LECのおかげで予備試験に合格することができました。
H・Y さん
年齢 | 22歳 |
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予備試験受験回数 | 3回 |
LEC受講歴 | 入門講座が含まれる予備試験対策向コース(入門講座・論文基礎力養成答練他)・予備試験口述徹底対策講座・予備試験口述模試 |
※年齢・大学在学中の有無は出願時を基準としています。
法曹を目指したきっかけ
私が最初に法曹になりたいと考えたのは中学生の時でした。もともと言葉が好きで、文章を書くことが好きだったのですが、その言葉で社会のルールを作るという法律の性格に興味を持ったからです。そして、法曹の中でも弁護士を志したいと考えました。弁護士は仕事をするなかで、自己の判断で行う部分が多く、やりがいがあると考えたからです。手に職をつけたいという考えもありました。中学生でたてた弁護士になるという目標を達成するために、私は大学の法学部に入学しました。大学の入学式の時に配られたLECのビラで当時最年少の大学2年の合格者がいることを知った私は、自分もできるかもしれないと思い、軽い気持ちで予備試験を受験することにしました。法科大学院コースでは大学入学から司法試験受験まで6年かかってしまうのに対し、予備試験コースなら短期間で司法試験を受験できるようになることに魅力を感じたことも予備試験を受験することにした理由です。
合格までの道のり
LECを選んだ理由
私は、LECの入門講座を受講しました。大学1年生の時です。当時私は法律の知識が全くありませんでした。知識を補充するために基本書を読もうにも、法律の基本書は分厚く、当時の私は読む気になれませんでした。六法を開くのでさえ面倒でした。このような状態でしたので、誰かに教えてもらわないと法律の勉強はできないなと考えていました。しかし、私の通っていた大学では、法律の専門科目は2年生から始まることとなっていたので、それを待っていたのでは法律の勉強を始めるのが遅くなってしまいます。そこで、予備校の入門講座を受講することにしました。数ある予備校の中からLECの入門講座を受講したのは、LECの講師の講義がわかりやすいと評判だったからです。また、最寄り駅から近くにあり通学しやすかったことも挙げられます。当時私は、予備試験受験についての知識がなかったので、入門講座としてLECを選ぶに際し、確固とした理由があったわけではなかったのですが、受講した感想としては、LECを選んでよかったと思います。まず、LECの入門講座の講義は倍速で視聴することもできるので、時間のない社会人の方でも効率よく勉強ができます。また、大学の授業だと細かい学説の対立を深く勉強することになるのに対し、入門講座では細かい部分に深入りしないので、短期間で1科目を勉強することができます。それでいて、論文対策としては必要十分な量の知識を入れることができるので、入門講座は予備試験の知識のインプットとして最適であると思います。答練についてもLECでは予備試験の形式の答練以外に初学者向けの簡単なものがあったので、段階的に実力をつけることができると聞いていたので、LECの答練を申し込みましたが、当時の私はやる気がなかったので、結局受講しないまま終わってしまいました。今思えば、しっかり受講していればもっと早くに合格にたどり着けていたのにと後悔しています。また、口述模試でもLECを選びました。LECの口述模試は知識的な面が大きいので、LECの口述模試を受けておけば、口述試験に必要な知識を十分に身につけることができると考えたからです。結果として、予備試験に合格することができたので、LECの口述模試を利用してよかったと思います。
仕事や学業、家庭の両立のコツ
仕事等と受験勉強をいかに両立するかという問いは、要は時間がない中でいかに合格水準まで自分のレベルを上げるかということです。そのためには、試験に必要なことに絞って勉強をするということが大切になります。短答対策私は短答試験に関しては苦労なく合格しました。最初に合格した年でも短答対策を始めたのは2月からでした。短答プロパーの知識を入れるのは2月からで十分であると思います。短答の勉強方法としては、過去問を解きながら知識を補充していくのが効率的です。条文の素読等のやり方で知識を入れていくのは、高得点を狙うなら別として、合格を考えるならば必須とはいえません。過去問を解くにあたって肢別に正誤を確認していくことが、正確な知識補充としては良いでしょう。しかし、短答においては必ずしも全ての肢について正誤がわかる必要はありません。消去法で答えを導く能力を磨くことも必要です。したがって、選択肢をセットとして解く練習もするようにしましょう。また、短答の前に短答模試を受けておくべきでしょう。試験感覚を養うという意味もありますが、短答模試の点数は本番の点数に近いので、現在の実力を図ることができるからです。論文対策勉強を始めたばかりの人であっても、知識を入れるのと並行して再現答案の分析、答練の受講をしていきましょう。それが短期合格につながると思います。