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2019年度合格
T・Yさんの合格体験記

合格者

社会人は細切れ時間を有効に活用すれば合格できる

T・Y さん

年齢 50歳
大学 早稲田大学(教養学部)卒業
受験資格 予備試験合格
予備試験合格時 民間で働く社会人(アルバイト含む)
LEC受講歴
  • 入門講座が含まれるコース(入門講座・論文基礎力養成答練等)
  • 司法試験対策講座(論文パーフェクト答練・全国公開模試等)

※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。

法曹を目指したきっかけ

私は金融関係の仕事をしており、仕事の中で弁護士に相談する案件も多く、法律を武器に理路整然と問題点や解決策を提示してくれる弁護士という仕事に魅力を感じ、法律の勉強を始めました。そして、ただ法律の勉強をするよりも、目標があったほうが励みになると考えて、司法試験に挑戦することにしました。

LECを選んだ理由

私は法学部出身ではないため、法律の基礎から学習する必要があり、そのための基礎的な講座を探すなかで、テキストや講座の分かりやすさや、窓口スタッフの方々の懇切丁寧な説明に魅力を感じ、ここなら最後まで面倒を見てくれるのではないかと確信し、LECに通うことにしました。実際に受講してみると、基礎的事項やいわゆる論点がオールインワンでテキストに簡潔にまとめられており、どこがポイントかが明確にわかるような講座内容となっており、自分の選択に間違いはなかったと感じました。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

社会人の場合、特にフルタイム勤務の方は、勉強時間の確保が最大の課題になると思います。私の場合、出張や夜の接待等も多く、また仕事自体も忙しかったため、平日の夜はまともに勉強時間が確保できず、大変苦労しました。また、仕事後は疲れており、頭がぼーっとして勉強に集中できないこともありました。そこで、細切れ時間を有効活用するしかないと考えました。具体的にしたことは、まず朝食後に1時間程度勉強時間を確保しました。朝は頭が比較的クリアな状態だと思いますので、暗記するものや集中してテキストを読み込むための時間などに当てました。また、トイレには暗記すべき定義集や論証などを置いておき、ひたすら覚えまくりました。特に、民訴などは定義の暗記が必須だと思いますので、このような細切れ時間をうまく活用するとよいと思います。
昼休みは、食事を3分程度で簡単に済ませ、50分程度会社の図書室等で択一問題やコンパクトな論文問題などを解きました。短い時間内に完結できるものが望ましいと思います。論文の答案作成や、テキストの読み込みなどには時間がかかるため、平日にまとまった時間が取れず、休日にこれらの勉強をするようなサイクルを作りました。このように、社会人でも細切れ時間を活用することにより、1日2〜3時間は勉強時間が確保できると思いますので、ご自身の仕事のスケジュールやライフサイクル等にあわせて、いつどのくらい時間が取れて、そこでどのような勉強をするとよいかをご検討されるとよいと思います。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

「失敗した」と思うことは、第1に基本的な事項の習得がいつまでもできていなかったこと、第2に弱点に真摯に向き合わなかったこと、第3に試験の本質、傾向に対応できていなかったことです。第1に基本的な事項の習得がいつまでもできていなかったこととは、基本的な事項が身についていると誤信し、自分が習得している知識や理解を振り返らなかったことです。基本的な事項とは、憲法でいえば百選判例の理解と正確な規範の記憶、行政法なら訴訟要件、民法なら要件・効果、商法なら条文とその趣旨、民訴なら定義と既判力等の重要概念の理解、刑法なら構成要件、刑訴なら重要判例と正確な規範の記憶などであると思います。自分では理解、暗記しているつもりでも、いざ答案を書くと覚えていなかったり、不正確であったりしていました。司法試験は、問題の分析は難しいかもしれませんが、書くべきことの中心はこれらの基本事項であると思います。このことに気づくまでに時間がかかり、受験が長期化してしまったように思います。第2に弱点に真摯に向き合わなかったこととは、答案練習会の結果などを見ても「採点者が悪い」などと思いこみ、上記の基本事項を自分が習得できているか、また足りない部分を補っているかをきちんと確認していなかったように思います。司法試験は、自分に足りない部分を地道に埋めていき、合格ラインに乗せる作業だと思いますので、自分の弱点を把握し、その克服のための努力が最も重要であると考えています。第3に試験の傾向に対応できていなかったこととは、試験で自分では書けたと思っていても評価が低く、その原因がよく理解できていなかったことだと思います。司法試験は、論文の模範解答こそないものの、出題趣旨、採点実感が公表されますので、試験で書くべき内容が明らかにされます。そこから外れると評価はおのずと低くなります。そのため、出題趣旨等に沿った答案構成、内容で書く必要があり、全ての答案を「一応の水準」以上で揃えることが必要です。ですので、自分勝手なことを書いては低評価しかつかず、逆に趣旨等に合致していれば、多少穴やミスがあっても高評価が得られます。
このことに早く気づき、具体的にどこを修正し、どこを伸ばせば点が伸びるかという分析作業が十分でなかったと感じています。

