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2016年度合格
K・Tさんの合格体験記

合格者

入門講座では、全く法律に触れたことのない者に対しても分かりやすいように、一番の基本を丁寧に!

K・T さん

年齢 40歳
略歴 出身大学:東海大学工学部応用物理学科
出身LS:駿河台大学法科大学院(未修)
2005年4月入学 2008年3月修了
東洋大学法科大学院(既修)2013年3月入学 2016年在学中
2013年予備試験合格
新司受験歴:5回、旧司受験歴:0回
受講歴 入門講座、法科大学院適性試験ポイントマスター、適性試験クイックチャージ 他

法曹を目指したきっかけ

法曹を目指したきっかけは、経営者でもあった父の自殺にあります。1999年大学在学当時、父を自殺という形で失った私は、残された家族を守るため、その後10年間様々な法律問題を当事者として解決してきました。そのような中で、海外案件を手伝っていただいていた国際弁護士から勧められたのが法曹の道です。紛争の当事者として経験した痛み・苦しみは必ずや法曹として役立つだろうし、その経験を社会貢献に活かすべきとのことでした。

当事者として事件を解決していく中で私が強く思ったのは、当事者の気持ちを顧みない法律家が非常に多いとの思いです。そこで、当事者の気持ちをも踏まえたうえで、当事者に納得してもらえる法的サービスを提供できるような良き法律家になりたい。こういった思いが法曹を決意した経緯です。

合格までの道のり

なりたいという思いだけではなかなか司法試験に合格できませんでした。LECの未修者パーフェクトコースを受講後法科大学院に入学し、LECの入門講座を受講しながら法科大学院も無事修了しました。しかし、修了し初めて受けた司法試験の結果は短答不合格、翌年も短答不合格、しかも結果は合格基準点を10点も下回るものでした。

つまり、2005年から4年間、法律の勉強を毎日していたにもかかわらず、短答すら合格できない上に、当時の制度では次の一回で受験資格喪失という状況です。短答にすら合格できなかった原因は、最初に修了した法科大学院において、条文を使って事案を処理するといった基本技術を習得できていなかったことと、論理的思考力が不十分だったことにあります。

入門講座を担当されていた先生は、条文の大切さをこれでもかというくらい説かれていたのですが、法科大学院において試験と全く関係のないアカデミックな議論にばかり拘泥してしまい、一番の基本である条文を中心とした学習を疎かにしてしまった結果といえるでしょう。

そこで、このような致命的な欠点を克服するため、5年3回目の受験期間ギリギリまで3年間受け控えをし、修行をすることにしました。修行としてはまず、親友でもある弁護士に思考力を徹底的に鍛えていただきました。言葉の一つ一つをこれでもかというほど深く掘り下げ、かつ論理的に詰めて考える練習です。例えば、各事案における「利益」「危険」などの概念の具体的内容を徹底的に検討しました。このような練習をともにすることによって、自分で考える力をつけていただきました。

また、実務家の弁護士の先生からは、実務家として条文を使って事案を処理するという基本技術を教えていただきました。具体的には、実務家の思考は「事実→条文→文言→規範(要件・効果・適用範囲)→根拠→基準→評価・あてはめ→反論・対立点」からなっており、この一連の流れを事案ごとに条文を使って自由自在に処理できるようになるまで鍛えられました。例えば、民法百選Ⅰ1事件を利用して、約2ヶ月半全く同じ事件を繰り返し処理しました。このような練習をともにすることによって、実務家としての基本技術である、条文を使って事件を処理する力を身につけさせていただきました。

このような3年の修行の甲斐あってか、2012年の司法試験には間に合いませんでしたが、翌年の2013年に予備試験合格。その後、当時の法律にあった2年間の受験待期期間のせいで1度落ちましたが、2016年合格となりました。

受験勉強を通して「失敗した」「成功した」と思うこと

1.失敗したことは上述した通り「条文を使った事件処理力」が身につくまでに相当の時間を要してしまったことです。これがなぜ重要かというと、一番の基本であり、なにより試験で聞かれるからです。実務家登用試験である司法試験では、学説の対立はほぼ問われません。問われるとしても択一程度です。問われるのは、事案において問題となる点が、どの条文のどの要件かだけです。これを意識して勉強すると良いと思います。

2.成功したことは、失敗とも関係しますが、ゴールである司法試験で問われることを意識した勉強をしたことです。長い受験生活でようやく気が付いたのは、試験である以上、客観的評価基準がそこにはあり、それに答えない限りは一点も入らないということです。どのような教材を使おうとも、どのような形で司法試験の答案に落とし込めるか、常にゴールを考えながら勉強しなくてはいけません。具体的には、過去問の問題文を先生方と一緒に読み込んで、出題趣旨・採点実感に書かれていることが「問題文から」読み取れるように訓練しました。

今後の抱負

私には、11年半の受験生活を支えてくれた方々が沢山います。家族、友人、恩人、法科大学院やLECの講師の方々、全ての方々にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。今後は、このような方々の恩に報いるためにも、社会で活躍しなければならないと考えております。私はタイ語と英語が話せるため、今後はタイを中心に、日本とタイとの懸け橋となれるよう活躍することをお約束いたします。

LECに通ってココが良かった!

上述しましたが、入門講座では、全く法律に触れたことのない者に対しても分かりやすいように、条文の文言を確認し、そこから要件を抽出し、事実に当てはめるといった一番の基本を丁寧に教えてくださいます。私はこの一番の基本を疎かにしてしまいましたが、これが身について初めて法律の勉強ができるようになるといっても過言ではないと思います。是非、入門講座をこれから受けられる方はこれを意識しながら受講していただければと思います。

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