努力次第で逆転可能
峯崎 真汰 さん
年齢 | 22歳 |
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大学 | 東京大学(法学部)4年 |
合格校 | 東京大学法科大学院(既修) 慶応義塾大学法科大学院(既修) 早稲田大学法科大学院(既修) 学費全額免除 |
LEC受講歴 | 矢島の速修インプット講座・矢島の速修インプット講座プラス・個別大学院対策講座・ロースクール直前答練・一発逆転!適性試験得点アップ講座 |
※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。
法曹を目指したきっかけ
工場労働者として、不遇な労働環境に置かれていた父を目の当たりにして、この不条理を解決するためには、法を活用する方法を知らねばならないと思い、法曹を志しました。
合格までの道のり
LECを選んだ理由
LECでは、初学者から学習経験者まで、受講者のレベルに応じた講座がきめ細やかに設定されているため、学習の進度に応じて、必要十分なだけの講座を取ることができます。例えば、苦手科目も含めて一括して7法全て答練の講座を取り、苦手科目だけはレベルの低い講座を別個にとることもできます。
仕事や学業、家庭の両立のコツ
空き時間を勉強にできるだけ費やすようにしていました。通学時にも、電車での移動中は論証集を開き、徒歩での移動中には、音楽プレーヤーで講義音声を聞いていました。
合格された法科大学院を選んだ理由、法科大学院別にどのように対策したか
【東京大学法科大学院対策について】
私立入試以降、対策の大部分の時間を公法に注いでいたと思います。憲法は、私立入試で満足できる答案が書けなかったこと、行政法は私立では出題されなかったことが理由です。憲法については、速習インプット講座を履修して、講義音声を通学中に聞き、テキストは解説付き判例集として使っていました。入試問題をよく読まないと、不正確な記述をしてしまう恐れがあります。民事系の小問1は民事実体法から出題される傾向にあります。概ね、民法からの出題なのですが、よく読むと商法の適用を受ける事案であることもあります。刑事系の小問1は、刑法上の犯罪に限る旨の断りが付されていないこともあるので、同じく注意が必要です。
【慶應義塾大学法科大学院対策について】
個別校対策の講座として慶應のものを取りました。慶應は、2016年以前実施の入試過去問の解答・出題趣旨等を発表していないので、過去問対策の合格者再現答案は貴重な資料でした。慶應は問題の難易度に対して、試験時間がかなり短いので、演習段階で時間制限を厳しくして、素早く解答を作る訓練を積んでおくべきです。私は、時間を5分短縮させて演習をしていました。また、ロースクール入試でステートメントは無視できません。慶應はとりわけ分量の多い(A4にして4枚分の)ステートメント提出を求めるので、重点的に対策する要請も強いと思います。
【早稲田大学法科大学院対策について】
早稲田は民法と刑法の配点が大きいので、この2科目が重要になります。上位国立入試を考える人は、行政法が出題されることを考えると、私立入試以降は行政法に時間を注ぐ必要が生じます。上3法のうち、憲法はどこも難問なので差が付きにくいとして、民刑法は、私立入試までに一通りのことは書けるようにするべきです。この方針が、傾斜配点となっている早稲田対策に効果的です。また、訴訟法は問題が簡単な割には配点が大きい(憲法と同じ配点60点)なので、訴訟法で点を上積みすることも実践的と思います。早稲田は、かなり古い時期の入試問題まで、出題の趣旨を発表しています。早稲田以外の対策にもなるので、過去問演習をした後には読み込んでおくべきと思います。
受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」
成功した点としては、いわゆるインプットの学習を進めるのと同時進行で答練を提出していたことです。早い段階で答案を書くと、やはりうまく書けない箇所も多く、その箇所は採点者から酷評を受けました。しかし、早い段階から答案を書くと、自分が理解できていない箇所が浮き彫りになるので、その後の復習を通じて、理解の届いていない点を重点的に押さえる、効率的な学習ができたと思います。何より、「勉強したはずなのに、上手く書けない」という悔しさが、その後の学習の糧になったと感じています。
失敗した点としては、インプットの講座をもっと早く取るべきでした。憲法には以前から苦手意識があり、今でもあまり得意ではありません。苦手意識があるなら、先送りにせず、早く(遅くとも適性試験終了時点には)講座を取って学習を始めるべきでした。
LECに通ってここが良かった
答練を提出して、採点がかなり厳しいと感じました。それ故に、LECの採点で評価されたポイントについては、本番でも自信をもって答案に書くことができました。
今後の抱負
ロースクール進学は、司法試験へのスタート地点です。それゆえ、司法試験や予備試験合格レベルまで至っていなくとも、あくまで学部生で求められる水準があれば合格できますから、余り肩肘を張る必要はないと思います。そして、短い期間での学習でも合格できますから、例えば予備試験が上手く行かなかったり、勉強が遅れているといった悩みがあったりしても、それで諦めることなく勉強していれば、合格するのは難しくありません。ロースクールの勉強は、学部生レベルで学ぶ基礎基本があることを前提に進みます。ロースクール受験のためにしっかり勉強していれば、進学後も、後の司法試験にも有利に働くことは相違ありません。これからロースクール授権をする人たちに負けないように、私も、司法試験や予備試験に向けて勉強を続けていきます。同じ法学徒として頑張っていきたいと思います。