社会人にとって効率的な学習機会を提供してくれる
古川 祐介 さん
年齢 | 27歳 |
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大学 | 神戸大学(法学部)卒業 |
合格校 | 京都大学法科大学院(既修) 神戸大学法科大学院(既修) |
LEC受講歴 | 入門講座が含まれる予備試験対策向コース(入門講座赤木クラス・論文基礎力養成答練他) |
※本体験記は、合格発表日を基準として年齢等を記載しています。
法曹を目指したきっかけ
法律知識を積極的にビジネスに活用していけるビジネスマンになりたいと思い、法曹を目指すこととしました。現在知財分野での仕事をしており、法律知識がビジネスにおける強力なツールになること、法律でビジネスを動かす面白さを体感しました。知財分野の専門家としてステップアップしていくにはまず弁護士または弁理士の資格を取ることが考えられますが、元々法学部卒であること、知財分野だけで見ても訴訟法や会社法全般の知識が必要となることから、広く法律の専門家として活躍できる弁護士が適切だと考えました。
合格までの道のり
LECを選んだ理由
会社の同僚で弁理士の講座を取っている者が多く、好評だったため、社会人として予備試験講座を受講する場合も同様に高いレベルのサービスを受けられると考えたためです。
仕事や学業、家庭の両立のコツ
①復習方法、②勉強場所を工夫することで仕事との両立を図っていました。
①復習方法としては、仕事で培った情報をまとめるノウハウを生かし、入門講座で受講した内容を自作レジュメにまとめました。後の論文の勉強で学んだ内容を追加していき、自作レジュメを何周も見直すことで体系的に知識をつけることができ、結果的に効率的に勉強時間を削減できたと考えます。
②勉強場所としては、仕事終わりに必ずLECの自習室を利用することにしていました。自習室は自宅、職場から逆方向なのですが、電車の定期券を自費購入することで、毎日行くと覚悟を決めて自習室に足を向けるようにしていました。また、自習室に向かう電車、帰りの電車では必ず自作レジュメを確認することにし、すきま時間を利用するようにしていました。
合格された法科大学院を選んだ理由、法科大学院別にどのように対策したか
法科大学院を選んだ理由は、仕事を辞めて法科大学院に進学することを考えていた関係上、①司法試験合格率が高いこと、②金銭的支援を受けられることでした。
①司法試験合格率について、仕事をしながら予備試験を目指すことに比べ、法科大学院に進学すると金銭的な不安定さが出てくるため、集中的に勉強し、高い確率で司法試験に合格できることを第一優先事項としました。
②金銭的支援について、仕事を辞めて特定の法科大学院に進学する場合、厚生労働省の教育訓練支援給付金の制度を利用できます。非常に手厚い支援制度なのですが、指定されている大学院が限られているため、その中で司法試験合格率の高い法科大学院を受験しました。法科大学院別の対策は、ほとんどしていませんでした。予備試験向けの勉強でカバーされていますし、最終的に予備試験、司法試験に合格することを見据え、特定の法科大学院に特化した勉強をしている時間がないと感じました。ただし、京都大学法科大学院では憲法の統治機構や商法の手形法が出題される傾向にあったため、手薄にならないようLECで頂いた問題集をしっかりこなすようにしました。唯一手形法の問題が不足していたので、市販の問題集を購入し対策をしました。過去問については、LECの演習で出てくるものの他は、一切していませんでした。
受験勉強を通じて「失敗したこと」「成功したこと」
成功したと思うことは、自作レジュメを作り情報を一元管理するという勉強方法が自分の型にはまり、効率よく勉強できたことです。失敗したと思うことは、年間の勉強計画を立てた時よりも仕事の業務量が多くなり、計画通りに勉強できなかったことです。
LECに通ってここが良かった
LECで受講することの魅力は、なんといっても勉強すべき範囲を明確にしてくれるところです。入門講座で、インプットすべき知識の9割をカバーしてくれると赤木先生が明言してくれたこと、入門テキスト中の重要部分を示してくれたことは、膨大な範囲の勉強をする上で、大きな助けとなりました。問題演習にしても、必要な演習量が過不足なくあるため、市販の問題集等をほとんど買うことなく(上記手形法の問題集を買った程度です)済ませることができました。これにより、勉強量が足りているのかという漠然とした不安を払拭できますし、市販の問題集にあちこち手を出す手間を省くことができます。赤木先生の解説は非常に明快で、講義後の質問にも丁寧に応じて頂けることから、LECの予備試験講座以外手を出すことなく勉強を進めることができました。
今後の抱負
法律知識を積極的にビジネスに活用していけるビジネスマンになるため、法科大学院で集中的に法律の勉強をしていきたいと思います。また同じ関西での進学となることから、これまでの仕事の繋がりを生かしつつ、新たな勉強仲間とともに勉強をしていきたいと思います。企業法務に関わる弁護士として活躍するには企業における実務経験が必須だと私は考えます。企業の中を知っていると知っていないとでは大きな差があるため、社会人経験者の弁護士として活躍することで、社会人経験者が法曹を目指すことの意義を証明していきたいと思います。