荒木 さやか さん
受験回数 | 1回 |
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主な受講講座 | 2017年 パーフェクトコース、到達度確認模試、行政書士ファイナル模試、ずばり!ストライク講座 |
受講形態 | 通学(渋谷駅前本校) |
学習開始時期 | 2016年11月 |
行政書士を目指した理由・きっかけ
数年前に不動産を相続した関係で知識を得る必要が生じ、2016年に宅建士試験を受験しました。そこで初めて法律の学習を本格的にしたのですが、「法律ってこんなに面白いものなんだ」と非常に感銘を受け、縁があって得た知識をこのまま終わらせるには勿体ない、何か別の資格を…と思い、次なるステップとして決めたのが行政書士の資格取得でした。
宅建士の延長である不動産鑑定士とも迷ったのですが、LEC池袋校で受講相談をしたところ、行政書士だったら不動産に縛られず法律の色々な道が開けるという話を伺い、「法律」が持つ沢山の可能性に心惹かれ、最終的に行政書士の道を志すことに決めました。
余談ですが、合格後に受講相談を担当していただいた方と話す機会があり、その時に(宅建の科目で)私が宅建業法よりも民法に重きを置いているようだったので鑑定士ではなく行政書士を勧めたと伺いました。画一的な対応ではなく、こうして個人に合わせた細やかなアドバイスをいただけたのはLECならではと改めて感謝しています。
LECを選んだ理由
宅建士受験の時にLECの講座を受講して一発合格できたこともあり、LECの教材・講師の素晴らしさは身をもってよく分かっておりましたので、行政書士でもお世話になることを初めから迷うことなく決めていました。
学習システムも全ての資格において統一されているため、惑いなくスムーズに移行できることはもちろん魅力の一つですが、何よりスタッフの方々がとても親切に接してくれるため居心地が良かったことも大きな理由です。
結果、行政書士でも一発合格することができましたのでLECを選んだことに間違いはなかったです。
合格への道のり
2016年11月に学習を始めました。私はできる限り早期にインプットを一通り終わらせたいと思ったので、渋谷駅前本校で週4コマ、平日と休日のクラスを両方受講することで一気に学習を進めて4月半ばで憲法・民法・行政法のインプットを終わらせました。
この時期は基本的に授業で学んだ範囲の問題(復習ドリル&ウォーク問)を次の授業までに解く、という流れを守りました。学習直後は解答に悩むこともなかったのですが、学習を一通り終えた後で最初に戻り解き直してみると驚くくらい過去にやった内容を忘れてしまっていました。知識は一朝一夕に身につくものではなく、忘れては覚え忘れては覚え、そうして確固たるものになっていきますが、夏頃から始まった模試は合格点には程遠く、結局、模試は最後まで合格点には届きませんでした。ですが、もともと「最後に笑えればいい」と割り切っていたので、成績は一切気にせず、模試を受けた当日に必ず復習を行うことを徹底し、最終的には肢別に全て正誤を答えられるまでやりこみました。過去問も同様ですが、単に問題を解いて正解肢が合ってそれで終えるのではなく、誤り肢についても誤っている箇所と正しい解答を正確に言えるようになるまで繰り返し解きました。
理解にしくい判例は判旨を参照しつつ自分の言葉でまとめ、隙間時間に眺めるようにして、頭に入れました。
一般知識対策の中でも、政治経済と情報通信・個人情報保護についてはやれば必ず点が取れる分野なのでしっかりと学習すべきだと思います。
文章理解についてはもともと国語が得意科目だったので対策は過去問を一度解いただけに留めました。あとは日常生活で色々なことに興味を持つことと、新聞を毎日読むことが一般知識の対策として効果的だと思います。
LEC行政書士講座カリキュラム・教材の良かった点、有効な活用法
全ての資格試験において共通の事柄ですが、ただ講義を聞いていただけは理解した「つもり」になっているだけで、「習得」したとは言えません。問題を解くことで初めて理解につながるものだと考えます。私は試験勉強においてアウトプットに比重を置き、ウォーク問と模試の復習を学習のメインにしました。
インプットである合格講座のテキストには該当する箇所に対応した過去問年度(問題番号)が記載されているため、適宜ウォーク問と照らし合わせて問題を解いていきました。
また、模試についても解説冊子に合格講座のテキストとリンクしたページ番号が問題ごとに書かれているため、テキストをベースに間違えた箇所について重点的に復習をすることができ、無駄なく効率のいい学習の進め方が出来たと思います。
