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2022年度合格
藤岡 将さんの合格体験記

合格者

「予備試験受かっているから司法試験もなんとかなるっしょ」→舐めているとかなり危険

藤岡 将 さん

年齢 36歳
大学 東京大学(理系学部)卒業
受験資格 予備試験合格
予備試験合格時 社会人
LEC受講歴
  • 入門講座が含まれるコース(入門講座・論文基礎力養成答練等)
  • 司法試験対策コース等

※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。

法曹を目指したきっかけ

祖母の相続登記をきっかけに司法書士の業務に興味を持ち、LECに大変お世話になり数年前に司法書士の試験に受かることが出来ました。司法書士合格後、司法書士が簡裁代理権を得る為に必要な研修(特別研修)の受講を検討したのですが、研修のスケジュールが仕事との両立が困難であったため(その間は無職に→生活できない)、どうしようかな、と悩んでいました。そんな或る日、LECの司法書士合格祝賀会で貰ったパンフに、「この勢いで弁護士もどうでしょう、今なら特別キャンペーン、受講お待ちしております」というパンフがあり、面白そうだから受講してみようかなと思ったのが直接的なきっかけでした。また現在従事している仕事が先行き不透明(参入者が急増していて、需給バランスが近い将来に崩れる)といったことや、日々仕事していて「この業界内では、(例えば)行政からの指導に関し、『……』と言われていて皆それを信じているけれど、法的評価として本当にそうなのかな」といった疑問が複数あったのも、法律を勉強してみたいな、と思うきっかけでした。

LECを選んだ理由

直接的な理由としては、司法試験:予備試験の勉強でLECにお世話になったから、予備試験:前述の通り、LECが司法書士合格者向けの予備試験プランを提案していたから、が挙げられます。とは言いつつも、実際どちらも受講するにあたり、他の予備校も比較したのですが、当然運営会社が違うので色々なカリキュラムがあり、違いを詳細に比較するのも面倒(その時間を使って勉強した方がいいよね)だし、また司法書士試験(や予備試験)でLECを受講して大満足だったので、「今回もLECでエエか」と深く考えることなくLECに申込みしました。結果として予備試験も司法試験も大満足でした。予備校を迷っている時間が勿体ないので、何処でも良いので(LECの合格体験記でこう書くのは失礼なのかも知れないが)申し込んで早く勉強を始めましょう。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

フルタイムの仕事をしているので、過去の司法書士試験や予備試験でも会社や家族に大変協力して貰っていました。今回もまた幸運なことにどちらも試験に向けて多大なる協力をしていただけました(大変ありがとうございます)。このように前提として運が良かったのですが、さらなる時間活用としては、仕事している点を逆に活用して、お金で解決できることはお金で解決する、例えば「高速代を払って移動時間を節約」、「お店に行く時間勿体ないので通販で何でも買う」、「銀行や役所などへの申請などの書類のやりとりは、可能な限り(電子申請や)郵送を使う」などを駆使して時間を作り、その時間で寝たり勉強したりしていきました。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

失敗したことは、予備試験と同一になってしまったのですが、(地方部在住ということもあり)通信コースだったので、勉強の予定を進めることが出来なかった点です。私は意志が結構弱いので、「今日は眠いから勉強する前に先に90分だけ寝よう」→起きたら朝、のようなことが多々ありました。東京在住、大阪在住のように通学で受講出来る人は通学した方がより良いな、と思いました。成功したこととしては、楽観的な性格も有り、「ちゃんとLECの講座受けているし、予備試験経由の受験生の合格率高いから、勉強の予定進まなかったけどなんとかなるでしょ」と緊張せずに済んだ点です(直前期除く)。独学で頑張る人も居ますが、やはりそこは試験のプロで実績も有る資格予備校に通った方が安心感は半端ないですね。

