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2023年度合格
M・Rさんの予備試験合格体験記

M・Rさん

仕事をしている私でも、LECのサポートで合格ができました。

M・R さん

年齢 34歳
大学 東京工業大学(工学部)卒業
予備試験合格時 民間で働く社会人(アルバイト含む)
LEC受講歴 S式入門講座、予備論文直前パック

※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。

法曹を目指したきっかけ

私は、弁理士として主に特許取得に関する代理を仕事として行なっています。弁理士は、特許出願や特許の無効に関する訴訟などについて代理することが可能です。一方で、特許侵害の訴訟に発展した場合には、弁理士だけで訴訟代理をすることはできず、弁護士が訴訟代理人として関与している必要があります。そこで、顧客に、「特許出願に関する説明を行う場合に、侵害訴訟になったら、弁理士さんにお願いすれば良いのですか?」と聞かれた際には、「弁護士さんにお願いする必要があります」と説明しています。しかしながら、顧客には、「全部一括してお願いできれば良いのにね」と言われることがあります。そこで、私は、知的財産に関する代理を一括でできる弁護士になることを目指し、予備試験、司法試験、弁護士資格の取得を目指しました。

LECを選んだ理由

私は、予備試験の合格を目指す前に、弁理士試験の合格のために数年間LECにお世話になっていました。弁理士試験では、入門講座から応用的な講座まで全てをLECにお世話になっており、講師の方々も常に学習状態に気を使ってくれていたため、予備試験の学習も安心してお任せできると感じてLECのS式入門講座を選択しました。また、S式入門講座の価格帯も、学習を始めるために手軽な価格帯であったため、他の予備校と迷うことなくLECを選択しました。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

私は、フルタイムで仕事をしながら予備試験の学習を行なっていました。また、私は、結婚しているため、家事などをやりながら予備試験の学習を行なっていました。仕事や家庭の両立のコツとしては、計画を決めすぎないことであると思っています。仕事や家庭がある場合には、急な仕事や行事が発生して、計画通りに学習が進まないことが多いです。そこで、計画を細分化せずに、1週間や1ヶ月単位などの長い単位で計画をたてた方が、リカバリーが効くため、ストレスなく学習ができると思います。また、予備試験は試験範囲が広いため、1つ1つを完璧に終わらせてから次に進むのではなく、6割くらいの理解で次に進むようにした方が良いと思います。1つ1つ完璧にすると学習時間が足りなくなります。一方で、不十分な理解でも早く次に進めると、分からなかった内容が復習の段階では分かるようになっていたりしますし、復習の回数が増えるので記憶にも残りやすいと思います。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

失敗したことは、論文を実際に書き始める時期が遅かったことです。私は、勉強を始めて短答試験に初めて合格した後に、論文を実際に書いてみるということを始めました。弁理士試験で論文を書いた経験があったため、なんとかなるだろうと過信して、実際に書くのを後回しにしていました。しかしながら、予備試験及び司法試験では、三段論法を特に意識した書き方を求められるため、今までの論文の形式とは異なる形式の記載が求められます。このため、早めに論文の書き方の基礎を詰めておけばよかったと思っています。成功したことは、短答試験に合格できる段階までは短答の勉強を中心に行うことによって、勉強を始めて1年半後に短答試験に合格できたことです。短答試験に合格することのメリットはかなり大きいです。まず、短答試験から論文試験までの2ヶ月は死に物狂いで学習するため、かなり学力が向上します。また、論文試験の本番の雰囲気は実際の会場でしか味わえないため、それを早い段階で味わうことができました。さらに、論文試験の後に、試験用の法文をもらえるため、次の年に向けて実際に用いられた法文で学習を進めることができます。

LECに通ってここが良かった

入門講座出身者のサポート制度があることが本当に助かりました。論文模試があるため、論文前に本試験の練習が十分にできることがまず助かりました。また、精神的にもっとも助かったことは、口述試験前のサポートです。口述試験は、近年98%合格する試験ですが、落ちると来年も短答から受ける必要があるため、短答と論文よりも精神的な負担が大きい試験であると思います。このため、LECの口述模試は、かなり人気で通常は予約が難しいのですが、サポート制度では口述模試の優先予約が可能です。つまり、サポート制度を活用すると、口述対策において重要度がとても高いと言われている口述模試を確実に受けることができます。そして、口述前には、LECの入門講座出身者を対象に田中先生がフォローとして、口述練習を行ってくれました。そこでは、田中先生が一人一人に口述試験の形式で問題を出して、その後講評をしてくれるのですが、緊張している私たち一人一人に的確なアドバイスと心強い応援をしてくれます。田中先生のフォローによって、自信を持って口述試験に挑めた受験生は多かったのではないでしょうか。本年も、LECの入門講座出身者のうち論文合格者の全員が、口述試験に合格したとお聞きしましたので、やはりLECの厚いサポートのおかげなのではないかと思っています。

