私が予備試験に合格した理由
K・T さん
年齢 | 27歳 |
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大学 | 法政大学(法学部)卒業 |
予備試験受験回数 | 4回 |
LEC受講歴 | 入門講座が含まれるコース(入門講座・論文基礎力養成答練他)・予備試験口述模試など |
※年齢・大学在学中の有無は出願時を基準としています。
法曹を目指したきっかけ
高校2年生の時にある弁護士事務所でインターンシップをさせて頂きました。そこでとてもキラキラしたものに出会ったのが、法曹(弁護士)を目指したきっかけです。それは、ある弁護士の先生が見せてくださった訴状です。理路整然と主張が記載された訴状を読んでいくと、その主張内容がとてもよくわかり、とても心が躍ったことを今でもよく覚えています。そして、そのような素敵なものを生み出せる弁護士という職業に就く人は、なんてかっこいいんだろうと思いました。自分も弁護士になりたいという夢ができました。
合格までの道のり
LECを選んだ理由
LECを選んだ理由は、LECの入門講座を受講したいと思ったからです。大学の友人がすでにLECの講座を受講しており、その友人からLECを進められて何となくLECの校舎に説明を聞きに行ったのですが、対応してくださった職員さんの紹介で見たLECの入門講座の内容は、当時の自分の勉強に対する悩みを一気に解消してくれるのではないかという期待を抱かせるものでした。実際に受けてみてその期待どおりだったわけですが、LECを選んでよかったなと思います。
仕事や学業、家庭の両立のコツ(時間活用術)
私は、仕事と予備試験の受験勉強を一応両立しながら、予備試験合格までたどり着きました。ただ、正直、上手く時間を使って、仕事と勉強を両立できたとは思いません。ですので、その点でアドバイスできることは正直ありません。もっとも、私がお伝えできることとしては、予備試験「合格」という点で考えると、必ずしも膨大な勉強時間はいらないのではないかということです。どういうことかというと、以下の通りです。勉強時間を長引かせる原因は、主に分厚い書物を熟読することと論証の暗記にあると思います。ですが、予備試験の合格に必要なことは、ただ単に「条文を使って法律問題に対してある程度正確に自分なりの解答を示すことができること」だと予備試験合格という結果を通じて感じました。ですから、分厚い書物を読まなければならない、論証を暗記しなければならないなんてことはないのです。条文の存在を正確に認識し、その趣旨や文言を把握し、要件・効果を暗記し、きちんと事実をあてはめることができればいいだけです。それに必要な勉強は、インプットよりもアウトプットです。アウトプットは、論文でも短答でもどちらでもいいです。アウトプット中心の勉強で条文を使えるようになることだけ意識して勉強すれば、かなり必要な勉強時間を短縮できるのではないかと思います。
受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」
受験勉強を通じて「失敗した」と思うのは、初めに大学の講義から勉強を始めてしまったことです。大学の講義は、正直あまり体系的に整理されていませんし、先生のお話しされることは、予備試験対策につながらないと感じることも多々あります。ですから、受験勉強の初動で少し遠回りしてしまったと思います。
その点、予備校の講座は、試験対策に特化された基礎基本に忠実な内容で効率的に力を伸ばすのに有効でした。ですから、大学在学中にLECの講座を受講し始めたことは、道を大きくそれてしまう前に軌道修正を図るのに適切な対応だったと思います。予備試験合格という結果も相まってこの点は「成功した」と思います。
LECに通ってここが良かった
何度も繰り返しになってしまいますが、本当に入門講座が私の法律学習の始めの一歩であり、その後の予備試験合格につながる全てだったと思います。LECに通って良かったことは、入門講座を受けることができたことです。
LECの講座の良かった点
入門講座・論文基礎力養成答練について
入門講座〉入門講座は、セブンサミットを中心にしながら適宜先生作成の論証集や板書を参照しながら進めていくスタイルでした。当時法学初学者だった自分は、大学の講義を漠然と聞き、市販の入門書や基本書を漠然と読んで勉強するという形をとっていたのですが、LECの入門講座を受講してからその漠然さがみるみるなくなっていくのが分かりました。その理由として、先生が講座の中で論証の仕組みや理由づけの仕組みについて丁寧に解説してくださっていたことが挙げられます。論点に関することは、基本書等にも載っています。しかし、基本書等の記載は、得てして当たり前すぎることの記載が省かれていることが多いです。いわゆる法律学の常識については、あえて書かれないのです。ですが、司法試験や予備試験は、基礎・基本に対する正確な理解が不可欠で、この基本書等に書かれていない常識を知っているか否かがとてもとても重要です。LECの入門講座は、その点を重点的に説明してくださったことがとてもよかったと思います。
〈論文基礎力養成答練〉論文は、答案の型を一日でも早く身に着けることが重要です。型さえ身につけば、後はあっという間に合格レベルに達します。ただ、この型を身に着けることが非常に難しいのです。我流で行くと必ずよからぬ方向に行きます。そして、よからぬ方向に行ってしまうとそれを修正するのが非常に大変です。私は、論文の答案を初めて書くにあたり、論文基礎力養成答練を受講しました。毎回答案を作成した後、その添削を受け、先生の解説講義を聞くという繰り返しの中で、無理なく答案の型を身に着けることができたと思います。受講費用は決して安くありませんが、はじめの一歩を間違うと長い長い受験生生活が始まります。それは、高い高い経済的負担が後々やってくることを意味します。私は、はじめに論文基礎力養成答練を受けておいてよかったと思っています。
今後の抱負
私はまだ予備試験に合格したにすぎません。法曹になるためには、司法試験に合格しなければなりません。むしろここからが本番です。条文を大切にして、一日一日を大切にして、結果がすべてだと肝に銘じて、司法試験の合格も確実に掴み取りたいと思います。