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2019年度合格
T・Dさんの合格体験記

合格者

基礎を徹底的に反復することの重要性

T・D さん

年齢 19歳
大学 立教大学(法学部)在学中2年
予備試験合格時 大学2年
LEC受講歴 入門講座が含まれるコース(入門講座・論文基礎力養成答練等)、予備試験口述徹底対策講座、予備試験口述模試

※年齢・大学在学中の有無は出願時を基準としています。

法曹を目指したきっかけ

私が、法曹を目指そうと思ったのは、高校3年生の時です。私は、中高大一貫校に通っており、高校に大学の教授が法律の授業をしに来てくださるのですが、それを受講した時に、ただ単に「法律を学習することが面白い」と思い、こんなに面白いことを職業にすることができるのであれば是非ともしたいな、と思い法曹を目指しました。また、授業でロッキード事件を捜査する検察官のドキュメンタリーを見た際、証拠収集に勤しむ検察官がかっこよく、最終的には検察官を志すようになりました。

LECを選んだ理由

LECの入門講座を受講した理由は、まず、大学のある池袋に本校があり、そこに通学クラスがあったことです。私は、弱い性格ですから、Web受講ではきっと諦めてしまうと思い、嫌でも通い続けられるように、通学クラスを選びました。また、他の予備校の選択肢もあったのですが、通学クラスを設けている他の予備校は、大規模に講義が実施されるため、ひとりで受けるのはなんだか心細いなと思い、少数精鋭で講義を実施するLECを選択しました。そして、受講を申し込んだ時点では、一人の講師が7科目全てを担当することのメリットは正直よくわかりませんでしたが、受講が終わった今では、科目ごとに講師が異なると講義スタイルや思考方法がバラバラになり、受講者の負担が大きく、すんなりと講義内容を理解することが難しかったのではないかと思うため、全科目を一人の講師が担当するLECの講義を受講して良かったと思います。

仕事や学業、家庭との両立のコツ(時間活用術)

私は、大学入学前から予備試験の受験を決めていたので、大学ではサークルなどには参加せず、大学図書館で出席を取る授業の時間まで自習(入門講座受講時はその復習、合格答案作成講座受講時は予習および復習としての答案構成また、講師によって作成を求められた問題については時間を測った上で実際の答案を作成)をしていました。また、私は、アルバイトをしませんでした(大学に入学する前から塾でアルバイトをしていたのですが、講座を進めるにつれ段々アルバイトと両立することが難しくなり、1年生の夏休み初め頃に辞めてしまいました)。

1日の勉強についてですが、私はとにかくメリハリをつけて勉強するようにしていました(もっとも、学習初期(大学1年の夏休み頃)までは1日の学習時間は5〜6時間程度でした。)。例えば、大学が無い日は、6時に起床し、6時10分に勉強を開始し、60分〜90分毎に10分程度の休憩を挟みながら18時〜19時まで勉強をしていました。その代わりにそれ以降は一切勉強をせず、携帯をいじったり、映画を見たり、学校の課題を終わらせるなどをしていました。いくら法律の学習が好きだとしても、これを継続的にするにはそれなりに自分に対してご褒美をあげなければならないと思い、特に罪悪感などなく、リフレッシュしていました。一方で大学がある日は、このようにずっと勉強することは難しいため、1分でも早く図書館に行って勉強をすることができるように、基本食事は人と摂らず、図書館前のベンチでおにぎり等の軽食をつまむようにしていました。このようにすることで最終的には1日10時間勉強しても苦に感じることはなくなりました。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

失敗したこととしては、論証、論点の扱い方です。私は、はじめの頃、論証を一言一句覚えれば論文を書くことができるとばかり思っていました、しかし、民法の論文基礎力養成答練を受講した時に、何も書けませんでした(頭の中ではどの論証を使うんだ!?という感じでした(いわゆる論点主義))。
そこで、ただ覚えるだけでは何の意味もないということに気がつき、そもそもなんで論証が要るのかということを考え、論証は各条文の要件を解釈する上での道具に過ぎないという結論に至りました。そうであれば論証を一言一句覚える必要はなく、条文の解釈の仕方と判例の端的な考え方さえ押さえればそれで事足りると思い、論証はあくまでも判例理論の流れを理解するものとして自分の中で位置付けました。
そのため、実際の予備試験でも論証をそのまま答案に再現したことはなく自分の言葉で表現しました。その結果、論文を書く際には、当事者がどのような法的効果の発生を望むのか(検察官がどのような刑罰権の発動を望むのか)、そのためにはいかなる要件を満たす必要があって、本問ではどの要件の充足性が問題になるのかという視点から問題を検討するようになり、明らかな筋違いの答案を作ることはなくなりました。
例えば、刑法の論点に「共同正犯と幇助犯の区別」というものがありますが、私が論点主義に陥っていたときはこれを共同正犯の成立要件とは別個独立した論点であると捉えて論文上で扱っていました。しかし、この論点は、「正犯意思を前提とする共謀の存在」という共同正犯成立要件の中の議論に過ぎません。このように、論点は要件の解釈に他ならないということに早く気づいていれば、もっと楽に学習できたのにと思います。

