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2019年度合格
樋田 早紀さんの合格体験記

合格者

ありがとうございました

樋田 早紀 さん

年齢 27歳
大学 神奈川大学(人間科学部)卒業
受験資格 予備試験合格
予備試験合格時 民間で働く社会人(アルバイト含む)
LEC受講歴
  • 入門講座が含まれるコース(入門講座・論文基礎力養成答練等)
  • 司法試験対策コース(矢島講師担当講座・論文パーフェクト答練・全国公開模試等)
  • 矢島の速修パック
  • 矢島ゼミ

※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。

法曹を目指したきっかけ

社会的弱者の支えになる仕事がしたいと思ったためです。小学生の頃に弁護士になりたいと思っていた時期もありましたが、その後、学生時代を経て、自分の学力に自信がなかったため、司法試験を目指すことは一切考えていませんでした。しかし、司法書士試験に合格したことをきっかけに目指してみようと決めました。

LECを選んだ理由

入門講座は、司法書士試験の際に受講した入門講座がとてもよかったので、予備試験の講座もLECのものにしようと思い受講しました。速修インプット講座と論文完成講座は、速修インプット講座の無料公開講義を受講してみて魅力を感じたため受講することに決めました。何が何でも1年で合格をしたいという気持ちが強く、そのためには早く全科目の学習を終えられるこちらの講座が自分に合っていると感じました。また、勉強のペースメーカーにしたいという思いから、もともと生講義を受講したいと考えていたのですが、速修インプット講座と論文完成講座の講義時間がちょうど仕事後に通学可能な時間帯に設定されていたこともこれらの講義を受講をしようと思ったきっかけとなりました。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

仕事をしながらの場合、帰宅した後には疲れていてなかなか勉強がはかどりません。
そこで、まずは生講義を受講して、出席だけは意地でもすることを決意して通い続けました。とはいえ、やはり自宅での勉強も欠かせません。そのため、家では、疲れがピークに達した時に、防水スピーカーをお風呂に持ちこんで講義を聴き返したり、条文のCDを聞き流したりするというような勉強方法に切り替え、疲れをとりながらも勉強時間を確保できるように工夫しました。そうすると、その後も疲労具合にもよりますが1〜数時間程度なんとか勉強をがんばれます。これとは別に、朝、始発近くの電車で職場の最寄り駅まで行って近くのカフェで勉強していた時期もありますが、私は夜型タイプなので前者の方に切り替えました。自分のタイプに合わせて勉強スタイルを決めることが大切だと思います。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

短期合格を目指すという視点から失敗したと思うことは、インプットのための学習の手を広げすぎたことです。インプット講座を受講し、何度か復習をした後、全ての科目の基本書を(科目によっては何度も)通読しました。その結果、司法試験の前提となる予備試験では、短答式試験の成績はよかったものの、後の論文式試験で相当苦しむこととなりました。今振り返ると、もっと論文の学習に時間を充てればよかったと後悔しています。もっとも、基本書で学んだ知識が短答や論文試験に生きてくることは当然あるため、基本書を利用することがまったく良くないというわけではなく、ただ、私はメリハリをつけることなく全ページを同じ労力を用いて単に「読む」ことに満足をしてしまったことがよくなかったと感じています。

成功したと思うことは、受験のテクニックを意識して勉強をしたことです。予備試験の受験の時はこのような意識をせず、とにかく努力のみで合格しようとしていました。その結果、予備試験で最も重要だと考えられる論文式試験の成績は、合格者人数459人中329位、合格最低点240点であるところ私の点数は248.11点、さらに途中答案も3通あり、滑り込みでの合格となりました。これにより、努力のみでは足りないということを痛感し、より試験の不合格リスクを減らすために受験のテクニックを重視した勉強法を意識するようになりました。具体的には、問題文をどこから読むか、答案構成はどの場所にどのように行うか、規範の理由づけを書くべきところとそうでないところをどのように峻別するかなど、知識以外の面の改善を意識していました。その結果、司法試験は、論文66位、総合40位という成績で合格をすることができました。このようなテクニックは、先生のアドバイスを受けたり、自分の答案の添削をしてもらったり(又は自分でしてみたり)、上位合格者の答案と見比べてみたりすることにより徐々に身についてくるものですが、右も左もわからぬ初期の段階では先生や身近な先輩等のアドバイスを受けるのがよいと感じました。

