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2020年度合格
S・Mさんの合格体験記

合格者

大学の勉強と両立しながらの1年合格

S・M さん

年齢 19歳
大学 東京大学(理科2類)在学中2年
予備試験合格時 大学2年
LEC受講歴 入門講座が含まれるコース(入門講座・論文基礎力養成答練等)、予備試験論文直前パック(矢島のスピードチェック講座、論文公開模試)、予備試験口述徹底対策講座、予備試験口述模試

※年齢・大学在学中の有無は出願時を基準としています。

法曹を目指したきっかけ

私は理系の人間で、今は工学部に所属しています。そんな人間なのに法曹界を目指しているのは、科学の力だけで世界は変えられないと思っているからです。私たち工学部の人間は、社会に役立つ技術を目指して日々研究するわけですが、その技術というのは必ず法律をはじめとするルールを通して社会に還元されます。どんなに良い技術があったところでそれが社会に受け入れられなければ無駄になってしまいます。そしてルールというのは、その技術が社会に受け入れられるために存在します。そのルール作りに、理系の立場から関わりたい。そう思ったことが、法曹界を目指すことになった理由です。

LECを選んだ理由

LECを選んだ理由は複数ありますが、大きかったのは1年合格コースがきちんと2年合格とは別物として組まれていたことです。他の予備校にも1年合格を目指したコースは存在しますが、それらはどれも2年合格コースで行うことを1年で縮めて行うというものであって、1年合格コース用に何か別に作られているわけではありません。その点LECは1年合格コースと2年合格コースでは先生も授業も教材も大きく違います。また、コース内容も、全ての講座を田中先生が1人で担当している点や、各講座が無理がないようにかつ一番いいタイミングになるように組まれている点で良いと感じました。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

私は理系の学生で普段は数学や物理に手一杯になっているので、人と比べて法律の勉強時間はかなり少なかったと思います。心掛けていたのは、やるときは集中してやることと、無駄なことはやらないことです。予備試験は本当に出題範囲が広くて、どこまで勉強しても完璧にはなりません。だから、広範囲に手を出してどこもかしこも中途半端になりがちです。時間がない中で広すぎる範囲に手を出せばどうにもならないことは分かっていたので、本当に必要であろうことに絞って勉強をしました。

一つは入門講座です。基礎の基礎なので、疎かにすることはできません。ただ、ここで完璧にしなくてもいいので、とにかく全体像が見渡せるように俯瞰して勉強することを心がけました。

その次に過去問です。過去問だけは完璧にしようと思って短答・論文・口述ともに勉強しました。全て自分で解いてみて、自分なりに理解して、納得できる、という流れを全てについて繰り返しました。勉強時間は少なかったですが、過去問にかける時間は削りませんでした。たくさんの問題を解くよりは、一つの問題に時間をかけて、確実に理解することを優先しました。

最後に、田中先生の作ってくださったチェックシートです。過去問に出ていることとチェックシートに載っていることだけ分かっていれば何とかなると思っていたので、直前期はとにかくチェックシートの中身を頭に叩き込みました。実際にできたのはここまででした。本当は合格答案作成講座や答練もしっかり取り組みたかったですが、そんな時間はなかったので、とにかく過去問とチェックシートだけ完璧にしようと頑張りました。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

失敗したと思っているのは、入門講座での理解が不十分なまま先へ進んでしまったことです。なるべく入門講座にはライブで出席するようにしてはいたのですが、大学の課題や試験、バイトとの兼ね合いでどうしても後回しになることがありました。そんな状況でも入門講座はもちろん、1年合格の他の講座も先へ進んで行きますから、必然的に理解できていないまま先へ進むことになります。こうなると、勉強効率が格段に落ちます。知らないまま次を勉強するのは無理がありました。未だに当時後回しにした時効や物権には苦手意識が残ったままです。
成功したと思っているのは、勉強する対象を絞ったことです。過去問とチェックシートだけ完璧に、あとはなんとなく頭に入ってる程度で満足することにしたことで、時間がない中でもなんとかなりました。できるなら答練や合格答案作成講座の内容も完璧にすべきですが、全部中途半端にするよりは、勉強対象を絞って完璧にしたほうが良いのだと思います。

LECの講座の良かった点

入門講座&論文基礎力養成答練

入門講座は定期的に淡々と進んでいくところが良かったです。忙しくて法律に手が回らない時でも、入門講座だけは何とか受けて、それで勉強のペースを崩さないようにしていました。また、後からWebで見られるのも良かったです。どうしても予定が合わなくて出られない時は後から2倍速で視聴していました。質問があれば先生が丁寧に対応してくださいました。かなり時間をオーバーしても付き合ってくださって、本当に感謝しています。論文基礎力養成答練は、論文直前期に利用しました。時間がなくて書いている暇はなかったのですが、答案構成の練習に非常に役立ちました。回答についている採点基準が明確なので、自分で勉強する時もわかりやすくて助かりました。ただ、理想的にはきちんと定期的に、LEC推奨の日程に合わせて書いて、添削までしてもらったほうが良かったと思います。

合格答案作成講座

合格答案作成講座は、先に目を通しておいた論文に似た問題を、先生が解説するという講座です。比較的早い時期から始まるので、早めに論文対策ができて良かったです。過去問に出題されていないものの重要な問題も扱うので、カバーし切れていない話題に触れることができて助かりました。合格答案作成講座を一通り回すと穴がなくなります。また、その場で先生が考え方を説明してくれるので、自分の思考過程のどこが良くて悪いのかが分かり、非常に参考になりました。私は時間が取れなかったので一部後回しになっていて論文直前に詰め込むことになりましたが、なるべくライブで講座に出るとより効果的な学習になると思います。

その他

短答合格講座は、自分で一度解いた問題を講座で先生に解説してもらうという講座です。一度自分で解いてから参加することで、圧倒的に理解が深まります。講座前に一度解き、講座で解説を受けながら一度解き、講座後にもう一度解いて復習すると、その範囲はほとんど完璧になります。短答はとにかく全部できるようになることが大切ですが、自分でペースを作って全部完璧にするのは難しいです。この講座に出ればとりあえずやってない問題があるとか、知らない問題があるとかいう状況は回避できます。私はペースが上手く作れなかったので、とりあえず先生にやってくるように言われたところをやって、やり終わったら復習するということにしていました。この講座がなかったら手がつけられない問題が出て、短答で落ちていたと思います。

今後の抱負

次の抱負は、もちろん司法試験合格です。今回の予備試験は、短答は合格者平均点以下、論文は本当にギリギリ、口述も合格発表までヒヤヒヤしていた、という感じでずっと危ない橋を渡ってきたので、今度はもう少し余裕を持って司法試験に挑みたいと思います。もう1年勉強したくないというのが本音です。次で合格してみせます。次で合格して、3年の後期から4年までは純粋なる理系の学生として過ごしたいです。そして、堂々と理系の法曹関係者を名乗れるようになります。

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