳代 11,311人 1,295人 11,138人 1,058人 60歳代 6,063人 514人 5,785人 386人 合計 46,991人 6,571人 47,850人 5,802人 ■男女別構成比 2023年度 2022年度 受験者 合格者 受験者 合格者 男性 31,640人 4,636人 32,627人 4,296人 女性 15,351人 1,935人 15,223人 1,506人 合計 46,991人 6,571人 47,850人 5,802人 - 合格率の推移
2023年度 行政書士試験の講評
結果分析
1.2023年度試験の結果
行政書士試験研究センターの発表によりますと、受験者数は46,991人、合格者は6,571人となり、合格率は13.98%となりました。
2.データから見る行政書士試験
まず、合格者数ですが、2018年度は4,968人、2019年度は4,571人、2020年度は4,470人、2021年度は5,353人、2022年度は5,802人と推移してきました。2023年度は、前年と比較して大きく増加し、6,571人となりました。
合格率でみると、2018年度は12.7%、2019年度は11.5%、2020年度は10.7%、2021年度は11.1%、2022年度は12.13%でした。注目の「2023年度」は13.98%となり、前年と比較して合格率は約2%弱上昇しています。
合格率が前年より上昇したのは、法令の問題、とくに行政法・民法の問題の5肢選択式の正答率が高かったことがあげられるでしょう。行政法19問のうち、正答率が50%を超えた問題が16問、民法9問のうち正答率50%を超えたのが8問と、行政書士試験の学習のメインであるこの2科目で得点を伸ばせたことが合格率上昇に繋がったと考えられます。
3.2023年度行政書士試験の講評
2023年度試験の本試験問題を正答率の観点から分析すると、正答率50%以上の問題を全て正解すると176点に達します。記述を除いて、択一と多肢選択の問題でこの得点ですから、記述で4点取れれば合格ということになり、前年と比較して合格率が上昇したと考えられます。
行政書士試験に合格した方
今後のスケジュール
行政書士登録完了までには書類の準備・申請・審査を含めて大体1ヶ月半〜2ヶ月程かかるとされています。
登録には「合格証」が必要となるため、最短でも1月下旬の合格発表後から準備が可能となります。そのため、年度初めとなる4月開業を目指して準備するのが一般的とされています。
行政書士登録の流れ
申請から登録完了までおおよそ1ヶ月半〜2ヶ月程度かかるといわれています。
行政書士登録をするか否か?
行政書士試験に合格等し、行政書士の有資格者になれば、登録手続きをすれば、いつでも行政書士として活動できるようになります。この点、行政書士登録だけして、日中は会社員として仕事をし、土日祝日などの週末だけ行政書士活動を行うという方法もあるでしょう。
しかし、会社員の方が行政書士登録する際に、気をつけなければならないことがあります。それは、会社のルールで兼業が禁止(副業が禁止)されている場合です。このような場合には、もし黙って登録すれば、会社からの懲戒責任の追及があるかもしれません。会社員の方が登録される場合には、会社のルールを前もって確認しましょう。
さらなるチャレンジを考えている方
行政書士試験で学んだ知識や合格体験を活かして、他の法律系資格の取得にチャレンジしてみませんか?
行政書士は街の法律家といわれ、様々な業務ができることが強みといわれています。そんな行政書士の資格と合わせて司法書士や社会保険労務士、宅建などの他士業の資格を取得することで、今後、独立開業した際に業務の幅が広がるでしょう。
行政書士試験で悔しい結果の方
講師からのコメント
試験で不合格だった皆さん、2024年度の受験をやめるのも、やるのも自由です。やめる場合もやる場合もそれぞれに理由があるでしょう。自分の人生ですから、自分で十分に考えて結論を出してください。そして、もし今年も受験するということを決めたのなら、まず2023年度の試験の結果を分析してください。おそらくは、基礎学力の不足、という理由がでてくるのではないでしょうか。その失敗したことを次回の試験に生かしましょう。失敗は財産です。失敗した原因を解明し、2024年度の試験に役立てましょう。本試験を1回体験できたことは現場の雰囲気を体感できたという点でとても貴重な体験をしたと思いましょう。次回の試験は皆さんが合格する番です。
2024年(令和6年度)
試験スケジュール
試験公示 | 令和6年7月8日(月) |
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願書配布・出願 | 令和6年7月29日(月)〜8月30日(金) |
試験日時 | 令和6年11月10日(日)午後1時〜午後4時 |
合格発表 | 令和7年1月29日(水) |
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この記事の監修者は
にとべ わたる 二藤部 渉 LEC専任講師
生年月日 | 1972年10月3日 |
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最終学歴 | 駒澤大学 法学部 法律学科 |
合格率2.89%だった平成15年行政書士試験に合格し、平成17年にとべ行政書士事務所を開業し、開業とほぼ同時にLEC行政書士講座の専任講師となる。技能実習制度に関わる業務を中心に展開しています。趣味はフットサル、ゴルフ、ゲーム、ガンプラ作成。パグ好きです。