素晴らしい授業と手厚いサポート、田中先生の人柄、通学ゆえのクラスの団結力、LECは全てが最高です!
Y・S さん
年齢 | 23歳 |
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大学 | 慶應義塾大学(法学部)卒業 |
法科大学院 | 東京大学法科大学院 既修 |
予備試験合格時 | 法科大学院既修2年 |
LEC受講歴 | 予備試験1年合格専用コース、短答論文フルコース |
※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。
法曹を目指したきっかけ
私は大学4年生になるまで司法試験を受けることは考えておらず、留学を経て民間企業に就職する予定でいました。しかし、留学先や奨学金が決まり、あとはビザと航空券だけとなった段階で、突如として全世界でコロナウイルスが流行し始めました。2020年の春のことです。その後、1年間の休学を挟み、2年にわたり渡航の機会をうかがっていたのですが、最終的には留学を諦めざるを得なくなりました。留学を最終的に諦めたのは2022年の春のことです。しかし、その時点では学部4年生になっており、留学に行く予定だったのでまだ就活もしていませんでした。休学をしていたのでサークルの同期は既に社会人となり、人生の階段を上っているのにもかかわらず、何もできていない自分に強い焦りを感じていました。友人には弁護士を目指している人も多くいましたが、私は弁護士というのは、離婚や交通事故といった仕事が主なんだろうと漠然としたイメージをもっていたため、強い興味をもつことができませんでした。もちろんそれらの仕事もやりがいがあると思います。しかし、自分がやりたかったのは国際的な仕事であり、どうしてもそことのギャップを感じてしまいました。もっとも、弁護士業界にも企業法務といわれる大きなジャンルがあることと、そのうち国際的な取引やM&Aに法的側面から携わることも弁護士の大きな仕事の1つだと知り、企業法務弁護士に強い魅力を感じました。
LECを選んだ理由
コロナウイルス流行中のオンライン授業の中で、自分にはどうしてもオンライン授業は向いていないなと感じていました(サボってしまうためです)。そのため、司法試験の講義は絶対に対面で聞きたいと決めていました。また、既に4年生という追い込まれた状況から勉強を始めるため、最短で合格したいという思いが強くありました。当時、いくつかの司法試験予備校のプランを見たのですが、対面で授業を行っていたのはLECだけであり、1年合格プランがあったのも魅力的でした。電話で話を伺った後、実際に渋谷校に行き、田中正人先生の体験講座を聞きました。たしか民法だったと思うのですが、授業の分かりやすさはもちろん、先生の雰囲気・人柄に魅力を感じ、LECの講座を受講することを決意しました。渋谷という立地も通学に適しておりこれなら継続できると思いました。また、先生はもちろん、渋谷校のスタッフの方々は素晴らしい方ばかりで、受講生のことを真剣に考えてくださっているなと感じた点も大きいです。(後述のように、結果としてこの直観は大当たりでした)
仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)
4年生で単位はほぼ取り終えていたので、大学の学業との両立はあまり苦ではありませんでした。他方で、地方出身ゆえに一人暮らしをしていましたが、テレビやゲームが身近にあると自分にどうしても甘くなってしまうため、誘惑を絶つ必要がありました。そこで1年間は本気でやると決めた以上、節約を兼ねて引っ越しをしました。具体的には、都内の家賃4万円激狭物件に引っ越し、ゲーム機等も処分して家具も布団以外置かないことで、あえて家にいたくなくなるような状況に追い込みました。その結果、ほぼ毎日朝から夜まで予備校に行って勉強をする、家には帰って寝るだけという理想的なルーティーンを形成することができました。こんな生活でも1年間ストレスなく生活できたのは、同じ目標に向かって頑張る田中クラスのクラスメイトの存在が大きいです。LECでは、対面講座が主なため、予備校の同級生とほぼ毎日顔を合わせます。学部1年生から社会人の方まで幅広く色々な方が在籍されていましたが、私が主導して定期的に飲み会や食事会を開催したりして、勉強の方法を共有したり、ストレスを発散したりしていました。また、月に1度ほどは学部の同級生と飲んだり、一人カラオケに行ったりもしていました。
受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」