LECの講座の良かった点

入門講座

入門講座のよかった点は、初学者でも理解しやすいよう簡単な言葉に置き換えて、わかりやすく説明をしていただけた点です。LECの先生の講義は、難しい知識を噛み砕いて、重要な点は繰り返し説明してくださった点がよかったように思います。
勉強の最初の段階では、まだそれぞれの科目の軸となる知識すら身についていないため、基本書や教材を自分で読んでみてもなかなか内容を理解できず、また、理解に時間がかかってしまい、効率的な勉強ができません。このような段階において、初めての科目でも軸となる基礎知識のインプットを効率よく行うことができ、さらには後につづく自習の効率化を図ることができることが入門講座をとることの最大のメリットだと感じました。

矢島の速修インプット講座

この講座のよかった点は、試験に必要な知識が厳選されており、それを短期間で一気に習得することができた点です。講座自体の全体の時間数は少ないですが、はじめて習う科目でも、重要な知識を中心にていねいに説明してくださるので理解に困ることはありませんでした。細かい知識まで含め長い時間をかけてインプットをすることは、幹となる部分の知識の定着の妨げになることもあり、時に有害となります。また、働きながらの学習の場合、このような勉強方法をとることは現実的に困難です。この点、矢島先生のこの講座は、短い時間で必要不可欠な知識のインプットを重点的に行うことを可能とするものであり、私が合格するための近道となったように感じます。長時間の勉強時間の確保が難しいけれど短期合格を目指す人に特におすすめできる講座です。

矢島の論文完成講座

答案例の質の良さと解説の丁寧さが抜群の講座でした。私は、予備試験の受験生の頃からこの講座をとっていましたが、この頃は、1年目の学習で論文の勉強方法がよくわからなかったこともあり、また短答の学習にも不安があったこともあり、論文を中心に据えた学習をすることができませんでした。しかし、論文を書けなくても最低限この講座だけは受講しきろうと決め、自分だったらどのようなことを答案に書くかということを箇条書きにまとめて簡単に予習をした上で、ひと通り解説を聞き、矢島先生の作成した答案例をじっくりと読みました。その後、予備試験の試験日までに、答案構成をするのみで論文をフルで作成することがほとんどできなかった科目もあります。しかし、そのような科目であってもなんとか答案を一応の形にすることはでき、結果合格をすることができました。試験中、頭に浮かんだのは、矢島先生はどのように答案を作成していたか、ということです。矢島先生の答案は、論証を切り貼りしたようなものではなく、よく考えて作成されているため、とても記憶に残りやすく、かつ良い意味で真似しやすいものでした。そこで試験当日はこれを一生懸命真似して論文を完成させました。司法試験の受験の時は、主に過去問演習のためにこの講座を利用しました。出題の趣旨と採点実感が1冊にまとめられ、しかも随所に装飾が施されており、自分でこれらを逐一印刷して読むよりも格段に効率的に過去問演習をすることができ、この点がよかったと感じています。おそらくこの講座がなければ予備試験とそれに引き続く司法試験をいずれも1回で合格することはできなかったと思います。インプット講座と合わせて私にとって必須の講座だったと感じています。

矢島ゼミ

自分の知識の質を知るのに有益なゼミだと思いました。私は、予備試験の頃から知識のインプットに注力していたため、知識の量は人並みにはあると自己評価していました。しかし、いざゼミで直接質問をされた時には、瞬時に解答ができないこともしばしばありました。論文式試験の現場では、重要かつ基本的な知識に関しては、のんびりと思い出している時間はなく、問題をみて即座に規範等が出てくるような状態にしておかなければなりません。このゼミを通じて、私は、知識の定着が甘いという自分の穴をみつけ、その後の自習の際に勉強方法を修正することができました。また、提出した答案の添削をとても丁寧にしていただけて、自分の答案の良いところ、直すべきところをそれぞれ具体的に把握することができた点も、このゼミを受けてよかったと感じたところです。

今後の抱負

今のところ将来は弁護士になりたいと考えています。特定の業務に限らず幅広く関心をもって様々な事に取り組んでいきたいと思っていますが、特に、社会的マイノリティの人々の相談・支援をする仕事に携わっていけたらと考えています。

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