LECのいいところは、教材の質が高く、コスパがいいところ
K・T さん
年齢 | 39歳 |
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大学 | 中央大学(法学部)卒業 |
予備試験合格時 | 社会人 |
LEC受講歴 | 入門講座、論文基礎力完成講座、予備試験論文直前パック、口述試験対策講座 |
※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。
法曹を目指したきっかけ
一つの会社に就職し、定年まで勤めあげるという終身雇用制度の崩壊の兆しが見られていたため、比較的組織の力に頼らずに、手に職をつけて自分のスキルを活かした仕事につきたいと考えていたところ、弁護士という職業は、自己の法律知識を使って、事件等を解決していくということを内容とするものであり、まさに、自分が望んでいた、比較的組織の力に頼らずに、手に職をつけて自分のスキルを活かした仕事そのものであると思ったためです。
LECを選んだ理由
他に司法試験予備校は、多くありますが、色々調べた結果、まず、LECは、司法試験予備校として長い歴史があり、指導のノウハウも確立されており、それが合格実績にも表れていたため、非常に信頼できる司法試験予備校であると考えました。また、司法試験は科目が多く、勉強期間が比較的長期にわたるため、勉強を継続できる環境が整えられていることが重要であると考えていたところ、LECは、音声ダウンロード等や様々なフォロー制度があるため、非常に受講がしやすく継続しやすいと考えたからです。
仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)
私は、仕事があり、時には、立て込むこともあり予定通りに勉強できないこともあったため、まず、①1時間以上時間が取れるときにできるときにする勉強(答案を書く等)と、②30分程度時間が取れるときにする勉強(復習等)と、③15分未満しか時間が取れないときにする勉強(定義や規範、論証を覚える勉強)とに分けて、次に、①>②>③という優先順位をつけ、長く勉強時間が取れるときに、②、③をやらないようにしました。
受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」
失敗した点
知識が盤石になってから論文の問題を解こうと考えて、論文の問題を解くのが遅くなったことです。インプットすべき知識は、論文の問題を解いて初めて明確になるものであるため、もっと早くから論文の問題を解くべきでした。
成功した点
予備試験は、絶対評価ではなく、相対評価で合否が決定するものであるため、他の合格者から相対的に沈まないことを意識しました。そこで、論文の問題を解いた際、他の受験生の出来が良くなかった部分で、かつ、むつかしい部分は、一応の理由付けができればよいと割り切り、他の受験生ができていて、自分ができていなかった部分の勉強に時間を集中させたことです。
LECに通ってここが良かった
LECに通って一番良かったといえる点は、教材の質が高いことです。択一では出題可能性が高いポイントがまとめられていること、論文では、理解しなければならないところと暗記しなければならないところがまとめられており、試験に使える知識のみを集中して反復できる環境にあるため、勉強における費用対効果が高い点にあると思います。また、LEC入門講座出身者合格サポート制度など、受験環境をサポートする体制も整っているため、途中でくじけずに安心して勉強を継続できたことです。
LECの講座の良かった点
入門講座・論文基礎力完成講座・択一基礎力完成講座
一度に必要な知識をまとめてインプットするという方法ではなく、まずは基本的な重要部分、その後に、基礎的事項に必要な部分を肉付けしていく方法をとっており、人間は覚えた瞬間から忘れていく生き物であるため、集中学習よりも、分散学習の効果が高いと科学的に言われているところ、この方法は、分散学習をうまく取り入れており、非常に、効率のいい講座の組み立て方であり、理解しやすく、また、むつかしい事項は後回しにされるため、初期の段階で躓きにくいいい構成になっていると思います。
矢島のスピードチェック講座
短答試験後から、論文試験までの間には、2か月程度しか時間がなく、全分野をまんべんなく学習することは非常に困難であり、また、論文の答案上に表現するためには、一度目を通すだけではなく、何度も反復して、出力する練習をする必要がありますが、その対象を自ら限定することは、なかなかむつかしいところであると思います。この講座は、理解しておくべき事項と暗記すべき事項がわかりやすく記載されており、短答試験後、論文までの間に反復すべき事項を限定し、わかりやすく解説してくれているため、自己の弱点チェックに非常に有効でした。
論文公開模試
論文試験は、複数の科目について同時に処理することが求められ、特に民事系では、3時間30分で、3通の答案を完成させる必要があります。日頃自分で論文の問題を解いていると、強制的に3時間30分の時間を意識した練習を行うことはむつかしいですが、模試を受けることで、強制的に時間を意識せざるを得なくなり、本番へのとてもいい練習をすることができました。また、刑法で出された事後強盗における窃盗の機会の論点が本試験でも、ドンピシャで出たことも非常に助かりました。
予備試験口述徹底対策講座
他の司法試験予備校の教材や書籍でも、口述試験の問答が再現されたもの自体は載っているものはあるのですが、単に再現過程が表現されているにとどまり、必ずしも正しい答えの受け答えがなされたかまでは明らかにされておらず、受け答えの内容が本当に正しいものなのかどうかの判断に迷うものが多いと思います。この講座は、質問に対するきちんとした答えが記載されたレジュメを用いるため、非常に安心して、受け答えに対する対応を確認することができました。
予備試験口述模試
口述試験は、口頭で問われた事項について、瞬時に反応し答えなければならず、択一や論文とは異なり、考えて答えを出すという時間的余裕がないため、口頭で問題を出された事項に対する瞬時の対応を行う訓練を別途行う必要があります。また、その対応の仕方についても事前に独自に行うことはむつかしいです。LECの口述模試は、他の予備校よりも時間を長くとってくれており、口述試験での注意点、対応の仕方などを実際に行った模試の結果に対する関係で具体的にしてくれる時間があったので、非常に役に立ちました。
今後の抱負
予備試験は、弁護士になるための第一関門にすぎず、弁護士になるためには、この後に、司法試験、二回試験に合格しなければなりません。また、弁護士としてきちんと仕事をしていくためにはその都度勉強していかなければならないと思います。このように今後も一生勉強していくので、常日頃から自己の勉強姿勢を様々な角度からチェックしていき、試行錯誤の上適宜修正していき、少しずつであっても自分を高めていく努力を続けようと思います。