LECの講座の良かった点

入門講座&論文基礎力養成答練

入門講座の良かった点ですが、まず授業のテンポが良かった点です。田中先生は理解に必要な事柄を簡潔にまとめて説明し、且つ論文式試験で直接は出ない分野(たとえば、民法の多数当事者間の債権債務関係や刑法総論の国外犯など)はスキップし、その分で生まれた時間的余裕で、初学者が理解しづらい場所や論文式試験での頻出箇所を集中して解説、という形が良かったです。入門講座受講生には7summitsという教科書が配布されていて、そちらに網羅的に記述されているので、先生が説明をスキップした部分は7summitsを自分で読んで補完出来ます。本を使った学習と講義を使った学習の配分具合が絶妙で良かったです。次に、先生は理解を助けるための具体的事例や喩え話、たとえば「『モネ』とカタカナでサインされた、(伝)ピカソの絵」、「離婚後に子供に会えない父ちゃん」、「パトカーに無理矢理押し込められる被疑者」、「お遍路強盗とスナック強盗(どちらも刑法総論の有名判例)の似ている点と違う点」など多数、が絶妙且つ強烈なエピソードで、無味乾燥になりがちな法学の論点が記憶として確実に定着する助けになりました。論文基礎力養成答練ですが、答練で出題される問題は前の回でそのままの問題で解説講義が行われていて、つまり答案を書く内容は既に学習済みな段階で答練に臨む形式です。当然「楽勝やん」と感じられ、且つ答案作成中は「結構いけてるんじゃね」と思えてくるわけです。その後で解説講義、しばらくして添削内容返却なのですが、自分の体感と客観的な結果がかなりズレること(実際、予備試験や司法試験本番でも結構ずれました)や、「分かっている」と「書ける」が実はとてつもなく隔たりがある、といった点、また「字が汚いよ」、「段落分け方法が標準的な作法から外れているよ」といったアドバイスが貰えたのがすごい良かったです(添削無ければ気付かないまま)。

合格答案作成講座

予備試験講座1年目にインプットした学習内容を踏まえ、学習用に改題された過去問を多数学習していく講座でした。良かった点としては、1年目に学習した内容は結構深い内容まで含まれているのですが、その重み付け(実際の論文式試験では何処まで知っていれば良いか、一方どの内容は枝葉末節か)、その内容を論文式試験での使用に向け再構成するとどうなるか、といった内容で、2回目の学習は「11回目の繰り返し」ではなく「メリハリを付け、且つ実際的に」と新たな学習になっていた点です。また、田中先生が答案構成を講義中にリアルタイムで作成してくれるのですが、問題に対しどう構成すれば、(時間制限無制限で作り上げた模範解答では無く)合格レベルの答案が書けるか、というのを直接目撃することが出来たのがとても役立ちました。要は目撃した内容を会場で再現出来れば合格答案を書ける訳です。また、先生は2011年からの予備試験を受験生として実際に経験しているため、「実際の予備試験であれば、此処から先は受験生には思いつかない。従って此のテーマがもし出題されるとしたら誘導がこんな感じで付くはず」、「模範解答はここまで完璧に書いているが、実際の受験生は合格レベルの人でも此処までは書けない。実態としてはこの程度でも余裕でA-B評価」と言った実際的なアドバイスが得られるのは良かったです。そのアドバイスによって、必要以上に「論文試験怖いなー」と思わないで済んだのは大きかったです(私は法学部出身ではないため、その相場観が全くない)。

矢島の速修インプット講座

予備試験合格後、まず此の講座を受けたのですが、正直に白状すると予備試験経由の司法試験合格率の高さ(令和3年で93%)から、この講座を受けるまで「予備試験の勉強それなりだったから司法試験なんとかなるっしょ」などと舐めていました。しかし此の講座を受け始めて数分で「似ているけど実はこの2つは違う試験だな」と思いました。要求される理解レベルが予備試験の発展版、且つ「なんとなく此の論点知っていてこんなこと書けば良いんでしょ」では不十分で理論的な裏付けも必要になるという訳です。この講座の良かった点は、まず矢島先生作成のテキストがかなり作り込まれている点です。講義では授業の時間は有限のため重要な点だけ扱います。有り難いことに先生が既に「重要度ランク」をテキストに記載してくれているので、全体の中で各項目がどのくらいの「重さ」があるかが分かり、またテキスト自体は講義の内容を超えて網羅されているため、入門講座の7summitsと同様、先生が講義で扱わなかった部分も併せてテキストを読むと全範囲が網羅できるようになっています。また、先生の講義では、「なんとなく」を排し、例えばなぜ判例は通説と異なる結論になったのか、似たような事件に対して何故判例は結論が分かれたのか、学説で対立する2つの説の対立点は何処か、といった点に対して理論面の裏付け、また論点によっては「最近の**誌の著者**先生の記載によると、最近のトレンドとしてこのような理論があり、それが表出してこのような結論になっているのではないか」といった先生の分析が扱われており、「なんとなく」を排して理詰めで考えていくという体験がすごい新鮮でした。合格後に振り返って考えてみると、この理詰めで考えるという方法によって、「試験会場での再現性」というか、所謂「試験の運」みたいな要素を極力小さく出来たのかなと思いました。