「成功した」と思うことは、第1に上記の「失敗した」と思うことを全て修正・克服できたこと、第2に択一を軽視しなかったことだと思います。第1について、失敗したと思ったことは、逆にいえば、それを粘り強く修正すれば成功にたどり着けると思ったため、ひたすら弱点の検証・分析・修正に努め、試験までに納得のいく程度まで克服できたと思います。第2に択一を軽視しなかったこととは、択一は安定的に点数を確保するためのものと考えるとともに、論文とリンクさせて基本知識の習得に利用したことです。前者について、択一は足切りに合わなければよい、論文の方が点数が多いから論文の勉強に時間を当てるべきという考え方も一理あると思います。しかし、論文は相対評価であるのに対して、択一は絶対評価ですので、択一の点数が減らされることはなく、得意にさえすれば安定的な得点源になります。また、択一で一定の点数が確保できれば、自ずと論文での合格ラインが下がり、精神的にも肩の力が抜けます。ですので、私は、択一を単なる足切りと捉えず、合格点にのせるための武器と考え、手を抜かずに勉強しました。また、論文とリンクさせて基本知識の習得に利用したこととは、論文にも択一的な細かな知識が問われることが多いことや、論文過去問だけでは穴ができてしまうので、択一に出た問題が論文に出た場合に、どのように構成し、何を書くべきかという視点から見ながら解いていました。具体的には、定義や趣旨、判例を確認したり、条文を読んだりして、マイナーな条文などにも対応できるようにしました。特に民事系では有効な勉強法ではないかと思います。

LECの講座の良かった点

入門講座

私は法学部出身ではないため、法律の基礎から学習する必要がありました。いわゆる基本書は難解なものが多く、法学初心者にとって理解が難しいと感じました。
そこで、予備校で基礎的な学習をしたいと考え、様々な基礎的な講座を比較検討しました。そのなかでも、LECの入門講座はセブンサミットテキスト(旧プロヴィデンステキスト)という独自のテキストを使用し、考え方の筋道が明確に示されるとともに、ヴィジュアル的にも見易く、初学者にも理解しやすい内容と感じ、受講を決めました。また、講師の話し方やスピードもちょうどよく、一度の受講で消化でき、後で聞き直す必要のないくらい分かりやすいものでした。結果として、LECの入門講座を受講したことで、後の司法試験受験の基礎が完成したと考えています。

今後の抱負

司法試験に合格することはやはり難しいことであるため、手段が目的のようになりがちですが、本来、試験に合格して法律の仕事をするための手段、通過点に過ぎません。合格したことにどのような意味を持たせ、これから自分に何ができるかを考えることが重要ではないかと思います。私は、独立した弁護士として活動することにも魅力を感じていますが、会社員としての仕事にも魅力を感じているため、まずは企業内弁護士として活動し、会社を通じて社会貢献ができればと考えています。
また、弁護士は公的な職業でもありますので、困っている人を救済するような公益的な活動にも携わりたいと考えています。これから勉強を始められる方は、自分が法曹となって何をしたいのか、どうありありたいのかという目的意識を強く持って勉強されることをおススメします。なぜなら、司法試験の勉強は大変で苦しいものですので、ビジョンをはっきり持っていないとただつらいものでしかないからです。
皆さまのご健闘を祈念いたします。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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