受験勉強を通じて「成功した」点は、早くに論文の勉強に着手したことです。田中コースでは、民法の入門講座が終わると、次の科目の入門講座と並行して民法の合格答案作成講座という論文の授業が始まります。だいたい勉強開始から2か月-3か月ほどで論文の勉強をする感じです。司法試験の入門講座は膨大な量があって、これだけでギブアップするひとも少なくないと思います。しかし、すぐに論文の学習に入ることで、入門講座でインプットした知識をすぐに「使う」ことになるため知識の定着が早いです。また、論文というゴールを早くに理解することで、やみくもにインプットをするよりもインプットの効率も高まります。そして、合格答案作成講座が終わると、少人数のソクラテス形式で論文指導という予備試験の過去問を解く授業があり、実際に起案をして田中先生直々の添削を受けることができます。つまり、0からの勉強開始からわずか4か月ほどで、予備試験の論文を書けるようになるんです。実際、私は5月半ばにLECに入り法律知識ほぼゼロの状態から学習を始めましたが、右カリキュラムのおかげですぐに論文を書けるようになり、その年の9月の慶應ロー既習、11月の東大ロー既習に短期間で合格することができました。これはひとえに論文を重視する田中コースのおかげです。他方で「失敗した」点は、ロースクール入試が終わった11月から1月までの2か月間ほど、気が緩んで、起案をサボってしまった点です。田中クラスでは、上述のように論文指導という予備試験の過去問を解く授業の後に、実際に起案をして田中先生の添削を受けることができます。そして、この添削は極めて丁寧で、添削内容に疑問や不明点があれば直接質問ができる素晴らしい機会です。にもかかわらず、私はちょうどその時期に行われていた憲法と行政法の論文指導を欠席しまくり、起案をサボってしまいました。その結果、ちゃんと論文指導を受けて起案をした民事系、刑事系、実務基礎はすべてA(民訴のみB)でしたが、公法系はCとEと悲惨なものであり、その結果2桁前半合格を逃す結果となりました。その敗因は明らかに起案不足です。起案は大変ですが、自分の理解が正しいかを第三者に見てもらえる貴重な機会です。また、70分という短時間でかなりの分量を書く必要があるため、時間配分等に慣れが必要でもあります。そのため、めんどくさがらずに起案はちゃんとして添削を受けるとよいと思います!
LECに通ってここが良かった
授業内容が素晴らしいのはもちろんですが、それは既に書いてしまったため、それ以外の点について大きく分けて2点紹介したいと思います。まず1点目は、対面のクラス制ゆえに、同じ目標に向かって共に頑張るクラスメイトができることです。私は自分にどうしても甘くなってしまうことが多いため、通学というのは極めて性に合っていました。そして、週3-4コマも対面で授業があり、その際先生やクラスメイトに合うことになります。また、定期的にクラス会というのをLEC側が開催して交流の機会を設けてくれます(参加自由です)そのおかげかクラスメイトはみな仲が良く、社会人出身の方も含め、希望者で授業終わりに食事や飲みに行くことが多々あるほどでした。そのため、サボったりすると仲の良いクラスメイトから「なんで休んだんですか!?」とラインが来ます。しばらく休むと心配するメッセージが来ます。もちろん、私が送ることもあります。また、田中先生も1人1人の顔を覚えてくださっているため、本当に仲の良い中高のクラスのような雰囲気でした。そのため、最初から最後まで、途中であきらめたりすることなく通い続けられました。他の予備校に通う友人の中には受験勉強は孤独だったという人が多くいます。しかし、私は孤独を一切感じませんでしたし、大変ではあったものの楽しく充実した1年間でした。2点目は、先生や合格者に対して相談できる機会が多くある点です。講義は毎回対面なため、先生とほぼ毎日顔を合わすことができます。そのため、授業の休憩時間や終わった後に、その授業の疑問点はもちろん、学習に関する不安等をいつでも聞くことができました。先生は、質問がどれだけ長引いても嫌な顔一つせずに生徒が理解できるまでとことん質問に付き合ってくださいました。私は毎回の授業で少なくとも15分は質問していたんじゃないかなと思います。本当に田中先生のご指導には感謝しかありません。また、オフィスアワーという制度が月に1度ほどあり、ここでは事前予約により20分ほど、先生や合格者の方に独占的に相談できる機会があります。私は、授業で毎回質問していたためあまり利用していませんでしたが、人前で相談するのが苦手な方や通信の方でも相談できる貴重な機会だと思います。とにかくLECは学習のサポートが充実しており、受講生をLECが一丸となって本気で応援してくれます。また、短答合格、論文合格、口述合格と段階に応じて充実したサポートも受けることができます。予備試験は一人だと孤独で辛い戦いです。しかし、仲間がいることでその孤独や辛さは一気に解消されます。私自身が田中先生やLECの皆さんに助けられたように、私自身もこれからは受験生の皆さんをサポートできるようになりたいと思っています。もし予備試験を目指そうと考えている方がいましたら、是非LECを検討してみていただければ嬉しいです。一緒に頑張りましょう!!