矢島の論文完成講座

まず予備試験の問題などを「補強問題集」で扱い、その後「メイン問題集」で司法試験過去問を新しい順に解いていく、という講座でした。良かった点としては、公表されている当該年度の出題趣旨、採点実感から矢島先生が採点者の判定ポイントを逆算し、実際の試験時間から現実的にはこのようなルートで書いてみたらどうだろうか、と「時間お手軽・守りコース」「高得点狙いだが時間掛かる・攻めコース」のように複数パターンを先生が提示してくれた点です。正直、受験生が自ら採点実感や出題趣旨を読み込むというのは結構困難であり(授業中、先生は「自分でもちゃんと採点実感読むんだよ」と仰っていましたが私は可処分時間から全く出来ませんでしたスミマセン)、その点を先生が補完して解説してくれたのはとても役立ちましたまた、巷ではアウトプット学習として「模範となる解答が呈示され、学習者は其れを写すor読み込むことで思考パターンを模範解答に寄せていく」という方法が多く行われていますが、(前述の通り、先生もまた現実的な合格答案を提示して下さいましたが)、この講座では「プロのアウトプット結果を写経したり読み込んでも『寄る』かもしれないが、ゼロから作ることが出来るようには絶対にならないし、また初見未見の問題出た場合に対応できないですよ」とのことで、問題を要素ごとに分解し、それぞれの部分を解決するためのインプット講座で扱った知識はどれか、その知識をどのように加工し組み合わせると題意に応えられるか、という学習方法でした。喩えるなら「車を修理するにあたり、使用する修理部品をどう判定するか、部品引き出しの前でどの引き出しを開けるか、どの部品を取り出すか、複数の部品をどう組み合わせるか」をひたすら練習するイメージでした。先生の此の方法は、よくある「丸写しで思考パターン寄せメソッド」に比べると一見迂遠ながら、再現性(同じことを試験会場で出来る確実性があるか)や、初見の問題への対応能力という点では遙かに有利だなと思いました。実際、試験後に振り返ってみると、「あーこれ丸写し法では絶対対応できない小問が幾つかあったな」と思いました。

選択科目総整理講座【矢島の労働法】

矢島先生が開講している選択科目の労働法の講座で、前述の速修インプット講座と論文完成講座の労働法版という感じでした。よく労働法は「覚えること多くて大変」と言われるし、実際その通りだと思いますが、此の講座でも作り込まれたテキストと理詰めで各論点を考えていくインプット、そして「丸写し法」ではなく、再現性を重視した、問題分解→必要な知識の抽出→知識の再確認→組み合わせという方法でのアウトプットでした。インプット→アウトプットの後に更にインプットすると曖昧だった理解が更に深まって良かったです。

法律実務基礎講座

予備試験独自の出題科目である法律実務基礎科目の講座でした。よく「出題パターンは毎年似たり寄ったりなので大したこと無い」と言われがちなこの科目ですが、実は「内容自体は民法民訴刑法刑訴そのものではあるが、出題されたときの問われ方は全く違う」科目なため、気を抜くこと無く学習することが必要かなと思いました。実際に講義編では、過去の出題内容を踏まえ学習する知識が異なる形で再構成されていて、出題に対してどういう知識が必要か、またどのように問われるのかを学ぶことが出来ました。また演習編で答練があるのですが、出題パターンが決まっていながら、実際に書いて、添削して貰った内容を見ると、「自らの思考の癖」で問いと回答がズレてしまっている点、「必ず盛り込むべき内容の欠落」を目の当たりにすることが出来、より良い答案に近づけることが出来るのがとても良かったです。想像ですが、想定よりも成績がかなり良かったため、此の科目はちゃんと勉強していると「頭2つ」ぐらい他の受験生から抜けることが出来、総合点勝負の予備試験ではかなり有利になるのかなと思いました。

今後の抱負

無事司法試験に受かることが出来て良かったです。現職が法律と全く関係ない職業なので、色々忘れないうちに修習に行こうかなと思い、今年修習に行く予定です。とにかく無事に修習を終了させたいなと思っています(二回試験が普通に怖い)。また修習終了後にどのような仕事をするか現時点では未定ではありますが、どのような仕事に就くのであれ、お客さんに「最終的には良かったのね」と思って貰えるような仕事したいなと考えています。

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