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2019年度合格
I・Hさんの合格体験記

合格者

「メーカー勤務の理系アラフォー社会人」が
LECで1発合格できた件

I・H さん

年齢 43歳
大学 京都大学(工学部)卒業
法科大学院 甲南大学法科大学院(夜間)(既修)
受験資格 法科大学院修了
LEC受講歴
  • 入門講座
  • 司法試験対策コース(矢島講師担当講座)

※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。

法曹を目指したきっかけ

いろいろ理由はあるのですが、結局は小学生のころからの、困った人を助けるカッコいい弁護士のイメージがずっと残っているのだと思います。直接のきっかけは、通学可能圏内に夜間と土曜日だけで修了できる法科大学院が設立されたと会社の人から立ち話で教えてもらったことです。

LECを選んだ理由

以前、研究の仕事をしながらLECで弁理士の勉強をして1年で合格した経験があったので、短期合格のノウハウについて信頼でき、相性も良いと感じたためです。また、動画でみた矢島先生の講義(声や話し方、速度など)が非常に聞きやすいということも選んだ決め手でした。さらに、矢島先生のスピードチェック講座は7教科で40時間強と非常にコンパクトにまとまっており、どうしても時間の確保が難しい社会人にとって、自分の代わりに知識量を削っていただけることが何より魅力的でした(矢島先生も知識の量ではなく理解の深さをよく強調されていますが、それが教材のボリュームにも反映されているのだと思います)。その割には価格面でもとてもリーズナブルでした。法科大学院を修了するまでは、昼間の仕事と夜の授業で手一杯だったので予備校を本格的に活用する機会はあまりありませんでしたが、法科大学院で弱かった部分を補い、得意だった部分をより伸ばすために、一番大事な最後の仕上げの時期を信頼できるLECの矢島先生にお任せしたのは上記の理由によります。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

フルタイムで働きながら法科大学院に通い、試験勉強を進める際には、色々な面で選択と集中が必要になりました。プライベートの時間のうち、本番での得点に繋がらない事はばっさり諦めました。逆に、勉強の効率化が図れそうな投資は面倒がらずにいろいろやってみました。例えばノートを取る手段も、iPad、Surface、普通のノートPC、ソニーの電子ペーパーなど、色々試して、自分なりのベストを探したりしていました。また、机を電動昇降式の物に変えたり、科目ごとに教材が整理できるボックスを机の横に並べられるようにしたりと、気分転換も兼ねて勉強環境の整備も行いました。こういう積み重ねで、勉強する際の時間の使い方の濃度が高まっていったように思います。矢島先生の講座のテキストはサイズが小さいので、電車の待ち時間でもペラペラと気軽に見返すことができ、時間の有効活用が容易でした。スケジュール面で言えば、試験本番時期に集中力が盛り上がるように、年明けぐらいから調整していきました。私の場合、GW中は、1日15時間ぐらいは集中できていた気がします。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

失敗したのは刑法総論の勉強です。判例・通説で条文の文言を解釈して事実を当てはめることをひたすら繰り返せば点数が入るものと思い、そういう勉強をしていたので、平成30年からの傾向の変化に対応できませんでした。本試験後に受けた矢島先生の速修インプット講座(刑法)では、学説が対立するのはどういう価値観の違いからか、といった点まで掘り下げて複数の学説を解説されていましたので、刑法についていえば、速修インプット講座まで必要だったように思います。また、特に深く考えずに某答練を申し込んだのですが、時間がなくて1文字も書かずに終わりました。ネットを見ていると答練を受けずに合格した人もちらほらおられるようです。これは結果論となる面もありますが、意識としては合格に必要な何のスキルが自分に足りていなくて、それをつけるにはあと何が必要なのかを真面目に探ることが大事なのであって、人がやっているから自分もやる、というのは本質的ではなかったように思います。

逆に成功したと思うのは、憲法や民事系科目に共通する、比較考量の視点が持てたことです。抽象的に「比較考量が大事です」と覚えるだけではなく、どういう対立軸(権利、利益)で何を比較考量しているのかを考えながら条文や判例を読むうちに、問題文を読んだ時も、その事実をどう使って欲しいのかが見えるようになってきました。なお、この訓練は究極の選択的な対立構造が見えやすい憲法の方が、民法よりもやりやすいように思います(矢島先生の受け売りですが、その通りだと思いました)。

LECの講座の良かった点

矢島のスピードチェック講座

小さい・薄い・内容濃い、と直前期に回すのにとても好都合の良くできた教材でした。私がこの教材を使い始めたのは本当の直前期(3月から)なので、残念ながら同じ矢島先生の速修インプット講座は選択肢に入りませんでした。なお、試験に落ちた時を想定して本試験後に矢島の速修インプットを受講しましたが、スピードチェックは速修インプットの最重要部分を抜粋したものですので、当然ながら速修インプットをしっかりやる方がより理解が深まった箇所は多々ありました。ただ時間がないなら、スピードチェックを何度も繰り返すことを優先する方が良いと思います。それでも合格に必要な思考方法や最低限の知識は詰まっていると私は感じました。また、私は単なる論証(+極めて単純化された事例)は退屈で眠くなり、他校の論証講座はどうしても続けられませんでした。しかし、スピードチェック講座は単なる論証講座ではなく、いつ、なぜ、それが問題となり、どんな事実を考慮して、どの程度の分量を書くことを試験委員から「期待」されているのか、出題の趣旨等も頻繁に引用されながら詳しく説明されているので、常に目的意識をもって楽しく勉強できました。お世辞でもなんでもなく、楽しく勉強できることが矢島先生の講座の魅力だと思います。

矢島の最新過去問&ヤマ当て講座

スピードチェック講座から外されている論点で、かつ今年出そうな論点を解説されている講座ですが、今年も実際にここからいくつか出ていますし、スピードチェック講座の知識の穴を最小限のコストで埋めるという観点で、上記2つの組み合わせは相性が良かったと思います。ヤマ当てといっても、単に論点やトピックを羅列するのではなく、速修インプット講座の一部抜粋という形で、きっちり理解できるように説明されています。また、最新過去問については、科目や設問ごとに、「去年出た問題を今年やる意義」「今年の試験への活かし方」等について冒頭に説明されることで、常に明確な目的意識をもち続けられるよう工夫されておられます。なんとなくの勉強時間がなくなることで、眠くなりにくいですし、時間を効率的に使えるようになりました。おそらく矢島先生はこういう細かい工夫を、私が気づかなかった点も含めたくさん積み重ねておられるのだと思います。多少精神論になりますが、先生の最後まで妥協しない姿勢が私にも伝わったため、最後まで1点も無駄にしたくないという気持ちを本試験が終わるまで保つことができたように思います。

今後の抱負

上記の通り、法曹を目指したきっかけは、正義の味方がかっこいいからという単純な理由でした。ただ合格後に将来を考えた場合、単純なあこがれだけでは済まない、大人の事情も多少は出てきます。遠藤周作は、何か大きなイベントがあった時に、普段は「生活」の下に隠れて見えない「人生」が顔を出すというようなことを書いていましたが、幸いにも司法試験合格は私にとって、これまで真面目に顧みてこなかった人生を見直さずにはいられないイベントになりました。この合格体験記を書いている時点で、今後の抱負を語れるほど見直しが進んではいないのですが、自分が楽しく、周りも楽しいような形で今後の人生設計ができれば良いなと考えています。

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