LECの入門講座は短期合格に必要なエッセンスが詰まっています!
H・N さん
年齢 | 37歳 |
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略歴 | 九州大学法学部卒業。旧司法試験の受験経験有 社会人経験を経て、司法試験予備試験の学習を開始 2016年司法試験予備試験合格 |
受講歴 | 入門講座他 |
H・Nさんのある一日
時間 | 行動 | 詳細 |
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5:00 | 起床 | 根性で起きる |
6:00 | 朝は1〜2h勉強 | |
7:00 | 出勤準備 | 朝飯を作る |
8:00 | 出勤 | 電車内は貴重な勉強時間 |
9:00 | ||
10:00 | ||
11:00 | ||
12:00 | ||
13:00 | ||
14:00 | ||
15:00 | ||
16:00 | ||
17:00 | 退勤 | |
18:00 | 喫茶店で勉強 | 2h程度勉強 |
19:00 | 疲れているときは1hのときも | |
20:00 | 帰宅 | |
21:00 | 家事、育児もこなす | |
22:00 | ||
23:00 | 就寝 |
予備試験を目指したきっかけ
私は、学生時代に法曹を志し、LECの門を叩きました。旧司法試験を何度か受験しましたが合格には至らず、社会人としての生活をスタートしました。それから司法試験からは離れていましたが、仕事や家庭に余裕が出始めた頃に予備試験制度が始まり、もう一度何か高い壁にチャレンジしたいと思い、受験を決めました。
合格までの道のり
私は、4回目の受験でようやく合格に至ったのですが、思えば記念受験のつもりの最初の受験で論文合格まであと100番という成績をとってしまったのが長期戦になった原因だと思います。慢心した私は、このまま続けていればいつか受かるだろうと、1年で勉強する時期は、短答の2か月前から論文試験までの間のみでした。2回目あと150番、3回目あと200番と、少しずつ成績が下がっていきました。このままではいけないと一念発起して、4回目は年明けから準備を始め、勉強量も増やしました。やはり司法試験(予備試験)の勉強は短期集中でなければ功を奏しにくいと実感しました。
とはいえ、共働きで子どももいた私が勉強に充てられる時間はかなり限られており、その捻出に一番苦心しました。平日は、朝5時過ぎに起床して1〜2時間勉強し、通勤中40分、そして仕事帰りに喫茶店で(子どもが邪魔しに来るので家では集中できない。)1〜2時間勉強するのがやっとでした。休日は疲れた身体に鞭打って5時に起床して喫茶店に行き、3〜4時間勉強した後に家族サービスで遊びに行く(本心は家で寝たい!)といった日々でした。全ての時間を合格のために費やすことができる学生を羨ましく思うこともありましたが、嘆いてもしょうがないので、割り切ってやれることだけをやろうと自分に言い聞かせていました。
そのような環境で私が採った勉強法は、「基本事項をひたすら覚える」ということです。お恥ずかしい話ですが、私はアウトプットをほとんど行っていません。4回の受験で答案を書いたのは本番のみです(それが落ち続けた原因だと言われれば反論のしようもありませんが。)。答案構成もほとんど行っていません。予備試験は司法試験に比して深く問う問題は少なく、答案の分量も少ない反面、問題文(あてはめ事実)が短いため答案の本筋を外すと悲惨な評価が付いてしまう傾向にあります。そこで、僅少な勉強時間の中で答案を書くことに多くのエネルギーを費やすよりも、条文番号、条文の趣旨、基本的な論証、あてはめで拾うべき事実といった当たり前の基礎知識を確固たるものにしようと考えたのです。具体的には、簡単な事案やあてはめもついている論証集をベースとして、科目によっては判例六法や学者の演習書等を読み込みました。いわゆる基本書と言われる類は一切使いませんでした。短期間での効率的なインプットには不向きだと考えたからです。
受験勉強を通して「失敗した」「成功した」と思うこと
失敗したことは、科目別の評価が最後まで安定しなかったことです。前年でA評価だった科目が翌年にはE評価になり、逆のパターンもありました。4回の受験中、全科目で一度はA評価を取りましたが、EやFを取った科目も1つ2つではありません。そのため、科目を絞って勉強することが難しく漠然とした不安が付き纏いました。
成功したことは、最終年は、実務科目に力を入れたことです。過去の経験から、この科目における成否が合否に大きな影響を与えると感じていたため、民事系は要件事実を中心に、刑事系は実務家向けの手続本を用いてしっかりと対策しました。また、一般教養は少しの労力で成績が安定するので、コスパという意味ではやって損はないかと思います(司法試験最終合格を見据えるならば無駄かもしれませんが。)。
今後の抱負
まだ司法試験の入口段階に立ったにすぎないので、慢心することなくしっかりと準備したいと思います。 最後に、現在予備試験は、学部生や法科大学院生の合格率が高く、社会人にとっては受かりにくい状況が続いていますが、これは、短答・論文ともに科目数が多く、これを回す十分な時間を確保できないことに大きく起因していると思います。もっとも、合格に必要とされるレベルは決して高くはありませんので、少ない勉強時間を上手くやり繰りして効率的に勉強できれば、一気に合格が見えてくると思います。何がその人にとって最も効率的な学習であるかは人によるとしか言いようがありませんが、この拙文が社会人受験生の方に少しでも勇気を与えられれば幸いです。
LECに通ってココが良かった!
私がLECの入門講座に通っていたのは15年も前ですが、その頃に身に付けた基礎体力があったからこそ、すんなりと予備試験に参戦できたと思っています。LECの入門講座は短期合格に必要なエッセンスが詰まっているものです(私がもう少し上手に使いこなせればよかったのですが。)。