渡辺 克巳 さん(60歳)
合格へのナビゲーター、模試パック!
受験回数 | 1回 |
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主な受講講座 | 2020年合格目標 模試パック |
受講形態 | 通信Web |
学習開始時期 | 2020年4月 |
行政書士を目指した理由・きっかけ
それは兄との何気ない会話から始まりました。兄が65歳で会社を退職した際、これからの人生をどう過ごすのかと尋ねました。「働きたい気持ちはあるが、この年齢では希望する再就職の働き口はない。もし、定年後も引き続き働きたければ、自営業を始めるしかないよ。」兄のこの一言で、退職を1年後に迎える私は、現役時代と同じ職場での再雇用(有効期限5年間の仕事)か、自営業(有効期限なし)を選ぶか、心は大きく揺れ動きました。早速、図書館に行き退職後の人生訓や起業関連の図書を読み漁りました。そして、私なりに考え抜いた結論は、①人生100歳時代、健康でいる間は社会とのつながりを持ち続けたい。②今までの公務員の経験、スキル、研修を活かし地域社会のために働きたい。こうした思いで、私は行政書士での起業を目指すことになりました。
LECを選んだ理由
書店の資格取得テキストコーナーで各社のテキストを比較した結果、野畑淳史先生の『合格のトリセツ基本テキスト・基本問題集』をチョイスしました。なんといっても気に入った点は、「独学者ファースト」のコンセプトでした。当時、単身赴任中のため通学はかなわず、さらにアパートにはインターネット環境がなくWebでの学習ができませんでした。野畑先生の「ズバッと解説」をはじめ、まるで傍らにいるかのようなコメントの数々に励まされました。LECのテキストを選んだおかげで本試験日までの期間、学習を楽しく、かつ安心して続けることができたと思います。
合格への道のり
受験を決意したのが、本試験の7ヶ月前のことでした。法律は仕事で毎日目にしているので、「大丈夫間に合う」と安易に考えていました。4月からテキストの素読み、基本問題集の解きと進み、7月の第1回公開模試に臨みました。目標スコアを150点(50%正解)に設定しましたが、結果は118点の惨敗でした。6回の模試と本試験をハードルレースに例えるなら、模試のハードルの平均点は150点、合格の180点には遠く及びませんでした。さらに模試最後のハードルは136点と絶体絶命状態でした。そんな状況でも、本試験までの1か月間、私を奮い立たせてくれたものは、まさに超えられなかったハードルの数々があったお陰だと思っています。不正解の問題は勿論のこと、正解した選択肢についても一つずつ条文を確認しながら、論点をマスターするよう学習を繰り返したことが、本試験の結果へと繋がっていったと思います。7回目のハードル(本試験)を奇跡的に越えた自分がいることが今でも信じられません。「途中の失敗は失敗ではない、その失敗を活かし最後に成功すればよいのだから」と最後まで合格を諦めない意志が、こんなにも大切なものであると身を持って感じました。
LEC行政書士講座カリキュラム・教材の良かった点、有効な活用法
私は模試パックを選びました。購入したテキストには、試験概要をはじめ学習の進め方や本試験対策などきめ細かく解説があり、試験日まで7ヶ月しかない私にとってまさに羅針盤的な存在でした。行政書士試験は受けたことがなかったので、本試験形式の模擬試験の必要性を漠然と感じていました。幸運にもテキストに案内のあったLEC行政書士模試の申込期限ギリギリに間に合い、全6回の模試をすべて受験することができました。受講形態は本試験を意識し、会場受験としました。模試会場では他の受験者やスタッフの方々の真剣な態度に刺激を受けながら、毎回緊張感をもって問題に立ち向かうことができ、貴重な体験を積み重ねることができました。模試の結果は、統計的な分析により自己のスコアを客観的に確認できるとともに、記述問題ではリアルな採点結果がわかり、まるで答案用紙を返却された時のようなドキドキ感があり有効でした。
LEC行政書士教材の良かった点、有効な活用法
私が購入したLEC書籍は次の通りです。『合格のトリセツ基本テキスト』傍らに家庭教師がいるかのような構成になっており無理なく学習が進みます。『合格のトリセツ基本問題集』基本テキストとの連動性が良く使いやすいです。選び抜かれた問題がズラリと揃い、基本的な力が付いて来たことが実感できます。『出る順行政書士ウォーク問過去問題集』本試験2ヶ月前に購入しました。重要度Aのみ取り組みました。『出る順行政書士40字記述式・多肢選択式問題集』こちらも本試験2ヶ月前に購入し、毎日学習のスタート時に記述式を1問取り組みました。また、模試の受験特典『条文&一問一答ドリル』は過去の合格者の声を読んで評判が高かったので、いただく前から期待していました。期待通りで一つひとつの条文に焦点を当て、正誤問題で記憶のダメ押しが出来ます。加えてビジネス鞄に入れてもかさばらず携帯性バツグン、隙間時間活用としてこの上ない素晴らしい教材でした。
講師のここが良かった
日高正美先生による到達度確認模試のWeb解説講義がとても良かったです。受験生の視点での論点を分かりやすく解説するだけに止まらず、学習スタイルにも踏み込んで言及していただきました。「問題に出てきた個所は、必ず条文に立ち戻り確認する習慣を身に着けてください」というご教示を忠実に守り、解答合わせと同時に、1週間ほどかけて『合格のトリセツ基本テキスト』付録の「行政書士試験六法」にマーカーを引いて記憶の定着に努めたことが、今振り返ると最も効果的学習法だったと確信しています。アドバイスいただいた日高先生への感謝の念でいっぱいです。本当にありがとうございました。
これから行政書士を目指す方への応援メッセージ
試験勉強を通じて一番感じたことは、自分の知らないことがなんと多いことかということです。問題を解いて、間違えるたびに、「また、間違えてしまった!ダメな自分だ」と思うか、「また一つ、新たな知識を得たぞ!合格に近づいた」と思える自分でいられるかがマインド面で大変重要です。自分に対し肯定的で、かつ謙虚になれたことが学習を続ける上でのストレス解消法として良かったのではないかと思っています。私は過去問を軽んじていました。模試の成績が上がらないと周りに相談したら「過去問、ちゃんとやっているの?まだ。それではダメでしょう」と言われ、本試験2ヶ月前に急遽、過去問題集を購入し学習を開始しました。その結果、重要度Aを解くのが精一杯でした。「試験の王道は、過去問にあり」ですね。私は試験を受けることを家族は勿論のこと、友人や職場の同僚にも事前に伝えました。自分に対し合格のプレッシャーをかける目的で実行し、その効果は絶大でした。長くて苦しい試験勉強を続ける励みは、何といっても周りの人達からの支援や応援です。模試の結果が振るわず落ち込んでいる時、勉強に疲れてやる気が出ないときなど、どんなに励まされたことかしれません。周りの人達から支えられ応援していただいたことへの感謝の気持ちを忘れずに、これからの行政書士の道を歩んでいきたいと思います。これから行政書士を目指す皆さん!計画的な学習に取り組み(特に過去問学習を忘れずに!)、周りの人達からの支援・応援を励みに、見事合格されることをお祈り申し上げます。