あえて、もう一つ失敗したことを挙げるとすれば口述試験を軽視していたことです。口述試験の合格率は、ご存知の通り90パーセントを超えています。そのため、私が、論文式試験を通過するまではただのおまけに過ぎないとしか思っていませんでした。しかし、いざ論文式試験に受かった時になって、口述試験を重視していなかったことで、もし自分が残りの10%に入ったらどうしようという心理状態に追い込まれてしまいました。そのため、論文式試験の合格発表前から口述試験を舐めない心が大事だと思いました。一方、成功したことは、各科目の論文の自分なりの書き方を早い段階で習得できたことです。
例えば、民法であれば訴訟物はなにか、そのための要件はなにか、およびその充足性を検討し、その反論(その要件充足性)、再反論…という主張反論型、刑法であれば構成要件(実行行為、結果、因果関係、故意)、違法性阻却事由、責任阻却事由の順で検討するというようなクセづけをしました。このようなことができたのは、インターネット上にある予備試験合格者の再現答案をみたり、予備試験後に毎回実施されるLECの分析会で参考答案をみたりすることで段々自分のものにすることができたのだと思います。
私がこのようなことをやり始めたのは入門講座受講開始後3ヶ月のこと(ただ、やはり答案と呼べるほどになったのは2年目講座に入る手前付近です。)ですから、学習中の方はできるだけ早く自分の型を身に付けるために、合格者の再現答案に触れるなどすることが重要ではないかなと思います。

最後に、先に述べた予備試験分析会の動画を見ることはとても有用だと思います。これらの動画はLECホームページから見れます。また、講義はもちろん、レジュメも充実していて、実務基礎の対策はこれだけで事足りるほどでした(但し、要件事実については紛争類型別を使用)。

LECに通ってここがよかった

LECに通ってよかったと思うことは、受講生への面倒見がよかったことだと思います。実際、私は武山先生には個別面談をしていただいたり、講義後にわからないところを質問し、詳しく説明していただいたりしました。通学講義に行けず、Web受講する際に必要な資料が出てきてしまった時などは、スタッフの方に相談したら、資料を適切に用意してくださるなど、こちらのわがままにも真摯に付き合っていただけました。また、教科書(セブンサミットテキスト)の信用性があることもよかったところです。LECは司法試験指導予備校として老舗です。昨今、予備校は信用できないなどと揶揄されがちですが、教科書等の内容の正確性は相当程度担保されており、新規の予備校との比較ではその点、優れていると思います。

LECの講座の良かった点

入門講座・論文基礎力養成答練

まず、法律科目は初学者にとっては理解が難しく、一人で取り組むことは大変困難だと思います。その点、武山先生は、身近な分かり易いテーマから入っていき、その後、法的な議論に落とし込むといった流れで講義が進むため、とても理解しやすかったです。また、法律の学習において判例は切っても切り離せない存在です。しかし、判例は非日常的な言葉遣いであり、また、行間を読むことも難しく、十分な理解をすることが困難ですが、講義では膨大な数の中から選別された判例を取り上げ、詳細に説明をしていただけるため、理解が進みました。

論文基礎力養成答練は2つの意味で意義があったと思います。1つは、入門講座の直後に実施されるため、入門講座の復習のきっかけとなることです。民法でいえば、入門講座の講義数は20を優に超え、その復習を次の科目と並行して行うことは時間、気持ちの面でも難しいです。しかし、いざ答練が始まれば高い点数を取るため復習せざるを得なくなります。2つ目は、実際に時間内で答案を作成するテクニックを習得する機会になるということです。入門講座直後では、インプットが不十分なことがあり、高難度の問題を解くことはできません。しかし、論文基礎力養成答練では、比較的簡単な問題が出題されるため、難しい問題に対応するための基礎力の底上げをすることができ、良かったです。

合格答案作成講座

私は、当初の予定よりも早く予備試験の論文式試験を受験したため、受験時点では全ての講義が配信されておりませんでしたが、合格答案作成講座は入門講座を受けた方であれば受講することが必須であると断言することができるほど意義のあるものだと思います。
なぜなら、まず、入門講座で不十分な箇所を補完することができるからです。先述の通り、入門講座で扱う量は膨大であり、どうしても理解が十分な箇所とそうでない箇所が出てきてしまいます。しかし、同講座では問題演習を通じて、講師の方々が関連条文、関連判例を解説してくださるためとても役に立ちました。
また、予備試験の論文式試験は、単に知識があれば合格するというわけでもなく、それを文章化し、試験委員に自分の理解を示すことができて初めて合格することができる試験だと思います。その点、本講座では、論文作法も教授していただけるため、論文のインプットとしても重要だったと思います。さらに、司法試験委員会の出す採点実感等も踏まえた指導をしていただけるため、具体的にどのような点に言及すれば点数がつくのか、ということも合わせて学習できることも魅力だと思いました。
最後に、いずれの科目も予習としての答案構成をすることが求められるのですが、これをしっかりこなすことで初見の問題を処理する力を滋養でき、この講座を完璧に受講できれば、予備試験の問題にも十分な実力を身に付けることができると思います。

今後の抱負

私は、今回の予備試験に合格することができましたが、司法試験に合格しないとなんの意味もありません(周りの人に合格したことを伝えても予備試験のことをよくわかっていないことからも明らかです)。そのため、5月に行われる司法試験に向けて再度気を引き締めて勉強を続けたいと思います。そして、自分のためではなく、少しでも社会のために自分の力を還元することができるような法律家になりたいと思います。

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