大学の授業や独学とは理解のスピードが本当に違う
Koga Momoko 古賀 桃子 さん
年齢 | 22歳 |
---|---|
職業 | 無職 |
学歴 | 九州大学 法学部 2012年卒 |
適性試験のスコア |
|
英語のスコア |
|
法科大学院入試受験履歴
年 | 月 | 試験名と合否 |
---|---|---|
2012 | 8 | 中央大学法科大学院既修者コース 合格 |
2012 | 8 | 早稲田大学法科大学院既修者コース 合格 |
LEC受講歴
年 | 月 | 受講講座名 |
---|---|---|
2011 | 8 | 法科Regular千葉・田中演習自宅 |
2011 | 8 | 入門講座千葉クラス |
2011 | 8 | 論文基礎力養成答練 |
2011 | 8 | 適性試験対策講座 |
2011 | 8 | 全国適性模試ファイナル |
2011 | 8 | 面接対策講座 |
2011 | 8 | 11前期A型答練 |
2011 | 8 | 個別大学院対策講座 |
一日のスケジュール
時間 | 行動 | 詳細 |
---|---|---|
8:00 | 起床 | |
9:00 | 出発、レックへ | |
10:00〜 | 講座受講(DVD) | レック校舎内自習室にてDVD講座の視聴。 |
12:00 | 昼食 | |
13:00〜 | 講座受講(DVD) | |
15:00 | 休憩 | |
16:00〜 | 講座受講(DVD) | |
18:00 | 帰宅 | |
19:00〜 | 休憩 | |
21:00〜 | 復習、自習 | |
23:00 | 休憩、就寝 |
法科大学院入学を目指したきっかけ
私は大学在学中、民間就職を希望しており法律家の道は考えていませんでした。しかし、就職活動を通して法の重要性と、重要であるはずの法を軽視しがちな社会の実情を目の当たりにし、疑問を持ったことがきっかけで四年の夏に法曹へ進もうと決意しました。
合格までの道のり
法曹へ進むことを決意したものの、私はそれまでロースクール入試に向けた勉強は一切やっておらず、共に頑張る仲間もいませんでした。また、地方民であるが故に予備校でも生の授業はやっておらず、入試までの一年間の勉強の進め方やモチベーションの高め方に不安がありました。何もわからないまま勉強を始めた当初は、基本書の難解さに翻弄され心が折れそうになったことを覚えています。
しばらくは独学を続けていましたが、途中から入試までの一年間を独学で費やすのは効率が悪いと考え、予備校を利用することに決めました。LECを選んだのは、体験授業での講師の質がよかったことと、受付時から沢山の温かいアドバイスを頂けたことが理由です。それまで孤独に勉強していた私にとって、親身な相談やフォローを受けられたことは精神面で大きな力となりました。
学習面に関して、当初はどのようなペースで勉強を進めたらいいのか、長期的なスケジューリングに不安がありましたが、私の受けた講座ではLECが事前にロースクール入試に間に合うように年間の学習スケジュールを組み、それに従って教材(DVD)を送ってくる方式だったので、安心して送られてきた教材に打ち込むことが出来ました。
今思えば、LECのスケジュールに従って着実に学習を進めてきたことが合格の一番の要因に繋がったのかもしれません。また、送られてくるDVDは東京で実際に行われた授業を録画したものなので、生の授業を受けているような臨場感があり、画面に映る講師と生徒との質問や応答を通して私自身も危機感やモチベーションを高めることが出来ました。
LECで配布される教材は、膨大な情報の中から要点を抜き出し綺麗にまとめてあるので、初学者や受験まで時間がない場合などは大変効果的と思います。実際、基本書の難解さに一度は挫折した私も、LECの教材で大まかな理解をしてしまえば、二度目の基本書はそれ程難解とは感じませんでした。もっとも、予備校の教材や論証集などはプロの講師達が腕によりを掛けて情報を集約したものなので大変簡易かつ美しいですが、それが全てだと思いこまないように常に危機感を持って接していました。
予備校で使用する以上効率を重視してあるのが前提で、論証等には必ず前後や途中に省かれたバックグラウンドの漏れが存在しているはずだからです。そこで私はLECの教材、特に論証集に接するときは必ず「この論証が前提としているものは何か」「隠された思想は何か」といった事を意識するようにしていました。こうすることでより深い理解が得られ、変化球的な問題に対しても柔軟な回答を用意出来るようになったと思います。
本番の試験はとても緊張します。特に私のような地方民や受験仲間がいない場合は会場で初めて同じ受験生に接し、気後れする事もあると思います。私は極力周りを見ないようにし、試験の前後はずっとイヤフォンで音楽を聴いて雑音をシャットダウンしていました。また、試験開始の合図が鳴ると時間惜しさについつい焦ってしまいますが、あえてゆっくり氏名を記入する事で落ち着きを取り戻すことを習慣にしていました。
受験勉強を通して「失敗した」「成功した」思うこと
失敗したと思う事は、独学で勉強していた当初は勉強のペースが思うように進まないことから焦って夜型になってしまったことです。夜型の生活習慣を改善するためには、とにかく外に出て勉強するように心がけました。外では人目もあるので家よりも机に向かうようになります。また、LECの受講を始めた後は毎日LECの校舎にある自習ブースを予約し、朝イチの予約に間に合うよう早起きする習慣を身につけました。とにかく朝に予定を入れ、確実に起きることが勉強時間を確保する最良の方法であったと思います。
成功したと思う事は、周りに流されず合格の為に何が必要か自分自身で考えられた事です。入試に関しては、ネットの口コミや予備校、教授、先輩同輩の体験談など様々な情報があり、時にそれらに不安を掻き立てられたり縋りたくなったりします。特に「試験勉強は受験の最低2年前から始める」「一日最低6時間以上勉強する」等、「〜しなければ受からない」系の情報には当初惑わされました。
しかしこれらの情報は誰にでも当てはまるものではなく、逆に自信を無くしてしまったり遠回りになったりする危険性もあります。大事なのは誰かに言われた方法ではなく、自分に一番適した方法で効率的な勉強をすることなので、情報に惑わされず自信を持って自分と向き合って下さい。(インプットとアウトプットどちらに重きを置くかや、地道な努力が出来るか、出来ない場合いかに自分を強制するかなど)
LECに通ってここがよかった!
前述したとおり試験までのスケジュールを予め組んであるので、これをペースメーカーとして利用できたことが大きいです。また、私は千葉先生の入門講座を受けていましたが、例えや説明の順序が大変上手ですんなり理解する事が出来ました。理解をさせることに関しては本当に流石だなあと感じます。受験を終えた今でもたまに入門講座のDVDを復習として見ています。大学の授業や独学とは理解のスピードが本当に違うと思うので、一度体験してみることをお勧めします。
略歴
福岡県出身。九州大学法学部在学中就職活動を通して法曹を目指すようになる。2012年同校卒業、中央大学法科大学院・早稲田大学法科大学院合格。2013年早稲田大学法科大学院進学予定。