2017年度合格
稲田 拓真さんの合格体験記

法曹を目指したきっかけ

私は弁護士志望ですが、弁護士を目指したきっかけは、法律を知らない人が抱える不満を法的に解決することで少しでもその人を助けてあげたいと考えたからです。法律は、人々の争いを時に強行的に解決することができるツールです。これを活用することができれば、自らが抱える不満を解消させることができます。しかし、法律を知らない人にとっては、法律は単なる難しいツールであり自らの不満解消には役に立たないと考えてしまいます。そのような人、すなわち自らの置かれた立場に対する不満を抱きつつも解消することができないでいる人、の不満を解消することができれば、世の中が少しでもいい方向に行くのではないかと考えたのです。

合格までの道のり

LECを選んだ理由

LECを選んだ理由は赤木先生のクラスがあったからです。赤木先生の評判については私の周りの予備校利用者から聞いており、興味がありました。そのため、赤木先生のもとで法律を学んでみたいと考えたわけです。また、費用としても現実的な範囲に収まっていたことも選んだ理由です。多少高額ではあるが支払えない額ではない。先行投資として許容できる額であったことが、私を後押ししました。

仕事や学業、家庭の両立のコツ

家事などとの両立のために、今すべきことをすると決めてメリハリをつけました。今は自炊をする時間、今は必要な買い物に行く時間、今は休憩する時間、と決めることで、その時間内にその用事を終わらせる、あるいはその時間内に休憩中にしたいことはする、と考え効率化を図るようになりました。その結果、時間内にそれらのことが終わるようになり、空いた時間を勉強に集中させることができました。これが両立の鍵だと思います。

合格された法科大学院を選んだ理由、法科大学院別にどのように対策したか

慶應義塾大学法科大学院を選んだのは、合格率が極めて高い法科大学院だったからです。勉強を始めた当時から、ゴールは高く見積もっていくという方針を立てていたため、慶應義塾大学法科大学院は真っ先に視野に入りました。その後も大学院をあげて司法試験対策をしているという評判を聞き、やはりそこに行くのが短期合格には必要であると考えるようになりました。法科大学院の対策は過去問検討でした。3年分の過去問を検討して、出題傾向と対策を掴んでいきました。特に慶應は時間勝負な面が強くあるため、そこを意識し、答案構成10分から15分、記述40分から30分と決めてそれを実現できるように努めました。入門講座と予備試験対策で素地はあったため比較的楽に対策ができたと思います。

受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」

成功したと思うのは、とにかく基本の問題集を徹底したことです。論文インプット講座の問題集を、最低でも4周解きました。復習には解説講義を合わせて使いました。その結果、赤木先生の思考過程が明瞭になり、かつ入門講座の知識が定着していくようになりました。この方法であれば実践的に知識を定着させていくことができ、かつ論文対策に必要な思考過程のコピーが可能となったので非常に良かったです。あとは、LECの模試はすべて行ったことも功を奏したと思います。

失敗したことは、模試の復習をおろそかにしたことです。ざっと解説講義を聞いて終わりにしており添削をじっくり見ていなかったため自分の隠れた苦手に気づけませんでした。それが予備試験論文の本番で災いしました。

LECに通ってここが良かった

一人の講師、それも質が高い講師が一貫して入門講座を行い、かつ入門と同じ講師が論文講義を行うことは、上記の通り知識の定着と思考過程のコピーに非常に有益でした。そのような指導を受けられたことがまず、LECに通って良かったことです。また、カリキュラムが明瞭であり、いつまでに何をすべきかがわかります。これに則って講義を受けて模試を行えば合格に必要な力がつくことになります。実際に私はカリキュラムに沿って行うことで合格しました。このようなカリキュラムの整備がされていることもLECの良さだと思います。

今後の抱負

私は無事に予備試験にも合格しましたので、早速本試験にトライし早期合格を目指したいと考えています。また慶應義塾大学法科大学院という上位法科大学院にせっかく入れたのですから、そこで様々な知識を習得したり有意義な交流をしたりして自己の研磨に取り掛かりたいと思います。