論文模試の受講もおすすめです。私は、合格年は時間の関係で論文模試を受講しなかったのですが、受けておくべきでした。論文模試の点数は本番に近いので、自分の実力がわかること、本番の雰囲気を体験することができることがその理由です。演習書としては、LECの論文の森がおすすめです。論点の整理に有用であるし、参考答案を読むことで論文知識の復習をすることができるからです。口述試験対策は過酷でした。私は論文試験受験後、大学院の試験を終えた8月から論文試験の合格発表まで遊びまわっていたので、かなり焦って勉強しました。論文合格を確認したら、すぐに口述模試を予約しましょう。口述試験では場慣れが大切になります。また、可能なら、友人とともに口述試験の練習をしましょう。知識面の対策としては、民事は要件事実、刑事は実体法の復習が必要になります。これらは試験の最初に聞かれることですので、答えられないと主査の印象を悪くします。また、口述プロパーの知識を条文とともに補充しなければなりません。短答の復習をすべきという方もおられますが、私は必ずしも必要でないと思います。いくら知識を入れたところで、本番では必ず分からないことが聞かれます。細かい知識を追いかけるより、皆ができるところを固めるべきです。分からないことは、誘導を引き出すなどして対応すれば足ります。
受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」
私は論文に2回落ちました。これは、勉強の方向が間違っていたからです。論文試験では知識の量がそのまま点数になるわけではありません。正しい方向で勉強することが必要になります。論文試験における正しさとは、法律論文の作法、形式を守って書くことにあると考えます。法的三段論法を遵守すること、事実摘示に評価を加えることはもちろん、各科目に応じた形式で書くことが必要です。同じことを書いても、書く順番で点が変わることもありえると思います。僕が論文不合格となったのは、この点が全くできていなかったことが原因でした。普段の勉強でもこの点を意識しなければなりません。この点を意識した勉強が正しい勉強ということになります。具体的な方法としては、まず、合格者の再現答案を分析することが有用であると考えます。誤解を恐れず言えば、予備校の参考答案を真似ることは間違いです。また、答練を積極的に受講することが大切です。自分の論文が点になるかどうかを確認することができるし、知らないことに対して現場で対応する能力を養うこともできるからです。恥ずかしながら僕が不合格年でやっていた勉強を紹介すると、それは論証を暗記し、予備校の演習本にある参考答案を読むことでした。これでは合格しません。
法科大学院入試対策
予備試験受験に並行して京大の法科大学院と併願していました。私は、大学4年生の予備試験に落ちたショックでほとんど勉強できていなかったのですが、結果は上位での合格でした。私の感覚からいえば、法科大学院は基本的な知識があれば合格します。予備試験ではそれに加えて、論文の形式も重要になってくるのですが、法科大学院入試では、どのような書き方で論文を書いても、しっかり読んでくれるように感じます。求められる知識量もそれほど多くなく、短答合格レベルがあれば十分です。なお、法科大学院入試においては、学部時代の点数も考慮されるので、学部でそこそこの得点をとることも必要になります。予備試験を受験していると、授業にも出ず、学部試験対策もしていない方もおられるでしょう。しかし、法科大学院入試は、本番での点数以外で差がつくことが多いので、最低限不利にはならない程度の点数はとっておいた方が無難です。とはいえ、予備試験の勉強をしていれば、法科大学院の試験でこけることはないと考えていいと思いますので、気持ちは9割予備試験で大丈夫だと思います。
LECに通ってここが良かった
LECの講座でもっとも良かったのは、口述模試です。口述模試は様々な予備校で行われていますが、予備校ごとに特色があります。LECの口述模試の特長は、問題の分量の多さです。他の予備校の2倍はあるので、実質的に2回口述を受けることができます。また、知識面で深い質問がされるので、口述に必要な知識の確認に最適であると思います。また、講師の講評が非常に丁寧でした。講師の方が口述の心構えを非常に丁寧に教えてくださり、大変参考になりました。LECの入門講座は勉強の導入として大変有用でした。講義を倍速で聞けるので効率よく勉強できること、回数がコンパクトにまとまっていることがその理由です。LECの入門講座は素晴らしいのでぜひみなさん受講してください。LECの答練は私は受講しないまま終わってしまったのですが、予備試験の形式の難しい答練の前に簡単なものを受験できるのは素晴らしい点であると思います。みなさんぜひ受講して、まじめに通ってください。
今後の抱負
予備試験に合格したとはいえ、司法試験は目の前に迫っています。まずはそこで自分の思うような結果を出せるよう、毎日頑張りたいと思います。司法試験に合格した暁にはより良い法曹になれるよう努力したいと思います。