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2016年度合格
M・Aさんの合格体験記

合格者

受講時に『なるほど』と納得できた喜びは、入門講座を受講した者しか味わえない!

M・A さん

年齢 21歳
略歴 岡山大学法学部在学中、(2016年)司法試験予備試験合格
受講歴 入門講座、論文基礎力養成答練、論文力完成講座(講義編、演習編)、予備試験論文演習、予備試験法律実務基礎講座(講義編、演習編)他

M・Aさんのある一日

時間 行動 詳細
7:00 家を出る 大学の勉強があるときは朝早く起きていました
8:00 (バス)
9:00 自習室で勉強 2〜3回生のときは大学の授業で忙しかったです。
10:00
11:00
12:00
13:00
14:00
15:00
16:00
17:00
18:00
19:00
20:00
21:00 自習室を出る
22:00 (バス)
23:00 帰宅
0:00 就寝
1:00

法曹を目指したきっかけ

大学1年生の夏、‶予備試験”に出会った。というより、‶予備試験”を知った。母からも『貴方は、長続きしない娘よね…でも、やってみないとわからないからね』と嫌味を言われた。ショッピングの帰りに、軽い気持ちで‶入門講座”の申し込みに行った。
思い起こせば、中3の秋、岡山地方裁判所において初めての裁判員裁判があった。希望者の生徒が裁判傍聴に行くことになった。当日、整理券を握りしめて傍聴した私は、静かな法廷内で検察官と弁護士が繰り広げる闘い、裁判官の何事にも動じない凛とした表情を実際に目の当たりにして、鳥肌が立つほどの感動を覚えた。法廷の厳粛な雰囲気の中、時として理解できない‶言葉”でのやりとりであった。当時の私なりに法廷の一体感を感じ、三者それぞれが裁判において重要な役割があると理解できたことが昨日のように思い出される。これが、私が法曹になりたいと思うようになったきっかけである。

合格までの道のり

法学部を受験し、大学生になった私は、将来のことを具体的に考えるようになった。
法科大学院で学び受験することしか知らなかった私は、『予備試験に合格したい』と思う反面、『何でも長続きしない私は無理』と思ってしまう私がいた。それでも、母が言うようにやってみないと分からないと思い入門講座の申し込みに行ったのである。

受付の方は、私の不安を取り除くかのように、同じ大学出身の予備試験合格者の頑張りの話をされながら、『頑張れば夢はつかめるよ。頑張ってみようよ』と勇気づけてくださった。

入門講座を受講し始めた頃は、耳慣れない文言ばかりで頭が混乱し、条文を引くのも大変で全く先生が言われていることが理解できず、時間ばかり費やした。また、予備試験を目指すことと大学の授業やレポート・課題・試験勉強をすることなど、受講と大学との両立が難しくストレスがたまる時期があった。

しかし、振り返ってみると、大学帰りに講座の勉強をすることで、メリハリもでき、集中して学ぶことができたと思える。また、講座を受講することにより、無知だった自分が得ることは莫大な知識となっていった。そのことが、大学授業の自信(成績)にも繋がったと思える。受講時に「なるほど」と納得できた喜びは、入門講座を受講した者しか味わえないものかもしれない。

大学2年生で予備試験短答試験を受験したが20点も足らず、不合格だった。入門講座を聴き、模試を受けての受験であり、明らかな勉強不足だった。次の年こそと思い、参考書・基本書・問題集を一冊に絞ったり、まとめ方を工夫したりして、それを繰り返し、繰り返し回した。

同級生がサークル・遊び・バイトと、大学生活を楽しんでいるのを横目で見ながら、私は時間があれば、論証を見て、問題を解くことを繰り返した。そして迎えた3年生の本試験では、短答式試験は突破するも、論文式試験には1000位以下で不合格となってしまった。この時点で勉強を始めて2年がたっており、同級生が合格したという予備校のパンフレットを見ては、このまま頑張って報われる日がくるのだろうかという不安で、落ち込むことが度々あった。私の周りには、予備試験を本気で目指す仲間は殆んどいなかったので、重い足を引きずって、時には涙を呑んで、自習室に通い、前の年と同じ問題集、基本書を何回も何十回も回して知識を確固たるものにするべく努力した。

その年の論文に失敗したのは、基本があやふやだったからだと思ったので、その冬は原則や趣旨、定義をきちんと押さえるようにし、特に理解に努めた。そして4年生、在学中最後の予備試験を迎え、短答試験に合格し、論文式試験の日を迎えた。中々頭が回らず、思い通りにスムーズに書けなかった科目もあり、何とか書き切ったが微妙、という感じで試験は終わった。

しかし結果はまさかの合格。自分の目を疑ったし、採点者のミスではないかと思うほど驚いた。さらに、その後の口述試験では数パーセントの人しか落ちないというプレッシャーに押しつぶされそうな日々だったが、無事口述試験も突破できた。当然、今日のような合格体験記を書ける日が来るとは夢にも思わなかった。

実は、入門講座を始めた半年後、父が急死した。身も心もボロボロになった。でも、私には予備試験合格という目標があったので、苦しみを乗り越えられたのかもしれない。

受験勉強を通して「失敗した」「成功した」と思うこと

予備試験合格を目指す過程で・・・。私はバカな分、人の倍の勉強が必要と考え、睡眠時間を削って毎日勉強をしたことがあった。しかし、昼間、眠くなり大切な昼間の勉強がはかどらなくなってしまった。一定時間の睡眠は必要であると感じた。

今後の抱負

今の目標としては、まずは来年、平成29年の司法試験に合格することである。これから半年間プレッシャーや答案用紙の枚数が増加した答練など逃げ出したくなるほど辛いこともたくさんあるだろう。しかし、最後まで諦めず、自分にできる最善を尽くしたいと思う。『はじめ良ければ、終わりよしの入門講座』の花をぜひ咲かせたいと思っている。

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