社会人でも予備試験に挑戦してみて欲しいです
B さん
年齢 | 31歳 |
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大学 | 私立大学(法学部)卒業 |
予備試験受験回数 | 1回 |
LEC受講歴 | 入門講座が含まれる法科大学院対策向コース(入門講座他)・小論文パーフェクト答練・予備試験口述徹底対策講座・予備試験口述模試 |
※年齢・大学在学中の有無は出願時を基準としています。
法曹を目指したきっかけ
大学に入って法律学に出会い、法律の勉強は楽しいなと思いました。折角法学部に入ったのだから、一度位は難関資格に挑戦してみたいという気持ちもありました。そのため大学在学中に司法試験の勉強を少ししていました。司法試験の勉強をする過程で、弁護士として活躍する諸先輩方と接する機会があり、困っている人のために仕事をする姿に憧れ、弁護士になりたいと思っていました。その後、紆余曲折あって法曹への道を一度は諦め就職したのですが、社会に出て様々な問題に直面しました。その度に関係する専門家たちと連携し、問題解決をしてきましたが、事業者の目線と専門家との目線に乖離があると感じることも多く、違和感がありました。色々思い悩むうちに、やはり自身で当事者的な目線をもった弁護士になりたいと再び思うようになり、予備試験を受けて再度法曹を目指すことにしました。予備試験は大学院に通わず、仕事をしながら受験できることも魅力でした。
合格までの道のり
LECを選んだ理由
大学生当時、司法試験を受けてみたいと漠然と思っていたものの、具体的にどうすれば良いのか全くわかりませんでした。大学の授業では特に司法試験対策のようなものはなく、論文の書き方すらわからない状況でした。また、大学は人数が多く、講義も先生の好きなテキストや進め方で進むため、大学の授業のみでは到底司法試験には対応できないと思いました。そこで、司法試験を目指している先輩に相談したところ、予備校通学を勧められました。しかし、予備校は金銭的負担が大きいことから、通学を躊躇していました。1度話だけでも聞いてくればとすすめられ、散々迷いました。色々な予備校を比較して、LEC受講相談にも行ってみると、スタッフの方の雰囲気が良く好感がもてました。偶々大学の近くで家から通いやすい校舎にライブクラスがありました。(LECは校舎の数が多く、立地も駅から近い所が多く地の利がよかったので通いやすかったです。)そのクラスでは全科目同じ先生が担当してくださることから、科目間の統一的な理解ができるかなと思いました。また、当時担当されていた先生は優しく穏やかな感じの先生でした。説明も分かりやすく、質問しやすい雰囲気だったので、この先生に教えて貰いたいと思ったのもきっかけになりました。通い始めた当初、法学部とはいえ、司法試験の勉強をしたことはなく、殆ど法律初学者でした。そのため授業についていけるか非常に心配でしたが、テキストの説明が丁寧で、図解が多く分かりやすそうだったことも通学の決め手となりました。テキストの網羅性も高かったと思います。また、法律論文はどのように書けば良いのかという基本的なことから教えて貰えたため、その当時得た知識は数年経っても役に立ちました。そして、LECは取扱資格の幅が広いので、他資格を目指して通っている友人がいたことで一緒に通える安心感もありました。大学生当時、資格予備校という未知の世界に一人で入るのは勇気が要ったので、公務員や会計士を目指す友人が一緒に居たのは心強かったです。最も懸念していた価格についても、入門講座は高額な設定をしている予備校が多いなか、LECは良心的な価格のコースがあったため、はじめやすかったです。
仕事や学業、家庭の両立のコツ