ウォーク問は法令科目が全てまとまって一冊になっているため、非常に分厚いものとなっています。当初はこの厚さでは利用しにくいのではないかと思いましたが、使いこんでいくうちにページもめくりやすくなり、「これだけの量をやりこんだのだから合格以外ありえない」と思えるようになりました。これも厚みのある本ならではだと思います。最終的には短時間で多くの問題を解けるようになるため、一冊にまとまっている方が使い勝手がよく、またサイズもコンパクトなので、いつでもどこでも持ち歩くことができ、試験当日まで毎日鞄の中に入れていました。
授業カリキュラムもインプット授業を2回転することで弱点を補強できるものであったこと、また平日クラス・休日クラスを両方受講(週4コマ)すれば、4月半ばで一通りメイン科目は終わる試算になるため、その後の半年以上をアウトプットに費やせるというメリットがあります。
私は早期にインプットを終わらせたかったため、週4コマ受講して基礎をさっと終わらせてその後は問題演習をすることにしました。4月以降はウォーク問を中心とした学習でしたが、今振り返ってみてもこの方針で良かったと個人的には思っています。
講師のここが良かった
横溝先生の合格講座を受講しましたが、テキストをただ読み上げて終わりという無味乾燥な授業ではなく、テキストからさらに一歩も二歩も踏み込んだ説明に非常に感銘を受けました。
強く印象に残っているのは憲法の人権の判例解説で、単純に判旨を一言一句なぞるだけで終わるのではなく、事件当時の時代背景から原告・被告の現在の状況等に至るまでの詳細を分かりやすく噛み砕いて解説されるため、毎回思わず前のめりになって聞きこんでしまいました。プライベートで友人たちに思わず学んだ判例を話の種に説明してしまうくらい興味深く心を打たれる講義でした。
一度聴いたらその印象深さもあって強く頭に刻み込まれ、本試験の憲法で満点を取ることができたのは横溝先生の卓越した授業のお陰です。
横溝先生は非常に物腰柔らかな口調ですが、大変説得力のある講義でしたので、「この先生についていけば間違いない」といつも心強く感じていました。非常にお洒落な方なので、毎回どんなファッションをされるかも楽しみでした。
本試験当日は会場までわざわざ受講生の励ましの応援に来てくださいましたが、私の顔を憶えていてくださったようで感激しました。数多い受講生一人ひとりを気にかけてくださる先生の優しさを垣間見ました。握手をしていただいたことで心が落ち着き、絶対に合格できる!と絶大なパワーをいただき合格につながったのだと強く思います。
LECのサポート制度で良かった点
渋谷駅前本校のスタッフの方々には随時学習の相談にのっていただきました。
皆さん法律の勉強をされてきて各種資格を取得したプロフェッショナルな方々ばかりなので、経験に即した的確なアドバイスを沢山いただき、自分の学習に取り入れました。現在行政書士として活躍されているスタッフの方には受験生時代のお話を色々伺うことができ大変参考になりました。
また、本試験直前に渋谷駅前本校で開設された行政書士受験生専用自習室も効果的でした。私が受講する講座以外の講座で配布された復習用教材を提供していただき、それを超々直前期に集中して解くことで実践の勘を養う&漏れている知識を総ざらいできたことが大きかったです。
いつも気さくに明るく話しかけていただき、また法律学習の偉大な先輩でもある方々からの親身な対応が私にとって何よりの心強いサポートでした。
これから行政書士を目指す方への応援メッセージ
行政書士試験には難問奇問は基本出題されず、努力が必ず結果になって結ばれるとても良い試験だと思います。
行政書士として働くことを考えている方はもちろん、趣味の範囲で挑戦してみる、という方にもうってつけの試験でしょう。
何より条文学習がキーだと思いますので、事あるごとに条文に立ち返って何度も繰り返し触れることが重要だと思います。択一だけでなく、記述式を解く大きな力になります。
私は記述式の対策を本試験1か月前にようやく始めたのですが、もっと早くから始めた方が良かったと反省しています。択一用の勉強だけしていても記述は意外と書けないものです。早い段階で記述を意識した勉強を心掛けると良いかと思います。
横溝先生の仰ることを素直に受け入れて取り組めば必ず合格できます!
横溝先生とLECを信じて突き進んでいけば間違いありません。
皆さんの今年度の合格を心から応援しています。