LECの講座の良かった点

S式入門講座

予備試験は合格率が低く、かつ、一般的な入門講座は価格帯が高いため、なかなか学習を始めるハードルが高いと思います。これに対して、S式入門講座は、他の入門講座よりも低価格で、多くの合格実績のある田中先生の講義を受けることができます。つまり、S式入門講座を選択することによって、手軽に予備試験の本格的な学習を始めることができるのが魅力であると感じました。私は、当初は市販の本を読んで学習を始めましたが、法律の用語が難解で、条文が複雑に絡み合っているため、全く理解が進みませんでした。しかしながら、S式入門講座では、基礎編と完成編と重要度に応じた授業が行われるため、必要な知識を順番に吸収することが可能であり、短時間で各科目の概要を把握することができました。また、S式入門講座は、学習に必要な情報が動画の画面に表示されるため、手元に教材を用意する必要がないことも魅力です。さらに、1つ1つの動画が短いため、自分の好きなタイミングで学習を行うことができます。あまり、やる気が出ないときでも、1つの動画だけ見るというように、着実に学習を進めることができたことも、合格につながったと思っています。

論文公開模試

私は、2022年と2023年の2回、LECの論文模試を受講しました。LECの論文模試は、受験生が把握しておくべき基本的な論点を中心に、その論点を少し応用したような問題が出題されます。このような出題形式は、実際の予備試験の問題形式と似ているため、受験生にとっては本番に近い練習ができます。また、100人以上の受験生が模試を受講しているため、受講時の自分の位置を正確に把握することができました。また、論文模試では、選択科目についても出題されるため、通常では演習の機会が限られる選択科目についても、しっかり演習を行うことができました。

短答合格講座

田中先生の短答合格講座は短答を回す1周目で活用させてもらいました。短答はスピード感を持って解いていくことが大切ですが、どうしても1周目は理解できていない問題が多いため時間がかかります。そこで田中先生の解説で1周目をスムーズに回せたことにより効率的に短答対策をすることができました。また、短答過去問の全肢を解説してくださる講座はあまり聞いたことがなく、貴重だと思うので、効率的に試験対策を進めたい方や論文に手がかかりすぎて短答のスタートが遅くなってしまった方にもおすすめです。

予備試験口述模試

私は、2023年に予備試験口述模試を受講しました。LECの口述模試では、対面形式とZoom形式とのうちから1つを選ぶことができます。私は、対面形式の模試をLECの中野本校で受けました。中野本校では、受講者が待機するような教室があり、時間が近づくと、そこから移動して実際に模試を受ける部屋まで移動します。このような移動形式が、実際の口述試験と似ているため、口述試験の緊張感を味わうことができると思います。また、模試では、主査の役を行なってくださる先生が、適切に答えの誘導を行なってくれます。口述模試を受けた際には、私は、誘導しすぎなのではないかと感じましたが、実際の口述試験でも誘導がかなり多いので、その点も忠実に再現されているのだと、口述試験後に感じました。

口述対策スピードチェック講座

本講座は、基本刑法の著者である大塚先生が口述の過去問のうち刑法に関する部分を解説していく講座です。口述の受験生のうち、多くの人は、基本刑法を用いて口述対策をしているようです。このため、基本刑法の考え方を理解していれば、他の口述受験生から知識面で離されることを防ぐことができます。また、口述は過去問からも本番の試験で出題されることも多いです。2023年度の口述試験でも、自殺幇助の論点が過去問と同様に出題されました。私は、本講座を受講していたため、基本刑法の考え方を取り入れて、落ち着いて答えることができました。論文試験の合格発表前に本講座を受講して、口述試験の出題に触れておくことがオススメです。

今後の抱負

予備試験の合格は、弁護士になるための道のりの途中だと思いますので、気を引き締めて司法試験の合格に向けて努力したいと思います。入門講座のサポート制度を活用すると、司法試験に向けての学習についてもLECからの十分なサポートを受けることができますので、司法試験までの5ヶ月強、そのサポートを受けてしっかり準備をしていきます。今年の11月あたりに、また、司法試験の合格体験記を記して、予備試験から司法試験まで通しての1人の社会人の合格までの記録を皆様に共有できることを目標に頑張ります。今後とも皆様と一緒に合格に向けて努力できればと思います。

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