LECの講座の良かった点
入門講座
一般的に、司法試験の入門講座は膨大な量があって、これだけでギブアップする人も少なくないと思います。しかし、田中コースでは入門講座はとにかく分かりやすく、かつ最小限にとどめられており、すぐに論文の勉強に移るため全く苦ではありません。すぐに論文の学習に入ることで、入門講座でインプットした知識をすぐに「使う」ことになるため知識の定着が早いですし、何よりも楽しいです。また、論文というゴールを早くに理解することで、やみくもにインプットをするよりもインプットの効率も高まります。また、チェックシートという入門講座のエッセンスが凝縮された復習用教材があるため、論文の学習をしつつ、効率的に入門講座で学んだ内容を振り返ることができます。
合格答案作成講座
合格答案作成講座が田中コースの最大の魅力だと思っています。田中コースでは、民法の入門講座が終わると、次の科目の入門講座と並行して民法の合格答案作成講座という論文の授業が始まります。だいたい勉強開始から2か月-3か月ほどで論文の勉強をする感じです。合格答案講座では、、目の前の問題文の事例に対して、どのような思考を経てどのように解いていくのかという田中先生の思考プロセスがそのまま再現されています。そのため、難しい問題であってもすんなり理解することができますし、論点ではなく、その事案に対してきちんと向き合うことで本質的な理解をすることができます。また、対面受講の場合は、わからなかった問題や疑問点を休憩時間や授業後にすぐに聞くことができるため、わからないまま何となく終わるということがありません。最初は全く分からなかった問題が、講義を一周した後に改めて解くと驚くほど解けるようになります。そして、その「解ける」という成功体験のおかげで、次の科目も頑張ろうというモチベーションになります。
短答合格講座
短答は舐められがちな試験です。しかし、私自身、短答はめちゃくちゃ難しいと思っています。確かに大学受験経験(特に難関国立大)があれば、一般教養で点を取れるため難易度は比較的下がります。しかし、(私を含めた)それ以外の人にとっては一般教養で安定して点を取ることは難しく、かといって法律科目も7科目を広くかつ細かく勉強する必要があるため簡単ではありません。そして短答に出る知識は細かいものが多いため、問題を解く中で何度も絶望します。しかし、短答合格講座があるおかげでメリハリをもって学習することができますし、ペースメーカーにもなってくれるので短答までに重要な問題を2周3周繰り返すことができ、確実に力をつけることができます。
矢島の速修インプット講座
私は田中コースでしたが、合格者サポート制度によって短答合格後に矢島先生の講義を受講することができました。矢島先生の速習インプット講座は、各科目20時間ほどのコンパクトなものです。しかし、趣旨までさかのぼった本質的な理解を助ける授業とメリハリある講義のおかげで、これまで学んできた知識の理解が一気に深まります。私は、論文直前期の8月と9月上旬はインターンがあったため、合わせても50時間くらいしか勉強できていません。しかし、苦手科目に特化して速習インプット講座を聞くことで、知識を落とすことなく、むしろ深めた状態で試験に挑むことができました。また、私は労働法が選択科目だったのですが、矢島先生の講義一本でローの期末も予備試験も挑みました。矢島先生の本質的な理解を助ける授業のおかげで、ローの期末はA+(≒優上)、予備試験もAと極めて良い結果を残すことができました。
今後の抱負
まず、司法試験に無事合格できるように、今は目の前の学習に集中したいと思っています。ただ、LECの合格者サポート制度やクラスメイトがいるため、かなり心強さを感じています。無事に合格できた後は、上述のように私は田中先生やLECのスタッフの皆さんに大いに助けられ、勇気づけられたため、自分自身がスタッフとして、これからの受講生の皆さんをサポートできるようになりたいです。弁護士となった後は、元々関心があったクロスボーダーのM&Aや通商の分野で専門性を高め、特に日本企業の世界への進出や挑戦をリーガルサービスの側面から後押しできるような弁護士になりたいと考えています。