現在、フルタイムで仕事をしているので、始業前や休憩時間・移動時間、終業後の時間の使い方を工夫することでなんとか時間を捻出しました。忙しい時期にはまとまった時間をとるのが難しかったので、たとえ数分でも時間があるときはテキストを開いて知識の確認をしてました。この移動時間や隙間時間は短答知識の暗記等には有用だったと思います。移動や隙間の時間は時間が限られている分、集中力して覚えられました。また、朝の時間帯は集中力が高くなるので、なるべく早起きして、早朝からやっている喫茶店等を利用して勉強しました。終業後は眠くなってしまうことも多かったので、夜までやっている図書館や喫茶店等を利用することもありました。直前期には移動時間が惜しかったので家で勉強しやすい環境を整え(快適な椅子や大きな机を揃える、気が散りそうなものは机の周りに置かないなど)、なるべく家で勉強できるように工夫しました。勉強しなければいけない範囲が広いので、少しでも勉強時間がとれるよう、時間を惜しんで勉強しました。試験の日までにやるべきことと分量をリスト化して、可処分時間を考えた上で、1ヶ月毎、1週間毎、1日毎のスケジュールを立てていました。計画がズレることもあるので、毎月スケジュールを見直し計画を立て直していました。続けることが1番大事なので、そんなに多くは詰め込まずに、ある程度は余裕のある計画を立てていました。他には、復習をすぐやることで、時間が経ってから復習するよりは効率的な復習ができると思います(時間が経つと忘れてしまうから)。あとは、費用対効果を考えてまとめノートを自作するのはやめる、通説判例以外の学説の議論には深入りしない等、勉強の効率も意識してやるようにしていました。社会人は勉強時間捻出の難しさから、挑戦をためらう方も多いと思います。しかし、仕事がある分失敗した時のリスクは小さいし、基礎を徹底すれば社会人であっても合格できる試験であると思うので、どんどんチャレンジして欲しいと思います。
受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」
成功したと思うことは、手を広げすぎず、教材を絞ってそれらを繰り返したことです。短答は過去問を何度もやりました。ひたすら過去問を繰り返し、出来なかった部分は判例六法に書き込み、それを何度も読みました。論文も過去問を繰り返し、各科目網羅的な問題集1冊を決めて、その問題集のみやりました。また、1度解いて間違えた問題は次に出題された時には同じミスをしないよう、復習に重点をおく勉強をしてました。
失敗したと思うことは、もっと実際に答案を書けばよかったと思います。時間もなかったので、答案構成のみで終わりにしていたことも多かったのですが、実際に手を動かさないと本番でも動かないということを痛感しました。接続詞や文章の流れ等は実際に書いてみないとすぐには出てこないです。また、時間配分に失敗した科目も多く、実際に時間を計って書くことは重要であると感じました。あとは、たまに時間を計って書いていた時も科目毎に70分で区切って書くことが多かったのですが、実際の試験時間と同じ時間で続けて演習をしておくべきであったと思っています。
LECに通ってここが良かった
入門講座で法律の基礎を確立できました。私が入門講座を受けてから長い期間が経ってしまっていますが、それでも入門講座で得た知識は少しは生かせていると思います。また、LECでは予備試験の口述模試の優先予約ができました。予備試験の口述試験は情報量が少なく、模試の枠もすぐに埋まってしまいます。しかし、入門生は口述模試の優先予約をさせて貰えたので、良かったです。形式面は多少異なりましたが、LECの口述模試の問題内容は本番に近く役立ちました。時間も長めで最も本番に近かったように思います。他の予備校の模試は短時間で条文番号や細かい手続きの知識等を問うてる印象でしたが、本番ではこれらは誘導で補充的に聞かれるにすぎず(実際、本番で私は一度も聞かれませんでした)、出題傾向が異なるように感じました。論文発表後2週間という短期間で口述対策をしなければならないので、このようなLECの模試を受けられたことは非常に有益でした。
今後の抱負
今後は来年の司法試験に向けて、勉強を続けていきたいと思います。仕事との両立は簡単ではないし、司法試験は予備試験よりも難しい試験であると思います。今までやってきた7法の知識を更に深めて、選択科目の対策も怠らず、1度で合格できるよう頑張りたいです。